夏休みにスターバックスで行われた子どもたちの未来を育む「ハミングバード 体験コミコネ」をレポート
東京ウォーカー(全国版)
スターバックスが2012年度より毎年実施している、子どもたちの夢や学びをサポートする寄付プログラム「ハミングバードプログラム」。社会課題となっている「子どもの体験格差」に着目し、子どもたちがやりたいこと好きなことを見つけ、未来の選択肢を広げるきっかけを得られるよう、学校外におけるさまざまな体験を支援している。その取り組みの一環として、スターバックスの店舗では地域の子どもたちへ心に残る豊かな体験を提供するイベント「ハミングバード体験コミコネ」が開催された。
アート、工作、音楽、手話など、パートナー(従業員)が自分たちの得意なことを活かして企画した子ども向けの体験イベントで、夏休み期間に当たる2026年8月2日~9月1日に全国の一部店舗で開催。夏休みは、子どもたちが家庭で過ごす時間が増えることにより、家庭の経済的事情や保護者の時間的余裕、身近な体験機会の有無などにより、子どもたちの体験の機会に差が開きやすい時期であるためだ。学ぶ、触れる、奏でる…多彩な体験を通して子どもたちの世界が広がった活動の一部を紹介する。
都会で育つ子どもたちの防災体験―――横浜ベイクォーター店
スターバックス コーヒー 横浜ベイクォーター店では、8月21日、横浜市消防局の協力を得て「キッズ防災ワークショップ」が開催された。対象は小学生以下。都会で暮らす子どもたちが、防災を“体験しながら学べる”機会をつくることを目的とした取り組みだ。
横浜市では、若年層の防災意識の育成が課題。共働き家庭が多く、子どもだけでの外出の機会も多く、塾通いで帰宅が遅くなることもあるなど、都市部ならではの危険があるためだ。
イベントの参加は予約不要。その理由をストアマネージャー(店長)の工藤さんはこう語る。
「フラッと立ち寄れる環境をつくりたかったからです。学校や自治体によって防災教育の機会は異なりますし、できるだけ多くの子どもたちに触れてほしいと思いました」
そのため、チラシを置いたり、店頭でボードを掲示したりと、参加のハードルを下げる工夫を重ねた。
イベントでは、楽しみながら自然と防災に興味を持てるよう、店内の一角に複数の体験ブースが設けられた。119番通報体験では、専用機器を通して消防局の担当者と会話形式で進行。「住所を教えてください」「ケガはありますか?」といった問いかけに、子どもたちは少し緊張した表情で答えながら、もしもの時の行動を学んでいく。
ほかにも、消防局員のお手本を見て心肺蘇生法を実践したり、パートナーと一緒に防災ランタンをつくったりと、楽しそうに学ぶ子どもたちの姿を、親たちが見守っていた。
伝統を継承する、三線体験&エイサー実演―――沖縄アブロうるま店
スターバックス コーヒー 沖縄アブロうるま店では、8月21日の夕方に「青年会のお兄さん達と三線を弾いてみよう♪」が開催された。地元の呉屋青年会を招き、沖縄伝統楽器「三線(さんしん)」に触れる体験プログラムだ。
沖縄には、しまくとぅば(方言)、エイサー、琉球舞踊や組踊など、独自の伝統文化が受け継がれている。しかし近年、子どもたちがこうした文化に接する機会は減少しており、この日も参加者の半数以上が、三線を触ったことがない人たちだ。
「文化や言葉は、衰退すると失われてしまう。スターバックスを通して、沖縄の伝統文化を若い世代に継承するお手伝いがしたい」
そんな想いで、ストアマネージャーの宮里さんが中心となって企画した。沖縄の昔遊び、しまくとぅば、竹とんぼづくりに続く、第4弾だ。
店の前に敷いたゴザの上に参加者が円になって座り、楽譜を見ながら恐る恐る音を鳴らしていく。ドレミファソラシドの音階を弾くのも簡単ではなく、何度も挑戦しながら、初めて自分で奏でる三線の音色を楽しんでいた。
三線体験のあとには、青年会のメンバーによるエイサーの実演も行われた。
演舞が始まると、店の内外から多くの観客が集まり、力強いばちさばき、華やかな手踊り、伸びやかな歌声に魅了されていた。心地よいエイサーの音色が夜空に響き、琉球文化を体験できるひとときとなっていた。
音楽の楽しさと夢を届けるピアノ教室―――名古屋 アピタ長久手店
愛知県にあるスターバックス コーヒー 名古屋 アピタ長久手店では、芸術大学でピアノを専攻するパートナーの長澤さんが中心となり、「ピアノ教室」が開催された。
8月のうちの3日間、ピアノに触れるのも初めての子から、もっと上達したい子まで、幅広い子どもたちを対象に実施。子育て世代が多い長久手エリアで、子どもたちに地域の人と人とのつながりを感じてほしいという想いが背景にある。
また、長澤さんを含む今の大学生たちはコロナ禍で生活に大きな影響を受け、人とのつながりや自分を表現する機会が限られてきた世代でもある。だからこそ、パートナーたちにとっても、自分の得意を発揮し、人とのつながりを感じられる機会をつくることができればと、ストアマネージャーが今回の企画を託したという。
ピアノ教室の当日は、長澤さんが自前のキーボードを持参した。子どもたちが1人ずつ順番に鍵盤へ向かうスタイルで、長澤さんが一人ひとりに寄り添いながら丁寧に教えていく。さらに、ピアノ初体験の子どもでも直感的に音の位置が理解できるよう、鍵盤に「ド・レ・ミ」とわかりやすく明記した手作りの「音階シール」も用意。初めてでもすぐに演奏する楽しさを体感できるような工夫が凝らされていた。
最初は非常に緊張した様子で参加していた子どもたちも、実際に鍵盤に触れて音を鳴らすうちに少しずつ緊張がほぐれ、表情が生き生きと輝いていく。「何回もやりたい!」と自ら伝えるほど、夢中になって楽しむ姿が印象的だった。
「私も子どものころに、初めてピアノを弾いた時、『音楽って楽しい!』と感じる体験をしたことをきっかけに、視野が広がり、今では大学でピアノを専攻しています。今回のピアノ教室が、子どもたちにとって、私のように音楽の楽しさや将来の夢につながるきっかけになったら」と長澤さんは話します。
全国の店舗で、地域とのつながりを育み、学びや体験を通じて子どもたちの笑顔があふれた、ハミングバード 体験コミコネ。そこでの一つひとつの体験が子どもたちの自信となり、いつかの未来を切り開くきっかけになるかもしれない。
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