にっぽんど真ん中祭りが20年目に突入! 生みの親が語る“どまつりが名古屋にもたらすもの”とは?
東海ウォーカー

名古屋の夏を盛り上げる一大イベントとして定着してきた「にっぽんど真ん中祭り」。8月最後の週末になると、お揃いの衣装と派手なメイクでバッチリ決めた人々が街に溢れかえる。栄の久屋大通公園を中心に、生き生きと踊る参加者たち。パレードやステージには、多くの見物客が詰めかける。そんな「にっぽんど真ん中祭り」通称どまつりも、今年でいよいよ20回目!節目となる開催を前に、どまつりの今までとこれからを生みの親である水野孝一さんに直撃インタビュー!!

にっぽんど真ん中祭りとは?

昨年開催時は3日間で220万人以上を動員した、日本最大級の踊りの祭典。街中にステージやパレード会場を設け、世界中から集まった約200チームが躍りを披露する。
---どまつりとはどんな祭りなのですか?
「大きく2つの特色があります。まず1つは、参加チームは地元の民謡で踊り、その土地ならではの魅力を表現していること。もう1つは、観客動員ゼロ、つまり全員参加型の祭りをコンセプトにしていることです」
---踊っている人たちは、地元愛を表現しているのですね! 全員参加型とはどういうことでしょうか?
「参加チームの踊りを見て楽しむことはもちろんですが、どまつりの楽しみ方はそれだけではありません。最終日の夜に総踊りというのがありまして、誰でも当日飛び入り参加できるのです。手拍子だけでもOK。どまつりの象徴でもあります。会場との一体感はたまりませんよ!」
---ギネス世界記録に認定されていますね!
「2010年に9,481人が参加し、世界一の総踊りとして認定されました」

どまつりはこうして生まれた!
---どまつりは20年前、当時学生だった水野さんたちが立ち上げたそうですね。
「きっかけは、大学時代の北海道旅行でYOSAKOIソーラン祭りに出合ったこと。幅広い世代が躍り、ものすごい空間だと感動しました。さらに驚いたのは、それを仕掛けたのが同年代の学生だったのです。会場の札幌大通公園は久屋大通公園と雰囲気が似ているし、名古屋でもこんな祭りができるかもしれない、と思いました」

企画書を手に「祭りを作るから協力してほしい」と企業や行政を回る日々。徐々に賛同を得て、1999年に第1回にっぽんど真ん中祭りが開催された。

「振り返ってみても、達成感はありませんでした。多くの人に助けられ、地元ならではの祭りを作りたいという思いに突き動かされて迎えた第1回です。それからは、期待に応える使命感が大きかったですね」
---7年目には財団法人を設立し、祭りの運営と普及に当たっていますね。
「財団法人化は、どまつりが地域や人々のためになっているというお墨付きをいただいたようなもの。20年目を迎え、これからは名古屋の街にお返しをしていきたいと思っています」
20年目のどまつりはどうなる?
---今年のどまつり開催予定を教えてください。
「今年の日程は8月23日から26日まで。初となる4日間の開催です。総踊りをフィーチャーしたり、名古屋の名所や企業と一緒に何かを作り上げたり、とさまざまな企画を練っています」
---ザ・プレミアム・モルツのどまつりデザイン缶の発売も決定しましたね!
「そうなのです! 祭り参加者にアンケートをとり、祭りに関わる皆の思いをデザインにしていただきました。7月17日から、東海エリアのスーパーやコンビニで発売します。お楽しみに!」

「祭りを立ち上げた当時、私には名古屋らしい民謡と言われて思い浮かぶものがありませんでした。何もないから、それぞれの地元を持ち寄るという発想が生まれました。それが、どまつりらしさになったのだと思います」
---そして今、その祭りが成長し、名古屋の集客力や魅力アップに貢献しています。今年は参加チーム数も過去最多と伺いました。
「当日は、210チームが名古屋の夏を盛り上げますよ! そして、フィナーレには参加者も観客も皆で総踊りに参加しましょう!! 世界一クレイジーな踊りとして、海外からも注目されるような祭りにしたいですね」

どまつりを通して名古屋の街に貢献したいという強い思いを語ってくれた水野さん。20年目のどまつりも楽しみだ!
大川真由美
この記事の画像一覧(全8枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介