日吉や国立が上位!今とは違う90年代の人気タウンランキング

2018年5月22日 20:07更新

東京ウォーカー(全国版) 「東京ウォーカー CLASSIC 1990's」編集部

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今やおなじみの、人気タウンランキング。その先駆けといえるのが雑誌「東京ウォーカー」だった。初めて特集したのがちょうど20年前の'98年のこと。当時の順位や写真と共に、注目された街とその背景を振り返ってみた!

'98年当時に東京ウォーカーに掲載された「住んでみたいタウン」のランキング。20年前の第1位は下北沢で、現在の首位常連である恵比寿は7位だった

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当時からランキング上位の吉祥寺はアクセスの良さと自然豊かな立地が憧れの的

街のブームの背景には、当時の世相やトレンドが垣間見える。例えば、現在も人気の街・吉祥寺。バブル期の80年代までは派手な生活がもてはやされたが、90年代中頃からは一変してナチュラルな暮らしが求められるようになり、自然豊かな吉祥寺が女性向けの情報誌などで頻繁に取り上げられるように。そう考えると、吉祥寺の知名度を今のような全国区に押し上げたのは、90年代当時の風潮だったと言えそうだ。

【写真を見る】いまも人気の街ランキング上位の吉祥寺。写真は、'96年に撮影された吉祥寺駅北口にある「吉祥寺サンロード商店街」の入口。当時から土日祝は人であふれていた(C)読売新聞/アフロ

吉祥寺の人気の秘密は、新宿にも渋谷にも電車1本で行けるアクセスの利便性。また、井の頭公園が近い自然豊かな立地は、常に憧れの的である。現在もよくドラマのロケ地として登場するが、当時は'95年に放送された「愛していると言ってくれ」の舞台になったことも人気に拍車をかけた要因だ。

現在の「吉祥寺サンロード商店街」入口。商店街入口のファサードや、一部のショップは入れ替わっている。その一方、マクドルドは健在だ

今も昔も女子が集まる街・自由が丘 ファッションの街からスイーツタウンへ

90年代は、今のようにネットが発達しておらず、郊外型のショッピングモールも少なかった。つまり、買い物は“街”にあるショップが中心。当時の自由が丘のようにハイセンスなファッションの街もブームだった。例えば、トゥモローランドの1号店は自由が丘にあり、ほかにもLUSHなどのカリスマ的なショップが注目され始めた。

'90年に開業し、“自由が丘のベネチア”と呼ばれる商業施設「ラ・ヴィータ」の'91年の航空写真。2階建て6棟からなり、現在も営業している(C)読売新聞/アフロ

「マリ・クレール通り」があるなど、オシャレな街として注目されてきた自由が丘。90年代は人気アパレルブランドや雑貨店の影響でファッショナブルな印象が強かった。世界的パティシエ・辻口博啓が'98年に開いた洋菓子店「モンサンクレール」が注目を集めたころから、スイーツ色を強めていく。'03年に開業した「スイーツフォレスト」は、いまや東京名所の一つとなり、この街に多くの人を集める起爆剤になっている。

カリスマ人気を誇るファッションの一流ブランドで世を席巻した90年代の代官山

当時、高感度なセレクトショップが並ぶ街として栄えたのが代官山だ。90年代には代官山プラース(現・テノハ代官山)や代官山ヒルサイドテラスといった複合施設が開業し、一方で飲食店もモンスーンカフェ代官山やリストランテASOといった店がオープン。今で言うセレブ=“ハイソ”な暮らしに憧れる人々が続々と集まり、洗練された街というイメージを強めていった。

住宅・ショップ・オフィスなどからなる代官山ヒルサイドテラス。旧山手通り沿いに立地し、'98年に完成した(写真は'99年)(C)読売新聞/アフロ

国内発のアメカジセレクトショップ「ハリウッドランチマーケット」などの人気店に人が集まり、一流ブランドのショップも次々にオープンした90年代の代官山。それらのショップのファッションアイテムを求め、現在よりもさらに街はにぎわいを見せていた。洗練された街並みや飲食店が多いことも特徴。

小劇場やライブハウスなどが林立 個性派の若者たちは下北沢に集まった

自由が丘や代官山はコンサバファッションが主流だったが、一方で、下北沢や高円寺には個性的な古着や雑貨などを扱う店が90年代に急増した。このころは、元祖仲屋むげん堂(高円寺ほか)などが扱うエスニック雑貨が流行していたことも理由の一つだろう。80年代後半からの小劇場ブーム、バンドブームの流れをくんで、90年代に入ってからも、これらの街には夢を持つ若者たちが集まってきた。

演劇の街・下北沢の顔といえる本多劇場グループ最古の小劇場「ザ・スズナリ」の'91年の様子。公演直前には、今も観覧客が行列を作る(C)読売新聞/アフロ

小劇場やライブハウスのほかにも古書店やレコードショップが集まっていた下北沢。“サブカルチャーの聖地”と呼ばれるようになったのは90年代のことだった。音楽や演劇に夢を持つ若者が集まってきたことから、個性的な雑貨や古着の店も急増。それにつれて、土日祝には現在のように買い物を楽しむ人であふれるようになっていった。新宿、渋谷からのアクセスの良さも魅力の一つ。

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