映画「馬の骨」主演! 小島藤子さんにインタビュー
東京ウォーカー(全国版)
ユカは自分に近いと思います

小島藤子さんの初主演作となる映画「馬の骨」。伝説の番組「三宅裕司のいかすバンド天国」(通称「イカ天」)に出演してから30年。音楽を諦めきれず、鬱屈とした日々を送っている中年男・熊田美津夫(桐生コウジ)。4人組アイドル「ツキノワ☆ベアーズ」のメンバーとして活動しながらも、シンガーソングライターになるという夢を持っている女の子・桜本町ユカ。接点などない2人が、熊田が転がり込んだ格安シェアハウスで出会ってしまい、奇妙な共同生活が始まった。
「このお話をいただいた時、おもしろい内容でしたのでぜひ出演させていただきたいと思いましたが、歌がすごく大事な作品で、私が歌わなきゃいけないという点で『私で大丈夫かな?』と思い、正直不安だと伝えました。でも、監督に『頑張ってもらえたらいい』と言ってもらえたので出演を決めさせていただきました」
アイドル役を演じたことで、アイドルのすごさと大変さを知ったという。
「ツキノワ☆ベアーズのメンバーが私以外現役アイドルで、活躍中の人たちなので、『待って!実際のアイドルでしょう!』って最初はびっくりしましたし、緊張しました。私がファンとしてライブを見に行くことはあっても、一緒にステージに立つ機会なんてないですから、自慢できますよね(笑)。ステージは華やかですけど、歌や振り付けを覚えたり、裏では相当な努力をしているのもあらためてわかりました。慣れなくて大変でしたけど、いい経験をさせてもらえたなって思います」

ユカを演じてみて、どんな人物だと感じたのかを聞いてみると。
「この年代って、就職だったり、新しい人生への一歩を踏み出す時期なので、悩みもすごく多いと思うんです。ユカも、アイドルをやっているけど、周りの同級生とかが就職したりして、どんどん先に進んでいるのに、自分はここから動けなくなっているのをもどかしく感じていて、周りに当たり散らしたりしているんじゃないかなって。思春期特有のものだと思いますけど、私も中学の時から女優のお仕事をしているので、そういう時期がありましたし、とても共感しました。ユカは結構自分に近いと思います」
映画「馬の骨」は、30年前に青春を感じた桐生監督の世代にも、今、まさに青春を謳歌している小島さんの世代にも、音楽を通して共感できる作品になっている。
「『イカ天』を見ていた世代の方だけじゃなく、20歳前後の悩み多き世代の人にも見てほしい作品です。『誰も自分のことをわかってくれない』とか、そういう悩みって誰もが通る道だと思うんです。そんな時に『自分は何をしたらいいのか?』と考えたりしますけど、この映画を見ると元気がもらえます。見た人が笑顔になってくれたらいいなと思っています」




映画「馬の骨」新宿テアトルほか 6/2㊏公開
80年代後半、バンドブームの火付け役となった伝説のテレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」、通称"イカ天"。BEGINやたまなど、数多くのバンドを輩出したが、その中に「馬の骨」というバンドも出演し、審査員特別賞を受賞した。そのバンドのボーカル、桐生コウジが自身の体験を基に脚本を書き、自ら監督を務めて制作されたのが映画「馬の骨」。小島藤子はこの作品が映画初主演となる。
監督=桐生コウジ/脚本=桐生コウジ、坂ノ下博樹、杉原憲明/出演=小島藤子、深澤大河、ベンガル、桐生コウジ、しのへけい子、信太昌之、黒田大輔、大浦龍宇一、志田友美(夢みるアドレセンス)、茜屋日海夏(i☆Ris)、河上英里子、萩原健太、石川浩司 ほか
撮影/石塚雅人、取材・文/田中隆信
Ⓒ2018オフィス桐生
週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一
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