みつけだせ！僕らの最高のマネージャー！！「福岡大学レスリング部」

選手を支えるキラリと光る“最高のマネージャー”を発掘する連載。第二回目となる今回は「福岡大学レスリング部」

マネージャーとして活動するまでレスリングに全く触れたことが無かったという吉田亜美さんと西村友里さんにご登場願います。

マネージャーをはじめたきっかけ

吉田さんはバレーボール、西村さんは卓球と、レスリングとは縁遠いスポーツを長く頑張ってきた2人は、現在、スポーツ科学部で学んでいます。大学では部活動に属していなかった2人はある日、学部の専任講師であり、レスリング部の総監督でもある長島和幸先生からレスリング部のマネージャーに誘われます。

「かっこいい！たくましい！」(吉田さん)

「体一つで立ち向かっていく姿が新鮮に感じた」(西村さん)

初めて目の当たりにした鍛えあげられた選手たちの気迫のこもったぶつかり合いに驚かされたそうです。

レスリング部の一員として

全国的に見ても“女子マネージャー”が在籍するレスリング部は少ないそうですが、長島先生の“周囲から愛され親しまれる存在を目指す”という理念を体現する存在として2人は活動しています。

入部当初、練習場に来ると選手がみんな筋トレをしていて、圧倒されたそうですが、のちに「あれは、女子マネージャーが来るから、筋トレしてカッコよく見せたかったんだよ」と裏話を聞かされたそうです。

「今じゃ、筋トレしてる人は見なくなった(笑)」(吉田さん)

当初こそ“女子”として“チヤホヤ”されたそうですが、毎日の練習や合宿を経て、すっかり部に馴染み、仲間となっています。

マネージャーとして日々勉強中！

レスリング部は選手18名に吉田さんと西村さんを加えた20名。ランニングやウェイトトレーニングを行う朝練と、福岡大学ビクトリーホールにて行われるスパーリング中心の実践形式の練習を、日曜日以外の毎日こなすハードなもの。

大型の扇風機や冷風機が動いていても、激しいスパーリングで選手たちは汗だくです。2人は、選手同士がぶつからないように気を配り、マットの汗を拭い、アイシングやテーピングの準備をします。現在は、選手たちが個人的に整骨院に赴いているトレーニング後の身体のケアについても勉強中です。

「テーピングやマッサージを、もっとできるようになって選手たちの良いパフォーマンスを引き出したい」(吉田さん)

マネージャーとしての『極意』『ひみつ道具』

《マネージャーの極意》先生や先輩に言われる前に、先を見通して仕事を行なっておくこと！選手の体調の異変にいち早く気づいて声がけをすること！

《ひみつ道具》iPad。試合を撮影して、記録・分析を行います。それから、何より選手に寄り添う気持ち！

吉田さん・西村さんの『ここが最高！』

たゆまぬ“向上心”。

レスリングを全く知らず、手探りではじめたマネージャーという役割。しかし、日に日にレスリングというスポーツに魅了されています。先ごろ2人は審判の免許も取得しました。もうすぐ、試合をジャッジする2人の姿が見られるはず。

「支えるとか大袈裟なことは言えないけれど、このチームと一緒に最後まで過ごしたい」(西村さん)

マネージャーとして、選手の身体を整えるトレーナーとして、選手第一で寄り添い、上を向く、その向上心が最高です！

目指すは3連覇！

5月の西日本春季リーグ戦において福岡大学レスリング部は見事優勝(通算28度目)！春季と秋季の年2回おこなわれるこの大会において、現在2季連続優勝中。来たる秋季リーグ戦でも、もちろん勝利を目指します。明日の勝利に向けて毎日厳しい練習を積む福岡大学レスリング部と、しっかり寄り添う2人のマネージャー吉田亜美さんと西村友里さんの活躍に、今後も期待しましょう！

山本真己