名古屋人ならずともハマる人続出中！レトロ喫茶4選

重厚な内装に、かぐわしいコーヒーの香り、居心地のよいBGM…。ゆったりと時を刻み、多くの人に愛され続けてきた昔ながらの古きよき純喫茶。そんなレトロ喫茶は今、昭和の時代を知らない若者たちを中心に、マニアも現れるほど人気を博す。この4店を訪れずして、なごやめしの真髄は語れない！

オフィス街の人気店「珈琲処カラス」

熱田神宮から名古屋城までを結ぶ伏見通の西側にある、1972年に創業した店。弘法大師の道標になったと言われる賢いカラスが店名の由来だ。2017年5月、初代店主の娘さんが2代目を受け継ぎ、再出発した。

オリジナルのブレンドコーヒーは、大きな布のフィルターを使い、およそ50杯分をまとめて時間をかけて準備する。それを一晩寝かせることで、まろやかな口当たりながらキレのある味わいに。このコーヒーを使った珈琲ゼリー(450円)や、たっぷりのタマネギと牛スジ肉を5時間以上煮込んだビーフカレー(600円)も人気だ。

■住所：愛知県名古屋市中区栄1-12-2 ■電話：052-231-1563 ■営業時間：7:45〜18:00、日曜・祝日9:00〜17:00 ■定休日：月2回 土曜不定休 ■席数：34席(喫煙可) ■駐車場：なし ■アクセス：地下鉄東山線・鶴舞線伏見駅6番出口より徒歩2分

これぞ名古屋の味「コーヒー専門店 ライオン」

名古屋市内を東西に貫く広小路通沿いにあるものの、大通りの喧騒をよそに、時が止まったかのような昭和の趣が残る純喫茶。1958年創業で、現在は3代目が店頭に立つ。コーヒー(400円)は創業から変わらず、ネルドリップ方式でじっくり抽出。ストレートな苦味やほのかな酸味が味わえる、昔ながらの"名古屋コーヒー"は健在だ。

ミックスサンドは創業当時から根強い人気を誇るメニューで、厚焼き卵は注文が入ってから焼き上げる。2017年から始めたドリンク付きのワンプレートランチ(750円)もオススメ。

■住所：愛知県名古屋市中区栄4-6-4 ■電話：052-241-8710 ■営業時間：8:30〜18:30(LO18:00)、日曜〜15:00(LO14:30)、ランチ11:00〜14:00 ■定休日：不定休 ■席数：52席(喫煙可) ■駐車場：なし ■アクセス：各線栄駅12番出口より徒歩6分

名古屋の喫茶文化を築いた名店「コンパル 大須本店」

戦後間もない1947年に開業し、いち早くチェーン展開を成功させた老舗喫茶店。名古屋市内の9店舗の中で最も古い本店は、開業の翌年に、古くから発展してきたエリアである大須商店街に移転した。ネルドリップしたコーヒーを手鍋で温め、再びネルフィルターで抽出する"かえし"と呼ばれる独特な手法で入れるコーヒー(400円)は、濃さが特徴的。

著名人のファンも多い名物のエビフライサンドは、コーヒーと共に味わいたい。常連客には、ポークカツサンド(720円)も人気だ。

■住所：愛知県名古屋市中区大須3-20-19 ■電話：052-241-3883 ■営業時間：8:00〜21:00(LO20:45) ■定休日：なし ■席数：86席(2018年4月28日〜土曜・日曜・祝日のみ終日禁煙) ■アクセス：地下鉄名城線・鶴舞線上前津駅より徒歩5分

昭和価格のケーキ「洋菓子・喫茶 ボンボン」

第一次世界大戦後、先々代社長が抑留ドイツ人から洋菓子作りを教わったことがルーツ。その後、カステラなどの卸業を経て1956年に開店した。国道41号沿いにある現在の店舗は、1968年に再建したもの。バタークリームが主流だった時代にいち早く生クリームのケーキを売り出し、人気を集めた。現在でも当時の味を楽しむことができる。

季節ごとの限定メニューなども合わせると、40種類ほどの洋菓子が並ぶ。ほとんどが200円台と、昭和価格なのがうれしい！ブレンドコーヒー(320円)と相性抜群のアントースト(360円)や、ソーダ水が入ったフルーツサンデー(570円)も味わっておきたい。

■住所：名古屋市東区泉2-1-22　■電話：052-931-0442　■営業時間：8:00〜22:00(販売〜21:00)、日祝〜21:00、 モーニング〜10:00、ランチ11:00〜14:00　■定休日：なし ■席数：80席(分煙)　 ■駐車場：35台(無料)　■アクセス：地下鉄桜通線高岳駅1番出口より徒歩5分

山田瑠美