旭山動物園では初のヒナ誕生! シマフクロウは今、子育て真っ最中

北海道ウォーカー

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2018年春、チンパンジーやニホンザルといった新しい命が誕生している旭山動物園ですが、なんと旭山では初となるシマフクロウのヒナも生まれました! しかも2羽!

旭山動物園/シマフクロウのヒナ(巣内のモニター画像より)(C)旭川市旭山動物園


動物園での繁殖は、釧路市動物園に続いて2園目。4月9日と13日に1羽ずつ生まれ、現在お母さんの「モコ」、お父さんの「ロロ」は子育て真っ最中なのです。

旭山動物園/(左から)シマフクロウの「モコ」と「ロロ」(2017年9月撮影)(C)旭川市旭山動物園


シマフクロウの「シマ」は北海道に分布している、という意味合いがあり、世界で最大級の大きさ。国内のフクロウの中では、唯一魚類を主食としている鳥です。現在、旭山動物園にいる「モコ」と「ロロ」は、釧路市動物園から2016年3月にやってきたペア。実は無精卵ではあったものの、昨年度も交尾、産卵までは至っていて、相性がいいことは確認されていたそう。それゆえ今年こそはと期待が高まっていたペアなのです。いやー、おめでたいですね!

旭山動物園/シマフクロウの「モコ」(C)旭川市旭山動物園


シマフクロウの繁殖期は早春で、今回ペアの交尾が確認されたのは2月。3月になると「モコ」が巣にこもり始めて、3月6日に1卵、その2日後に2卵あるのが確認され、「モコ」の抱卵(卵をあたためること)がスタート。

シマフクロウの抱卵期間は約35日間なので、ふ化するとすれば4月10日前後、と予想されていたところ、4月9日に1卵目のふ化が確認された、というわけです。現在ヒナは巣の中で成長中ですが、巣内に置かれたカメラのモニターを通して、今のヒナの様子を見ることができますよ!

旭山動物園/あくびをしているシマフクロウのヒナ(巣内のモニター画像より)(C)旭川市旭山動物園


初めての子育てとなる「モコ」と「ロロ」ですが、基本的に「モコ」はヒナへの給餌、「ロロ」は池(シマフクロウ舎の敷地内にある)から魚を取ってきて「モコ」へ運び、巣の周りに不審者が近づかないか見張る日々。シマフクロウは夜行性で昼間は寝ているイメージですが、子育て中は昼夜関係なく行動しているようです。

旭山動物園/シマフクロウ「モコ」の様子を見ている「ロロ」(C)旭川市旭山動物園


旭山動物園/巣内を気にしているシマフクロウの「ロロ」(C)旭川市旭山動物園


ヒナが巣の外に出てくるのは、大体6月上旬頃と予想されていますが、もちろん予想なのでどうなるかは分かりません。ちなみに、巣から出てきても羽ばたいて飛ぶことはできず、地上を歩いてから木の上に移動するようですね。

今回紹介したシマフクロウですが、現在絶滅の危機に瀕していて、人口巣箱の設置や植林活動など保護活動が行われている鳥なんです。ヒナのようすを見に来たときには、ぜひ舎内に貼られた手書きパネルを通して、野生環境についても触れてみてくださいね。

※写真提供:旭川市旭山動物園

旭川市旭山動物園 ■開園期間:夏期開園4月28日(土)~11月3日(祝)  ■時間:夏期開園9:30~17:15(入園は~16:00)、10月16日(火)~11月3日(祝)は9:30~16:30(入園は~16:00) ■住所:旭川市東旭川町倉沼 ■電話:0166・36・1104 ■料金:大人820円、中学生以下無料

出村聖子

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