不況からの復活劇! “名物花火大会”再開の舞台裏

東京ウォーカー

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夏の風物詩といえば、花火大会。そろそろ今年の花火大会の予定が気になるシーズンだが、実は昨年、不況の影響から全国で花火大会の中止が相次いだ。しかし、一年を経て今年、全国で名物花火大会が次々と復活。その舞台裏には、地元住民や花火ファンの熱い思いがあったという。

千葉県の「手賀沼花火大会」は、水中花火や尺玉など1万発を超える地域最大の花火大会。例年約40万人もの人出を記録してきた地元の名物花火大会だが、昨年、不況の波が協賛金を寄付してきた地元企業に大きなダメージを与え、大会は中止へと追い込まれた。この中止に対する反響は予想以上に大きく、主催者側は「来年こそは必ず実施する」と決意。まず、これまでのように企業の協賛金だけに頼らない大会運営を目指し、主催する柏市では一般市民から支援金を募る運動を始めた。

本物の花火玉を使った「空玉募金箱」を商工会議所をはじめ市内の各施設に設置。これが地域の内外で注目を集め、その数は全29か所にまで増え(5月11日現在)、順調に募金が集まるようになったのだ。

一方、大会を共催する我孫子市でも募金運動を展開している。玩具メーカー・セガトイズが発売している、壁などに花火の写真を投影するおもちゃ「家(うち)あげ花火」に着目した同市は、これを使った「花火プラネタリウム」を市役所の入口すぐに設置。そのすぐそばに置かれた募金箱には、多くの市民が鑑賞後に気持ちとして募金していくという。

こうした活動が実を結び、「手賀沼花火大会」は今年、8月7日(土)に復活を果たす。大会復活について街では「もちろん募金しました」や「去年の中止には泣きました。本当にうれしいです」などという、喜びの声を聞くことができた。他にも、静岡県袋井市の「ふくろい遠州の花火」など、全国で昨年中止となっていた名物花火大会が次々と復活し、話題になっている。しかし、こうした復活の話題の一方で、昨年に続いて中止や規模縮小になっている大会があるのも事実だ。夏を彩る名物花火が、かつてのようにたくさん見られる日が待ち遠しい。 【詳細は東京ウォーカー5/25発売号に掲載】

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