知ってる?花火の名前「玉名(ぎょくめい)」を読み解けばどんな花火かイメージできる!

東京ウォーカー(全国版)

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花火大会のプログラムに、打ち上げられる玉名(花火の名前)が記載されているのを見たことがあるだろうか。「昇曲付三重芯変化菊」「昇曲導付四重芯菊先紅緑銀乱」「昇雄花四重芯変化菊」……と、パッと見ではとても読めそうもない漢字の羅列だが、これが実は“名は体を表す”合理的なネーミングになっているのだ。

玉名は花火が打ち上げられてから消えるまでの様子を表す写真:両国花火資料館


どこで区切るか、読み解きのヒントは?


読み解くコツは玉名のしかるべき箇所で区切りを入れてみること。例えば「昇小花付八重芯変化菊」ならば「昇小花付/八重芯/変化菊」と分解すると、あとは花火特有の呼称さえ知れば全体のイメージが伝わってくる。

【写真を見る】花火の玉名(ぎょくめい)の分解図写真:両国花火資料館


基本的な玉名の構造は(1)「上昇中の様子(昇小花付)」+(2)「芯の構造(八重芯)」+(3)「花火の形状(変化菊)」(追加で(4)「消え際の様子」がある場合も)に分けられる。各表現の意味については参考例として以下に挙げるが、それに照らし合わせると、この玉名は「小さい花をいくつか咲かせながら上昇した後に、二重の芯を持った炭火色の尾を引く星が菊を描き、星の色が変化する」花火であることを示している。

(1)「昇(のぼり)~」「昇~付」:上昇中の様子を表す。~には「竜/太い尾を引く」「小花(こばな)/小さな花がいくつか開く」「分花(ぶんか)/四方に火花を飛ばす」「笛(ふえ)/ピーと笛のような音を出す」などが入る。花火玉本体とは別に小型の花火を玉の外側上部に装着して上昇中のさまざまな効果を演出している。

(2)「芯入~」:親星の内側に1つ以上の芯を持つ割物。~には菊、牡丹などが入る。「八重芯」:親星の内側に2重の芯を持つ割物。

八重芯(C)K.Takeshi


(3)「変化~」:星の変色が引き色を除いて2度以上あること。「引(ひき)」:=菊花火のこと。「先~(さき)、先之~」:星の末端部が~になる。

(4)「光露(こうろ)」:消え際にピカッと輝く。「点滅」:星の末端だけが点滅しながら消える。

名前の意味が分かれば、花火の見え方が変わるかもしれない!

ウォーカープラス編集部

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