外湯めぐりに“かにめし”まで!情緒満点の温泉地「城崎」を味わい尽くす1泊旅
関西ウォーカー
1300余年の歴史を持つ関西を代表する温泉地「城崎」を旅するなら、初夏でもやっぱり名物のカニを味わいたい。1日目は昼食にかにとろろ丼を楽しみ、多くの文豪も愛した旅情感たっぷりの温泉街を散策。宿での夕食のあとは7つの外湯めぐりへ。2日目には大師山からの絶景を満喫したら、帰りは城崎温泉駅で販売している駅弁のかにめしを堪能。大満足の2日間になること間違いなし!<※情報は関西ウォーカー(2018年6月5日発売号)より>

浴衣を借りて風情ある小道を散策しよう。

温泉街には無料で楽しめる5つの足湯がある。

新鮮な海の幸を販売する店や飲食店などが多数軒をつらねる。
<1日目・12時>お食事処 山よし
「お食事処 山よし」は、香住の柴山港にある水産会社直営だけにカニや魚介の質のよさは折り紙付き。通年味わえるカニ料理は15種以上そろい、特にズワイガニと香住ガニのほぐし身ととろろ、ウズラの卵をトッピングしたかにとろろ丼は必食!

ポン酢を加えた自家製のタレをかけて味わおう。

店は、駅の目の前という立地。1階では「カニ寿司」(880円)など弁当の販売。
■お食事処 山よし<住所:豊岡市城崎町湯島96 SOZOROビル2F 電話:0796-32-3841 時間:9:00~17:00 休み:不定休 座席:65席 タバコ:禁煙>
<1日目・13時>浴衣専門店 いろは
宿のチェックイン前やチェックアウト後も浴衣で城崎散策をしたい人に便利な、浴衣のレンタル&販売店「浴衣専門店 いろは」。浴衣や帯、和装小物などがセットでレンタルできるうえ、着付けやヘアセットまでしてくれるのがうれしい。

女性はもちろん、男性用のレンタルもしている。店は外湯の「御所の湯」の隣。レンタルした浴衣が気に入ったら、そのまま購入するのも可能。
■浴衣専門店 いろは<住所:豊岡市城崎町湯島449 電話:0796-32-0168 時間:10:30~18:00、20:00~22:00 休み:木曜(祝日の場合営業)>
<1日目・15時>城崎文芸館 KINOBUN
城崎温泉とゆかりのある作家の資料などを展示する「城崎文芸館 KINOBUN」。2019年3月31日(日)までは高橋源一郎の原作で、劇団「青年団」主宰の平田オリザが舞台化する「日本文学盛衰史」に関する企画展「文学と演劇と城崎温泉」を開催しているので注目だ。

志賀直哉など白樺派の作家たちが、城崎とどのようにかかわったか本や書簡を通じて紹介。

原稿用紙にアニメを投影し、小説が舞台へと移り変わる様子を表現した映像インスタレーションなどを楽しめる。館外には、無料の足湯もあり。
■城崎文芸館 KINOBUN<住所:豊岡市城崎町湯島357-1 電話:0796-32-2575 時間:9:00~17:00 休み:水曜(祝日の場合翌日) 料金:大人500円>
<1日目・16時>小林屋
創業は江戸中期という老舗旅館「小林屋」。国の有形文化財に登録されている建物には、大谿川を眺められる部屋や日本庭園に面した部屋など13の客室を備える。代表的外湯「一の湯」から近く、外湯めぐりに便利な立地も魅力。

木のぬくもりあふれる空間で、のんびりくつろごう。

レトロで趣ある雰囲気ながら、全客室で無料Wi-Fiの利用可能。

写真の但馬牛の牛しゃぶ(手前左)と刺身の皿盛り(手前右)は2人前。夕食は18時から18時30分の間でスタート。コース料理に加え、単品の追加注文もOK。
■小林屋<住所:豊岡市城崎町湯島369 電話:0796-32-2424 時間:IN15:00~18:00、OUT10:00まで 休み:なし 料金:2人1室(2食付き)1人1万2960円~>
<1日目・19時30分>一の湯
桃山様式の歌舞伎座を模した建物が印象的な城崎を代表する外湯「一の湯」。江戸中期に医師・香川修徳の著「一本堂薬選」で天下一と称されたのが名前の由来。広々とした大浴場のほか、岩盤を削った洞窟風呂で日ごろの疲れを癒そう。

