元HKT48・神志那結衣、初の単独主演ミュージカルに挑戦「私が堂々と真ん中に立っている姿を見てほしい」
東京ウォーカー(全国版)
元HKT48の神志那結衣さんが、10月8日(木)から11日(日)まで東京・六行会ホールで上演されるミュージカル『精霊魔法が使えない無能だと婚約破棄されたので、義妹の奴隷になるより追放を選びました』で初の単独主演を務める。
これまでダブル主演の経験はあるものの、単独で主演を務めるのは今回が初めて。4年前に上京し、女優として活動を続けてきた神志那結衣さんにとって、念願の主演舞台となる。
「芸能界を辞めなくて本当によかった」と語るほど、今回の主演決定は大きな意味を持つという。自身が演じる主人公・エヴァへの思いや、舞台にかける意気込み、さらにアイドル時代には苦手意識を持っていた歌との向き合い方についても聞いた。
「まず、『芸能界を辞めなくて本当によかった』って思いました」
――今回は初の単独主演ということですが、主演が決まったときはどんな気持ちでしたか?
本当にうれしかったです。まず、「芸能界を辞めなくて本当によかった」って思いました。
以前、芸能界を辞めようかなって悩んでいた時期もあったんです。でも、もう少し続けてみようと思って活動を続けてきて、今回こうして主演のお話をいただけたので、「あのとき辞めなくてよかったな」って。もし辞めていたら、この役にも出会えていなかったので。
4年前に東京に来て、ようやく単独主演という形で一つ夢がかなったのかなと思います。今回ミュージカルなので、歌も頑張ってきてよかったなって思いました。
――アイドルでいえば、主演はセンターと同じ立ち位置ですね。これまでダブル主演を経験されていますが、単独主演ならではのプレッシャーもありますか?
ありますね。これまでHKT48では、みんなを引っ張っていくようなタイプではなかったんです。でも、5人組のユニット「Chou」ではセンターに立つことが多くて、真ん中に立つ感覚は経験していました。今回も真ん中に立たせてもらって、すごく久しぶりの感覚を思い出しました。今回は舞台なので、自分がしっかり周りを見ながら、堂々としていないといけないなと思っています。
――以前から主演をやりたいという想いはあったのでしょうか?
はい。主演をやりたいという気持ちはずっとありました。なので、今回こうして主演をやらせていただけることが本当にうれしいです。
――HKT48時代には舞台『魔法先生ネギま!~お子ちゃま先生は修行中!~』にも出演されていますね。
そうなんです。でも、ウィッグをつけて舞台に立つのは、ほぼ初めてでした。今回の作品は漫画が原作なんですが、女性の作家さんが描かれていて、キラキラした世界観がすごくすてきなんです。読んでいて「キュンキュンするな」と思う場面もたくさんあって。そういう世界に自分が入れることもうれしいです。
――主人公のエヴァを演じますが、どんなキャラクターですか?
エヴァは、家族には恵まれなかったんですけど、それでも自分の道をぶれずに進んでいく女性です。そこがすごくカッコいいなと思いました。私自身も、ちゃんと自分の中にぶれない芯を持っていたいと思っていますし、人を引っ張っていけるような人になりたいという気持ちもあるので、そういう部分では自分と重なるところがあるなと思います。
――エヴァとご自身で、特に似ていると感じる部分は?
エヴァはアランに助けてもらったり、周りの人に支えてもらったりするんですけど、最後の場面では一人で立って、何かに向かっていくんです。私も、完全に一人で何でもできるタイプではないんですけど、周りに人がいてくれる中で、自分自身は一人で立っているという感覚があります。そこはエヴァと似ているのかなと思います。
逆に違うのは、エヴァはアランに対して「あなたと一緒になれてうれしいわ」みたいなことを素直に言えるところ。私は、なかなかそういうふうに愛情を言葉にできないので(笑)。ああいうことをかわいく言えるようになったら、もう無敵ですよね(笑)。
――エヴァは王女という役柄でもあります。演じるうえで意識していることは?
