「なんで私が…」性被害のフラッシュバックに悩み続けた日々を救ってくれたトラウマ療法を漫画で描く
東京ウォーカー(全国版)
酔った勢いでキスされたり、股間を押し当てられ不快だった。無理やり触られたトラウマをずっと心に抱えていた三森みさ(
@mimorimisa
)さん。6年後、性被害のネットニュースを見て、突然フラッシュバックが発症。以降、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が現れ、体調不良の日が続く。最新の心理療法で生きやすくなった経験を漫画にし、多くの人に広めたいと、クラウドファンディングを募った結果、目標金額を達成。2024年に性被害の実体験を元にした「いいかげんに生きづらさを終わらせたい:トラウマ治療体験記」を出版した。※本作には、性被害やPTSDの描写が含まれます。閲覧にはご注意ください。
「どうして私が」何度も自分の運命を呪った日々
ゲーム依存やアルコール依存などをテーマに漫画を描いてきた作者の三森みささん。本作「性被害にあってから6年後の話」で描いたのは、自身が経験した性被害をきっかけに発症したPTSDと、そこから回復していくまでの道のりだ。「長い間、自分が苛まれていたから」と、漫画にした理由を語る。
三森さんは13歳のころからゲーム依存症を経験し、その後もさまざまな依存を繰り返してきたという。26歳から依存症の治療を続けることで依存の問題は減っていったものの、それまで依存することで抑えていたトラウマが表面化し、フラッシュバックなどの症状は残っていたそうだ。「一生このままなのか」と思っていた三森さんが、その後受けたのが臨床心理士によるトラウマ療法だった。
トラウマ療法を受けたことで症状が大きく改善した一方、「考え方を変える方法だけでは突破できない壁があることも痛感しました」と三森さんは振り返る。今回の漫画では、自身が実際に受けた治療をもとに、どのようなことを行ったのか、そしてそのとき自分が何を感じたのかまで描いているという。
性被害や精神疾患には、今も相談しづらさや偏見が残っている。三森さん自身も「なぜ自分がこんな目に」と自分を責め続けた経験があるという。それでも、精神医学の発展や社会の変化によって「苦しみのトンネルから抜けられる日が早まっている」と感じているそうだ。自身の体験を通して、苦しみを抱える人に新たな治療の選択肢があることを伝えようとする本作を、ぜひ読んで欲しい。
取材協力:三森みさ(@mimorimisa)
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