半露天になっていて、長湯できるのもうれしい。「一の湯」は開運招福など、7つの外湯それぞれに異なるご利益があると言われ、7か所で入浴すれば七福すべてを授かれるとか。何軒巡れるか試してみよう。ただし外湯ごとに休みや営業時間が異なるので、あらかじめチェックしておこう。

夜ならではの景色もきれい。
■一の湯<住所:豊岡市城崎町湯島415-1 電話:0796-32-2229 時間:7:00~23:00(最終受付22:30) 休み:水曜(祝日の場合営業) 料金:600円>
<1日目・21時>谷口屋遊技場
1954(昭和29)年創業の昔ながらの「谷口屋遊技場」。10発200円で楽しめる射的は倒した的の数に応じて景品がもらえ、ついつい熱くなること間違いなし。週末は行列ができることもあり、混雑を避けるなら22時以降がオススメ。

店は御所の湯と一の湯の間の大通り沿いにある。
■谷口屋遊技場<住所:豊岡市城崎町湯島404 電話:0796-32-2428 時間:20:00~23:00 休み:不定休>
<2日目・10時30分>城崎温泉ロープウェイ
温泉街と標高231mの大師山山上までの全長676mを結ぶ「城崎温泉ロープウェイ」。山上には展望台などがあり、眼下に広がる円山川の流れや、日本海の雄大な景観に思わず感動。中間駅での途中下車も自由で、温泉寺へそのまま行くことができる。

山麓駅では絵はがきなどのおみやげも販売。坂が多いので歩きやすい靴で行こう。

円山川とその先に広がる日本海の絶景を一望できる
■城崎温泉ロープウェイ<住所:豊岡市城崎町湯島806-1 電話:0796-32-2530 時間:9:10(上り)~17:10(下り) 休み:第2・4木曜(祝日の場合営業) 料金:山頂往復900円>
<2日目・10時40分>城崎珈琲 みはらしテラスカフェ
「城崎珈琲 みはらしテラスカフェ」では絶景を眺めながら自家焙煎のスペシャルティコーヒーを、開放感あふれる店内やテラスで味わえる。但馬牛や八鹿豚を使った「ホットドッグ」や、直営農場で栽培された無農薬素材で作る「団子」などスイーツも充実している。

厳選本わらび粉で職人がじっくり作ったわらび餅がたっぷり。

無農薬米粉を使用。醤油ベースのあっさりとしたタレも絶妙だ。

店内はウッディ。おみやげに最適な焼き菓子なども販売している。
■城崎珈琲 みはらしテラスカフェ<住所:豊岡市城崎町湯島806-1 電話:0796-32-3365 時間:10:00~16:00 休み:第2・4木曜(祝日の場合営業) 座席:20席 タバコ:禁煙 ※ほかテラス席(禁煙)もあり>
<2日目・12時>温泉寺
城崎温泉を開いた道智上人により738(天平10)年に開創された古刹「温泉寺」。本堂は但馬最古の木造建築物で国の重要文化財に指定されている。ご本尊の「十一面観音立像」は、4月より33年ごとのご開帳(3年間)が行われている。

貴重なご本尊をこの機会に!

小皿(3枚・250円)購入は、「城崎珈琲 みはらしテラスカフェ」へ。
■温泉寺<住所:豊岡市城崎町湯島985-2 電話:0796-32-2669 時間:9:00~16:30 休み:第2・4木曜(祝日の場合拝観可) 料金:拝観料400円(城崎美術館共通)>
<2日目・14時>おみやげ街道「但馬・丹後いいものショップ」
豊岡をはじめ但馬・丹後の特産品を販売する改札外の「但馬・丹後いいものショップ」。スイーツや酒、調味料、工芸品といったおみやげに最適なアイテムがズラリと並ぶ店内では、駅弁も販売。城崎名物かにめしをはじめ、数種の駅弁が購入できる。

カニ味噌と海苔を混ぜたご飯に、カニのほぐし身とカニ脚、海苔がたっぷりのった、まさにカニ尽くしの弁当。香ばしいご飯と、旨味がギュッと凝縮したカニ身がたまらない!

ほぐし身やカニ爪、焼きホタテが入ったカニ飯と、濃厚な牛すき焼きを一度に楽しめる贅沢な一品。加熱式でアツアツが楽しめる。
■おみやげ街道「但馬・丹後いいものショップ」<住所:豊岡市城崎町今津字稗田283-1 電話:0796-29-4307 時間:9:00~18:50 休み:なし 座席:なし>【関西ウォーカー編集部】
編集部
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