映画「孤狼の血」 大阪舞台挨拶 役所広司「壮絶なシーンでもリラックス」
関西ウォーカー
映画「孤狼の血」の大阪舞台挨拶が5月13日(日)梅田ブルク7で行われた。主演の役所広司、共演の音尾琢真、阿部純子そして本作のメガホンをとった白石和彌監督が上映後に登壇。激しい暴力団の抗争、行き過ぎる警察の捜査が描かれる本作について役所は「朝早くからの『孤狼の血』は格別だったのではないでしょうか」と鑑賞後の観客を沸かせた。

『孤狼の血』は柚木裕子の同名小説を白石和彌監督が映画化したもの。昭和63年の広島を舞台に役所広司演じる暴力団との癒着を噂されるベテラン刑事・大上と松坂桃李演じる新米刑事の日岡が過熱する暴力団の抗争に巻き込まれていく物語。

本作で印象的なシーンを聞かれ役所は「警察じゃけえ、何をしてもええんじゃ」と言いながら、音尾琢真が演じる暴力団の構成員を拷問するシーンを挙げた。「切りつけるところを特殊メイクで精巧に作っているけど、ここは映らないだろう」と思っていたという役所。ところが、バッチリ映っていて白石監督の思い切りの良さに感服したという。

拷問された音尾は「役所さんが本番前の時から嬉しそうだった」と振り返り、カメラが回っていなくてもおへその辺りを触りながら嬉しそうに「痛いか、痛いじゃろう」と絡んできたという。「役所さんが役に入り込んでるのか、楽しんでるのかが分からない」と感じたという音尾に、役所は「演じている音尾さんを陰から準備して待っていると、この後どんな酷いことが起こるだろうと考えるほど笑いが止まらなかった」と弁明した。

阿部純子も共演場面の多かった松坂桃李を「白石監督がイジっていたのが印象的だった」と常に笑いが絶えない現場だったと語る。

緊張感に溢れるシーンの連続手がけているのにも関わらず、白石監督は「どんな厳しい撮影も和みながら撮りたい」と語った。本作で登場する豚も最初は警戒されていたのに、2日目には「本番いくよ」と声をかけたらすぐに起き上がって協力してくれたと思い返し、動物さえもリラックスしながら本作に関わったという。
役所は「重厚な人間ドラマが詰まった作品です。公開されたばかりなので皆さんの口コミで広げていただけたら、ひょっとしたら続編、続々編も作られて音尾さんもまた酷い目にあってくれると思います」と締めくくり笑いを誘った。
大阪舞台挨拶の前日、公開初日には作日の舞台となった広島で凱旋レッドカーペットも開催された。



桜井賢太郎
この記事の画像一覧(全8枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介