映画「猫は抱くもの」主演! 沢尻エリカさんにインタビュー
東京ウォーカー(全国版)
そのハードルの高さがあったから頑張れた

沢尻エリカさんが6年ぶりに主演を務める映画「猫は抱くもの」。元アイドルで現在は田舎のスーパーで働く沙織(沢尻)と、自分を人間だと思い込んでいる猫・良男(吉沢亮)との関係を描いた心温まる物語に仕上がっている。
「元アイドルという役なので、歌ったり踊ったりする場面もありますし、妄想シーンでは舞台での演劇もしているので、やらなくてはいけないことがたくさんあって大変でした(笑)。でも、そのハードルの高さがあったからこそ、頑張れたというところもあったと思います」
ファンタジックな場面も多いが、共感できるリアルな心情もしっかりと描かれている。
「自分の人生について悩んだりする時期がありますよね。特に女性の場合、30代が大きな転換期だと思うのです。仕事もプライベートも、その時期にどうするかで、その後の人生が変わっていくんじゃないかなって。私も沙織と同世代なので、すごく共感できました」

現実と妄想の世界を行き来する物語だが、そこから感じ取れるものはとてもリアルで共感度も高い。
「人生は思ったとおりにいかないことが多いですし、悩むことも多いと思います。でも、思ったとおりにいくことがすべてじゃなくて、そうじゃなくても自分の中で自分なりの答えを出していければ、それがハッピーなのかなって。人生に答えはないですし、自分自身に折り合いをつけて生きていくわけですから、『何をしなくちゃいけない』とか『みんなと一緒じゃなくちゃいけない』とかじゃなくて、それぞれが考え、思ったことに突き進んでいけばいいと思うんです。この映画は受け取り手によって捉え方が違う作品だと思いますが、観ていただいて、そういうふうに感じてもらえたらいいかなと思っています」

映画「猫は抱くもの」6/23㊏公開
思ったとおりの自分になれず、投げやりな毎日に慣れてしまった元アイドルの沙織(沢尻エリカ)と、自分は沙織の人間の恋人だと思い込んでいる猫・良男(吉沢亮)の日常がカラフルに輝き始める、心温まる物語。大山淳子の同名小説を、「グーグーだって猫である」(08年)などを手がけた犬童一心監督が実写化。沢尻エリカにとって、「ヘルタースケルター」(12年)以来、6年ぶりの主演作となる。
監督=犬童一心 脚本=高田 亮 出演=沢尻エリカ/吉沢亮、峯田和伸、コムアイ(水曜日のカンパネラ)/岩松 了ほか
撮影=石塚雅人/取材・文=田中隆信/ヘアメイク=冨沢ノボル(CUBE) /スタイリスト=Toshio Takeda(MILD) /編集協力=千葉由知(ribelo visualworks)/衣装協力=LE CIEL BLEU(トップス、スカート)
週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一
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