時価2億!世界に1台だけ現存するバイクがここに!世界の名車・旧車が集まる大分・由布院「岩下コレクション」
九州ウォーカー

大分自動車の湯布院ICを降りてすぐ、街の中心部に向かう途中に見えてくる黒い建物。それこそが、多くのバイク好きが訪れるミュージアム「岩下コレクション」です。国産・輸入問わず200台ものヴィンテージバイクだけでなく、そのほかにも昭和レトロなアイテムが凝縮されている施設です。

館内には世界でたった1台しかない「ドゥカティ・アポロ」が展示されていますが、その珍しさから市場価値2億円(!)ともいわれるスペシャルなバイクです。入館してみると、1800年代のイギリスのカフェカウンター(本物!)やステンドグラス、昭和の生活や街を再現した「昭和レトロ館」などがあり、バイク好きでなくとも、さまざまな人が楽しめるようになっています。



2階に上がると、オーナーの岩下氏と親交のあった俳優の故・高倉健さんの展示スペースも用意されています。さらにその奥、バイクファンお待ちかねの2輪展示ゾーンへ。入口付近にはホンダの歴史を辿ることができる「本田宗一郎のバイク展」が出迎えてくれます。ほかのメーカーのバイクや、T型フォード、1934年ロールスロイス・ファントムⅡなど20台もの4輪の名車も展示。


さらに3階に行くと、国ごとにテーマ分けされた世界のバイクのゾーンとなっており、イギリス、ドイツ、アメリカ、ロシア、イタリアと、希少なバイクがまとまって展示されています。

イタリアのゾーンに行くと、ドゥカティやモトグッチ、ラベルダ、ベネリなど普段見る機会の少ないメーカーの、しかもヒストリックなバイクが展示されていますが、その隣の大きな黒いショーケースに「世界に1台」のドゥカティがあります。

1960年代に製作された、たった1台の「ドゥカティ・アポロ」。世界でここだけに現存する超希少なモデルが、ここ岩下コレクションに展示されています。1257ccのL型4気筒エンジンを搭載した大きなボディは、現在のL型2気筒を搭載しているスマートなドゥカティとは似つかないグラマラスなスタイルですが、2018年に発売されたL型4気筒エンジン搭載の「パニガーレV4」が登場したこともあり、ファンは「帰ってきたL4エンジン」と感じられるかもしれませんね。
「平成28年熊本地震」では、ここ由布院も大きな揺れを記録しており、岩下コレクションの展示物も被害にあいましたが、ボランティアの協力によって、1年6か月を要した復元作業が完了。地震前よりもキレイに復活したとのこと。
岩下氏曰く、「バイクだけだとファミリーで来られた場合、どうしても奥さんや娘さんが退屈しがちです。なので、みんなが楽しめるように昭和のアイテムなども展示するようになりました。おかげさまで観光ルートに組み込んでいただけて、海外の旅行客の方にも喜んでいただけてます。まだ数百台は展示していないバイクが倉庫にあります。珍しい自動車もあと10台くらいは増やしていきたいところですね」と語ってくれました。
その言葉通り、車・バイク好きだけでなく、ファミリーやカップルでも楽しめますよ!
赤坂太一
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