小池徹平独占インタビュー!「1789 -バスティーユの恋人たち-」博多座公演を語る
九州ウォーカー
フランス革命を描いた「1789 -バスティーユの恋人たち-」が、博多座にて7月3日(土)から30日(月)まで上演。Wキャスト、衣裳、ダンス、音楽など、見どころが満載のミュージカルとなっている。座長を務める小池徹平に、公演の楽しみ方や福岡でしたいことをインタビューした。

再演に挑戦できるのは役者冥利につきる!

――16年に東京と大阪で行われ、大好評だった「1789 -バスティーユの恋人たち-」。満を持して今年再び上演(インタビュー時は東京公演のみ終了)となりましたが、まずは再演の話が来た時の率直な感想を教えてください。
小池「またやるんだ!って気持ちでした。2016年の初演は楽しかったんですけど、なによりもハードだった印象が強くて(笑)。怪我などもあって、みんな満身創痍の状態でやっていました。今回は東京・大阪・福岡と全111公演。前回より公演数が増えたので、本当にやれるのかなって最初は不安でした」
――不安の反面、楽しみも多かったのではないですか?
小池「やれなかったことだったり次はこうしたいって思っても、同じ作品にチャレンジする機会ってあまりないんですよね。再演という機会に巡り合えたのは、役者冥利につきます。自分がこの2年でどれだけ進化したのかを試せるのは楽しみです」
――再演だからこその苦労はありますか?
小池「やっぱり“前回がある”ということですかね。2016年の公演を観た人も来ると思うので、まずはそのお客さんの期待を越えなきゃいけない。ハードルがあがる分、やりがいがあります!」
前回とは違う新たな公演を作る

――2年ぶりに主人公ロナンを演じるにあたって、感じたことや気づいたことは?
小池「2年前のロナンのことは意識せず、新たな気持ちで臨んでいます。稽古で改めて台本を読んだんですけど、前回とはセリフに対する感じ方が全然違います。今回は今回で新しいモノを作ればいいという思いです。実際に稽古場でみんなに会うと、技術がパワーアップしているのが分かりました」
――基本的なストーリーは2年前と変わらないですか?
「そうですね。成長する主人公がいて、ヒロインと恋に落ち、そして時代を変えようと革命家になる王道のストーリー。かつフレンチロックのナンバーにのせて物語が進む展開がとても早いです。歌のおかげもあって、内容がとても分かりやすいですね。全編をよく3時間でまとめたなって思うぐらいです(笑)」
キャッチーなフレンチロックに合わせて演じる

――劇中に流れる音楽に関しては、事前に録音したご自身のコーラスを入れているそうですね。それを踏まえて、音楽の魅力を教えてください。
小池「全編にフレンチロックというジャンルの音楽を使用しています。そこに自分の声をコーラスに入れる初の試みをしました。曲のテイストはバラードからロックまで多彩ですが、どの曲もキャッチーさが際立っている。個人的には、遊び心あって耳に残るなって思いました」
――前作と今作では唄い方を変更したそうですね。
小池「2年前に比べて全然違います!歌の基礎をしっかりさせるトレーニングしました。それにより、歌の空間を覚えることができましたし、前回はあまりなかった安定感がでるようになりました」
沙也加ちゃん&ねねさんの両者とも気が抜けない

――ロナンだけでなく、ヒロインのオランプもWキャストで演じますが、相手が代わると芝居も変わりますか?
小池「もちろんです。全然違うタイプなので。(神田)沙也加ちゃん、(夢咲)ねねさん共にアドリブを入れてくるので、どちらが出演しても油断できないです(笑)。オランプとは初演時の関係値があるので、2年前よりも楽しいですよ」
――小池さんが演じるロナンも、加藤和樹さんとWキャスト。自分との違いは感じますか?
小池「全然違いますね。僕が演じているロナンとは、動きなども含めてまったく別人。一緒なのはセリフだけです(笑)」

アントワネットが躍動する後半のシーンに注目

――小池さん自身の好きなシーンを教えてください。
「舞台の後半でアントワネットが女性として、そして人間として魅力的に見えるシーンですね。華やかかつギャンブル好きで夜遊びをしている彼女が、息子の死をきっかけに本当の王妃としての使命に目覚める。革命が今にも起ころうとしている不安定なフランスで、王妃としての選択をする。そんな自分の運命に気付いたところが好きです。歴史上は夫が作ったギロチンで処刑されるんですけど、昔の自由な女性のままだったら死ななかったかもって…」
ゴマサバや麦焼酎「二階堂」など、食事が楽しみ!

――初の福岡出演公演ですが、楽しみにしていることはありますか?
「なんといっても食です。ゴマサバ、鶏皮、麦焼酎の『二階堂』などなど。福岡に来たら必ず飲み歩きはしますね。九州には友達がたくさんいるので、一緒に飲むこともしばしば。実は行きつけが何軒か…(笑)。あと、以前撮影で来た際に地元のスタッフさんたちが、飲み屋に連れてってくれたんですよ。そこで知り合った人の屋台に、福岡に来ると必ず行きます」
――個人的な福岡や九州の思い出がありますか?
「仕事で大分での撮影があった時なんですけど…。休みが数日あったので、大分から電車のソニック号に乗って北九州経由で博多へ遊びに行ったことがあります。そこで一泊して、帰りに小倉で遊んでまた大分に帰る。ハードな日程でしたが、楽しかったです(笑)」
W座長の加藤和樹とともに熱い革命を届けます!

――ファンや読者に対してメッセージをください。
「公演の3時間に、1789年に起きたフランス革命が詰まっています。足を運んでもらえれば、必ず満足させる自信があります。あと、マリー・アントワネットの華やかなセットや衣裳やダンスもスゴイ! 他にも言い出せばキリがない…(笑)。初めての方は、予備知識でフランス革命を少し勉強してもらえるとより楽しくなると思います」
――最後に座長としての博多座公演の意気込みを教えてください。
「まずは福岡を代表する場所で公演ができて、キャスト一同うれしく思っています。また、これほど長い期間の公演は僕の人生で初めてなので、座長としてどんな時でもみんなが怪我なく元気でいられるように支えていきたい。もう一人の頼もしい座長・加藤和樹と共に、みなさんに熱い革命を届けられるように頑張りたいと思います!」
【取材・文=川合知也(シーアール)、撮影=北嶋幸作】
川合知也
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