トヨタ「ルマン24時間」初制覇にMEGA WEBに集まった300人のファンから歓喜の拍手

東京ウォーカー(全国版)

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6月17日(日)、トヨタ自動車のショールーム「MEGA WEB」にて、世界3大レースの一つ「ル・マン24時間レース」のパブリックビューイングが行われ、訪れた200名以上のモータースポーツファンが、参戦するトヨタの初優勝を祝った。

優勝した瞬間の場内


ル・マン24時間制覇はトヨタの悲願


トヨタ自動車のル・マン24時間レース参戦は30年以上。しかし未だ勝ち星には恵まれておらず、あと1歩、というところまでは行くものの表彰台の頂上に立つことは、同社にとっての悲願。今年は2台のレーシングカー「トヨタTS050ハイブリッド」をル・マンに送り込んだ。

TOYOTA GAZOO Racingのチームスタッフ


ドライバーは、7号車にマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス、

7号車のドライバー陣


8号車にセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソの組み合わせ。

8号車のドライバー陣


優勝すればトヨタ悲願の初優勝だけでなく、「日本人が運転する日本車としては初の総合優勝」という偉業への期待も高まっていた。

さらに8号車を担当するフェルナンド・アロンソは、3大レース(ル・マン24時間、F1モナコ、インディ500)の制覇を狙っている選手。ル・マン24時間レース初参戦ながら、初優勝するかにも注目されていた。

フェルナンド・アロンソ


レースはトヨタが序盤から独走


日本時間6月16日(土)22時に始まったレースは、スタートから2台のトヨタTS050ハイブリッドが後続を大きく引き離す展開。大きなトラブルもなく、7号車と8号車が僅差の争いを繰り広げながら、レースは順調に進んでいく。

途中、8号車に60秒間のピットストップペネルティが発生したものの、その後怒涛の追い上げをし、再び手に汗握るトヨタ同士のトップ争いが繰り広げられる。いっぽう後続との差はどんどん広がり、3位以下を2桁以上のラップダウンとする。

ル・マンを走行するトヨタTS050ハイブリッド


そのような状況の中で行われた17日のパブリックビューイング。19時から配布された180枚の入場整理券はまたたくまに消え、追加席が用意。それでも足りず、立ち見まで出る盛況ぶり。関係者に聞くと300人近い人が訪れたそうだ。

入場時に応援グッズが手渡された


開場した時点で、長時間トップを走っていた7号車に対して、8号車が逆転してトップを走行。大型モニターに映し出される現地映像を見ながら、イベント開演時間を待つ。しかし残り約2時間20分で最後のドライバーである中島一貴にドライバーチェンジした際、ロリポップが僅かに動いたため中島が反応。ジャッキアップした状態のままタイヤが空転するというミスが発生。これに対して何かしらのペナルティが出るのかとやきもきした空気が出るも、20分経っても近く経っても裁定が出ない。その中、残り1時間37分、2番手を走行していた7号車が突如スローダウンして走行する映像が映し出される。この瞬間、会場からは悲鳴に似た声が。しかし8号車はコース途中からスピードが戻り一安心。しかし、このトラブルが8号車に起こるのでは? という不安が会場を包み込む。

イベントは20時30分にスタート。MCの今井優杏が、24時間レースの参戦経験があるレーシングドライバーの木下隆之と国本雄資、そしてJ SPORTSのレース中継で解説を務める福山英朗を呼ぶと、客席からは割れんばかりの拍手が沸く。その中、国本雄資のスマホに現地にいる脇阪寿一からLINEで「ガソリンが足りなくなってしまいそうだったから、スロー走行をした」という一報が届き、木下と画面を見る一幕も。

スマートフォンを覗き込む2人


話題はまず、中島のタイヤ空転問題に話題が集中。「エンジンはかかっていない、モーターが動いたというのが、どう裁定されるのか」と今井が話すと、木下は「大丈夫でしょ」と楽観的な答えが。

その後は昨年ル・マンを走った国本の裏話に。「中島さんから食べろ食べろと言われたんですよ。そしたら僕だけ体重が増えてしまい。そしたらみんなスポーツドリンクなのに、僕だけ水になったんですよ」(笑) といった楽しい話が披露された。

ゴールまで残り45分で、7号車に燃料使用量に関するピットストップペナルティが発生。これに福山は「終盤に向けて色々と起きますね」というと木下は「我々を弄んでいますね」とまた笑いを誘う。福山は「今年のトヨタは負けず嫌いの技術屋の意地を感じる。ポルシェがいても、アウディがいても勝ったのではないか?」と話をすると、木下は「今年は勝てる、ライバルもいないと言われていた。その中で守りではなく、攻めの姿勢を貫いた。それが素晴らしい。今まで395周が過去最高周回だったけれど、400周行けそうな勢いだ」と相づちをうつ。観客からも頷く姿が見られた。

ステージイベントの様子


そして運命の3分を過ぎ、8号車がゴールすると場内からは歓喜の拍手が沸き起こった。その後、ノンアルコールのシャンパンが振る舞われられ、国本雄資の音頭で祝杯が上げられた。

優勝後振る舞われたノンアルコールシャンパン


MEGAWEBでは、6月14日(木)〜9月30日(日)まで「トヨタ ル・マン24h 挑戦の軌跡」と題した特別展を開催。90C-VやTS010、Supra GT-LMといった、過去ル・マンを駆け抜けたマシンを展示する。

特別展を表示するモニターの画面


そして10月12日〜14日には、富士スピードウェイにて「2018-2019 FIA 世界耐久選手権 第4戦 富士6時間耐久レース」が開催される。サーキットでトヨタTS050ハイブリッドの活躍を見に脚を運んでみてはいかがだろう。

WEC富士のポスターとクレインズ


栗原祥光

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