やっぱり所作ですね。後半ではドレスを着るので、背筋を伸ばして、王女らしく見えるように意識しています。
話し方も、王女なので少しゆっくりめにして、一つひとつの言葉を飛ばさないようにしています。相手の目をしっかり見て話すことも意識していますし、指先まできれいに見えるように気をつけています。
「今回の舞台をやることになって、歌に対しても自信を持てるようになった」
――参考にしている人物や作品はありますか?
オードリー・ヘプバーンの『ローマの休日』は観ました。『ローマの休日』っぽい感じも入っているかもしれないです。
――衣装やヘアメイクなどビジュアルもすごく印象的ですね。
ウィッグをつけたときに、「私、こういう顔でよかったな」って思いました(笑)。ちょっとハーフっぽい顔立ちなので、こういう役にも合うのかなって。生んでくれたお母さんに感謝です(笑)。
アラン役の方が身長180センチくらいで、私は165センチあるので、最初は「私のほうが大きく見えたらどうしよう」とちょっと心配していたんです。でも、実際に衣装を着てみたらバランスもよくて安心しました。ドレスを着ると、本当に自分が憧れていた世界のキャラクターになれた感じがして、すごくうれしいです。大きなパニエも入っているので、それもテンションが上がります(笑)。
――今回、観客の方に特に見てほしいところは?
やっぱり、私が堂々と真ん中に立っている姿を見てほしいです。
HKT48時代は、2列目の右端にいることが多くて、いつの間にかそこが自分の居場所みたいになっていたんです。だから、今回こうして主演として真ん中に立つというのは、自分にとってもすごく大きなことだと思っています。
――主演として、作品への責任も感じていますか?
もちろんあります。原作の作品に本当に恥じないようにしたいですし、原作者の方にも、観てくださる方にも満足していただかないといけないと思っています。でも、今回のエヴァは、自分と相性のいい、演じやすい役でよかったなと思っています。
――今回のミュージカルでは、歌も大きなポイントになります。
そうなんです。実は、HKT48時代は歌にすごくコンプレックスがありました。でも今は、今回ミュージカルをやらせてもらうにあたって、すごく堂々と歌える感じがしています。ボイストレーニングも受けているんですが、先生との出会いがすごく大きかったです。
今までは、喉をどう守るかとか、技術的なことを考えがちだったんです。でも先生から「自分の中から出てくるエネルギーをそのまま出していいんだよ」と言っていただいて。「あ、そっちでいいんだ」って思ったんです。そこで、「これだ」という感覚がありました。
今回の舞台をやることになって、歌に対しても自信を持てるようになったので、それも今回この役をやらせてもらえてよかったと思う理由の一つです。
――今回の作品、ミュージカルならではの魅力は、どんなところにありますか?
歌が本当にすごくいいんです。音楽と一緒に物語がどんどん進んでいくので、普通のお芝居とはまた違った楽しさがあると思います。女性だけじゃなく、男性にも楽しんでいただける作品だと思いますし、日頃疲れているご年配の方も、久しぶりに青春を味わえるような感覚があるんじゃないかなと思います(笑)。
音楽を作ってくださっている方もプロの方々なので、本当にすてきな曲ばかりです。観ている方には、パレードを見ているような気持ちで楽しんでもらえたらうれしいです。
――最後に、応援してくださっているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
今回、主演が決まったことは、ファンクラブの動画配信で最初に皆さんにお伝えしたのです。そのとき、ファンの皆さんが自分のことのように喜んでくださって。だからこそ、実際に舞台を観ていただいたときに、「観てよかった」「神志那結衣を応援していてよかった」と思ってもらえるような舞台にしたいです。
これからも一歩ずつ、ちゃんと積み重ねていきたいと思っていますので、ぜひ応援していただけたらうれしいです。楽しみにしてください!
撮影・取材・文=野木原晃一
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