人間の限界に挑む!?日本開催直前「レッドブル・エアレース」の“いろは”
東京ウォーカー(全国版)
5月26日(土)、27日(日)の2日間にわたって、三次元モータースポーツ「Red Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)」2018年シーズンの第3戦が、千葉県立幕張海浜公園で開催される。

千葉での開催は4度目で、回を重ねるごとに来場者数は増加している。そもそも、「レッドブル・エアレース」とはどのような競技なのだろうか?「初めて観戦してみたい」という人のために、同競技のいろはを紹介しよう。
熱き空の戦いを目の前で!迫力満点の「レッドブル・エアレース」

最高時速370kmを叩きだす小型プロペラ飛行機とそのパイロットが主役。空気で膨らませた円錐型“パイロン”(高さ25m)を複数設置した全長約6kmの低空コースを猛スピードで駆け抜け、そのタイムを競う空のモータースポーツ競技だ。パイロットには、糸を針の穴に通すような緻密な飛行スキルが要求される上、飛行時にかかる最大重力加速度はなんと12G!人間の体が耐えうる極限の世界で戦うパイロットの姿、なによりも目の前を猛スピードで通過する様に胸が熱くなること間違いなし。
ビギナーはこれだけ覚えて!“パイロンヒット”と“水平飛行”

概要が分かったところで知っておきたいのが競技ルール。レース展開の鍵を握るのが、タイム加算に繋がるペナルティの存在だ。コース内には、2本1組になったチェッカーフラッグ柄の「スタート・フィニッシュゲート」と、「シングルパイロン」(1本で独立)、「エアゲート」(2本1組)の3種類のパイロンが設置されている。レース中はパイロンに当たったり、パイロンを通過する際に機体の高さや角度を保てないと減点となってしまうのだ。

中でも“パイロンヒット”と“水平飛行”は観戦していて比較的わかりやすいので注目してみよう。まず“パイロンヒット”は、機体がパイロンに当たってしまうこと。機体にダメージが及ばないよう当たった瞬間にパイロンが大きく裂けるように設計されているため観客からもわかりやすい。シングルパイロンはジグザグとスラロームのように通過するため細心の注意が必要。


“水平飛行”はエアゲート通過時に機体を水平に保たなければならない、というルールで、高さや水平を保てなかった場合にペナルティを受ける。その他、レース中は軌道を目視しやすいよう常にスモークを出さなければならなかったり、機体にかかる重力を10G以下に抑えなければならないなど、厳密なルールが設けられている。
観戦前に知っておきたい!「予選」と「本選」の仕組み

競技は予選と決勝の2日間。予選は14人のパイロットが2度のタイムアタックに挑み、速い方のタイム結果をもとに翌日の決勝の対戦相手が決められていく。そして決勝は、14人が1対1でタイムアタックにトライする「Round of 14」で、勝者7人と敗者の中で最もタイムが速かった1人を加えた計8人にまずは絞られる。次に8人での1対1のタイムアタック「Round of 8」を経て、勝ち残った4人で決勝戦「Final 4」を実施する。そして、4人が順番にタイムアタックに挑み、最も速かったパイロットが優勝となる。

年間を通して世界各地で全8戦を行い、毎レースの順位に応じてポイントが加算されていき、そのポイントが最も多かったパイロットが年間総合優勝を勝ち取る。17年は日本人唯一のパイロットとして活躍する室屋義秀選手が年間チャンピオンに輝いたこともあり、室屋選手のホームとなる日本開催の千葉大会は一段と盛り上がること間違いなし!
まるでフェス!会場内はエンターテインメントも充実

また、日本各地のグルメや千葉名産品を楽しめるフードコート、世界トップクラスのアスリートたちによるFMX(フリースタイルモトクロス)、マリンアクションスポーツのパフォーマンスなど、イベントエリアもまるでお祭りのようになっているため、1日中楽しめるのも魅力だ。

さあ、千葉大会直前!幕張海浜公園の海岸沿いを駆け抜けるパイロットたちの勇士を観に、ぜひ足を運んでみよう。
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