“一生モノ”なんてない!!ちょっと高価なマスクを手に入れたサラリーマンの身に起きた悲哀…「たかがマスク、されどマスク」【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
働いていると、人生を左右するほどではないけれど、その瞬間だけは「終わった……」と思ってしまう出来事がある。青木ぼんろさん(
@aobonro
)が描く「恐らく誰の人生にも影響を及ぼすことはない僕のサラリーマン生活」は、そんな微妙に悲しい会社員の日常を、哀愁ただようタッチで描いた漫画だ。今回は、コロナ禍に誰もが身につけていた「マスク」をめぐる、なんともシュールなエピソードを紹介する。
通気性を選んだ結果、マスクがまさかの事態に
コロナ禍、気温が上がり始めた頃に青木さんが選んだのは、通気性が良さそうなウレタンマスク。繰り返し使えることもあり、愛用していたところ、ある日まさかの惨事に見舞われる。大事件というほどではない。誰かの人生が変わるわけでもない。それでも本人にとっては、間違いなくその日の一大事。そんな「どうでもいいようで、当人には切実」な出来事を描くのが本作の味わいだ。
マスク選びで「顔でかいんだ」と気づく悲哀
マスク選びも会社員にとっては地味に難題だ。青木さん自身、安いマスクを使って毛羽立ちによる痒みに悩まされたり、大人用Mサイズを購入したところキツすぎて、「あれ?自分て結構顔でかいんだ」と落ち込んだりしたという。身近なマスクひとつで、まさか自分の顔のサイズについて考えさせられるとは。しかも、誰にも相談するほどではない。だからこそ、妙にじわじわくる。
現在は「予備のマスク」を持ち歩く生活
現在は肌に優しいタイプの不織布マスクと、漫画に登場したウレタンマスクを併用しているという青木さん。ただ、あの悲劇を経験したことで、バッグには予備のマスクを入れるようになったそうだ。マスクがちぎれる。予備を持つ。これだけ聞けば、ごく当たり前の対策に思える。しかし、その「念のため」が生まれるまでには、ひとつの小さな惨事があった。
たかがマスク、されどマスク。今日も会社員の一大事
マスクひとつをめぐって、悩んだり落ち込んだり、最終的には予備まで持ち歩くようになった青木さん。どれも人生を変えるような出来事ではないけれど、働いていると、こういう「地味に困ること」は意外と多いもの。「恐らく誰の人生にも影響を及ぼすことはない」のに、本人にとってはなぜか一大事。そんな絶妙な温度感が、本作の魅力だ。誰かの人生には影響しなくても、読んでいる自分にはちょっと刺さる――そんな会社員の日常を、ぜひ漫画で味わってみてほしい。
取材協力:青木ぼんろ(@aobonro)
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