短編映画『ブレイカーズ』・濱田龍臣インタビュー「見ていて気持ちのいい作品に仕上がった」
東京ウォーカー(全国版)
昨年の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)で「avex digital AWARD」最優秀賞を受賞した企画が、ショートフィルム『ブレイカーズ』として完成、今回の「SSFF & ASIA 2018」で上映される。
同作の上映を記念して、主演を務める濱田龍臣さんに話を聞いた。

――初めて本作の脚本を読んだときの印象を教えてください。
濱田龍臣(以下濱田):最初に思ったのは「これ、どうやって撮るんだろう?」ってことでした。いつも最初に脚本を手にしたときは、撮影場所やカメラワークも含めて、カットやシーンを想像しながら読むんですが、本作の場合だと例えば「練りを始める」とか、映像が想像しにくい部分が多くて。「この作品はいったいどういう感じになっていくんだろう?」と思いながら脚本を読んでいきました。

――最初からハッキリと画は見えていなかったと。
濱田:はい、「多分こんな感じになるんだろうな」というところまででした。
プロデューサー:でも、後藤さん(本作の監督・後藤美波氏)は脚本を書いている段階から「主人公の祐太は濱田さんにお願いしたい」と思っていたそうですよ。
濱田:そうなんですか!初めて知りました。
プロデューサー:いま初めて言いました(笑)。
――それでは、実際に完成した作品を観ての感想はいかがですか?
濱田:まずは「凄いな」と思いました。25分くらいの尺の中に自分たちの演技がしっかり入っていて、しかもその演技が物語のペースを最後までまったく崩さず、しっかり完結していました。見ていて気持ちのいい作品だったなと。

――撮影時のお話を聞かせてください。撮影は今年1月ごろだったとのことで、けっこう寒かったのでは。
濱田:縁側でのシーンなんかはけっこう寒かったですね。ただそれよりも大変だったのは、橋を自転車で渡るシーン。撮影当日はものすごく風が強かったんです。撮影のタイミングを見計らって、風が止むのをけっこう長い時間待っていた記憶があります。
しかも、撮影では全員が画面に収まるようにお互いの間隔を詰めないといけなかったんですけど、テツとサキは二人乗りしているので、蓮くん(須藤蓮)ひとりだけすごい頑張って漕いでるんですよ(笑)。

――印象深い撮影エピソードはありますか?
濱田:1日だけの撮影でしたけど、体育館のシーンはやはり印象的ですね。撮影前に監督がメガホンを取って「このシーンはどうしてもしっかり撮り切りたいんです。みなさん協力してください」とおっしゃって。
シンプルな言葉でしたけど、エキストラの方々も含めてキャスト全員に熱い気持ちを届けてくださったので、僕たちも士気がものすごく上がりましたね。
――濱田さんは祐太とほぼ同年齢ですが、祐太やケイゴたちに共感できるところはありますか?
濱田:自分がこういうお仕事をさせていただいているから持てる視点なのかもしれませんが、学校って「社会に出る一歩手前」なので、生徒というくくりで大人たちとは区別されやすいと思うんです。それが祐太たちには“縛られてる”感じがするんじゃないかなと。その感覚は僕もわかりますね。

――本編の内容に深く関わる質問ですが……ラストシーンでホイッスルを吹いているのは誰だと思いますか?
濱田:絶対にケイゴだと思います。
ホイッスルはいったんナナから祐太に手渡されてますけど、祐太はそれをまたあの場所に持って行ったんです。祐太はケイゴへのメッセージの意味も含めてあの場所にホイッスルを置いたんだと思います。そしてケイゴはそれに応えたと。
――本作を鑑賞する人にメッセージをお願いします。
濱田:仲の良かった5人が、祐太が立てた大きな計画をきっかけにどう変わっていくのか。5人の関係性だけでなく、5人それぞれがどう変わっていくのかに注目して欲しいです。
――ありがとうございました。

『ブレイカーズ』は「SSFF & ASIA 2018」中、6月14日(木) にシダックス・カルチャーホール、6月16日(土) にラフォーレミュージアム原宿で上映され、現在はdTVで独占配信されている。
桑原健太郎
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