日光・中禅寺湖での釣りイベントに親子が大満足!
東京ウォーカー
5月20日(日)に、「日光中禅寺湖漁業協同組合 創立55周年記念感謝祭」が開催。全国の釣りファンから「マス釣りの聖地」と称される日光・中禅寺湖での親子釣り体験会をメインとしたイベントに、80組約200名のファミリーが集まった。

会場になったのは、晴天に恵まれ、新緑輝く山々が囲む中禅寺湖湖畔 大尻川南岸。実は東日本大震災後、ここ中禅寺湖は福島第一原発の事故に伴い、マス類の持ち出しが全面的に禁止され、風評被害などで釣り客が大幅に減少し、レジャー産業が大きなダメージを受けた。そこで立ち上がったのが、中禅寺湖漁業協同組合。釣り具ブランド「DAIWA」を展開するグローブライド株式会社の強力なバックアップのもと、放射性物質モニタリング検査を確保するための「釣り大会」や、安全性を印象づける「釣り教室」などを積極的に実施した。

12年よりマス類のキャッチ&リリースの施行をスタートし、4年後の16年からヒメマスの持ち出しが解禁され、17年には釣り客の数が震災前の水準まで回復したという。そして「本当は節目の50周年に開く予定だった」(中禅寺湖漁業協同組合・福田政行組合長)感謝祭を、“55周年”の今年、ようやく開くに至ったのだ。

イベントでは、親子での釣り体験会が無料で実施された。両親と姉弟の4人で参加していたのは、栃木県鹿沼市より訪れた田村さんファミリー。今回イベントに参加したのは小学1年生の聡汰くんがきっかけ。「私たち親は釣りをやらないんですけど、アニメ『釣りキチ三平』を見始めて、急に『釣りがやりたい』と言い始めて、応募しました。普段は家の中で遊ぶのが好き子なんですけどね。お姉ちゃんのひなた(小学5年生)は『今日は行きたくない』と言っていたのに、いざ釣りを始めたら、聡汰以上に一生懸命やってますね(笑)。子供たちのイキイキした姿が見られたので来てよかったです」と、ママのみち子さんも大満足の様子。子供2人は初体験の湖での釣りに夢中だった。


見事、ニジマス1匹を釣り上げたのは、栃木県小山市から来た小学5年生・大谷侑輝(ゆうき)くんのパパ、博司さん。「つい自分が楽しんでしまった(苦笑)」博司さんは、中禅寺湖での釣りは今年5回目という常連だが、侑輝くんを連れてきたのは今回が初めて。「ここは釣るのが難しいスポットだからです。ただ、釣り好きにとっては、逆にそれが楽しい。1mを超えるレイクトラウトなど、ほかでは滅多にいない超大物がいるのも魅力ですね」。


体験会後には、ヒメマス塩焼きを無料で振る舞う特典などもあり、大盛況のうちに幕を閉じた。現在、放射性物質の影響で中禅寺湖での遊漁で持ち帰り可能なのは、ヒメマスとワカサギだけだが、福田組合長によると「大きな魚も2~3年後には持ち帰りできるようになる」とのこと。完全復活に向けて盛り上がる「マス釣りの聖地」・中禅寺湖を訪れてみよう!


小林智明
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