岡田奈々さんらAKB48グループのメンバーがWキャストで臨む舞台、劇団れなっち「ロミオ&ジュリエット」
東京ウォーカー(全国版)
5月9日、劇団れなっちの舞台「ロミオ&ジュリエット」が開幕。本作は、AKB48グループの中からオーディションで選ばれた32名による「劇団れなっち」による公演。加藤玲奈さん(AKB48)が座長を務め、白組と黒組の2組に分けて、ダブルキャストで臨む。9日に白組が、10日に黒組が初日を迎えたが、初日に先駆けて会見が行われた。出席したのは、責任演出を担当した堤幸彦氏、劇団れなっち主宰の加藤玲奈さん、白組ロミオ役の神志那結衣さん(HKT48)とジュリエット役の岡田奈々さん(AKB48/STU48)、黒組ロミオ役の藤田奈那さん(AKB48)とジュリエット役の福岡聖菜さん(AKB48)の6人。
「初舞台の方も多いと聞いておりますが、オーディションを経て、一人一人の熱がすごくて、技術的にどうとか個性としてどうとか、そういうところを乗り越えて、本当の劇団のようになっていく様が毎日発見できたことを演出のはしくれとして驚いております。そのお芝居を見ておりますと、いろんなことを追加したくなるので、これからも思いついたことをちょっと追加しようかと思っています。この人たちはそういうことにも見事に応えてくれるので、さすが板の上にあがるとAKB48は強いなと確信している次第であります」と、堤氏は出演するメンバーたちの成長を目の当たりにし、この公演の手応えを感じているようだった。今回、プロデューサー的な立場でメンバーたちの稽古の様子を見てきた加藤玲奈さんは「最初は正直、不安もありましたけど、メンバーのおかげですごく素敵な舞台になったと思いました。白組黒組それぞれ違った良さがあって、私もすごく刺激を受けましたし、頑張ろうと思えたので、劇団をやって本当によかったと思っています。堤さんにはいろいろお世話になりました」と、初日を迎え、ワクワクしている気持ちを伝えてくれた。
先に初日を迎えたのは白組。「白と黒の『ロミオ&ジュリエット』のそれぞれ負けてないというところは?」という質問に「ラブラブっぷりかな? 一緒にご飯にも行ったりしましたし」と答えた神志那結衣さんと岡田奈々さん。神志那さんが「最初はロミオとジュリエット(の配役)が逆なんじゃないかって意見があって、ファンの方からもそういう声が多かったんですけど、稽古を重ねていくうちに『自分がロミオで良かったな』とか『奈々ちゃんがジュリエットで良かったな』と思うところが多くて、堤さんのセンスの良さがわかりました」と話すと、岡田さんも「2年ぶりの舞台でジュリエットという女性を演じることになるとは思っていなくてビックリしたんですけど、実際にやってみて、身長的にも自分がジュリエットで良かったなって思いました。原作とは違う脚本になっていて、可愛い女の子というより、強気でちょっと口の悪い女の子を演じさせてもらっているので、乙女な部分とヤンキーっぽい部分のギャップを出せたらいいなと思っています」と答え、二人が適役であることを稽古を通して感じたようだ。
そんな白組に対して、黒組は福岡聖菜さんが「恋愛とかイメージできなくて、最初はイチャイチャすることもできませんでした」と話すと、藤田奈那さんが「黒組も一致団結して頑張っています。団結力は負けません!」と力強くフォロー。「もともと舞台が好きで、将来、舞台で活躍できる人になりたいと思っているので、このような機会をいただいて、堤さんにもたくさんご指導いただいて本当にうれしく思っています。先ほどの白組のお芝居(通し稽古)が素晴らしくて、あらためて気合いが入りましたので、黒組も精一杯頑張りたいと思います」と藤田さんが話すと、「初舞台ではありませんが、主演をやらせていただけることで最初はすごく緊張していました。でも、(稽古の)回数を重ねるごとにいろんな方の熱量を感じ取りましたので、第2の初舞台のような気持ちで頑張りたいと思います」と福岡さんも話すなど、こちらも気合いが入っていることが伝わってきた。
本公演は東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで5/13(日)まで開催されている。
取材・文/田中隆信
週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一
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