W杯初戦の劇的勝利でスポーツバーに予約が殺到！

直前の強化試合で敗戦が続き、「今回のW杯は日本では盛り上がらない」とまで言われていた「2010 FIFA ワールドカップ」。ところが6月14日のカメルーン戦で日本代表が劇的勝利を収めると状況は一変、日本中が大フィーバー状態に。なかでも、都内のスポーツバーへは予約が殺到。19日(土)の「オランダ×日本戦」は、「1日50〜60件電話が鳴り止まない」という店もあるほどだ。

「カメルーン戦の時はギリギリまで席が埋まらず、当日飛び込みのお客様で満員になった程度でしたが、19日に関してはすでに300席の予約はすべて埋まっています。今でも1日50〜60件の電話や来店したお客様からの問い合わせがありますね」とは、東京・渋谷にあるスポーツダイニング「SPACE SHOWER TV THE DINER(スペースシャワー・ティーヴィー・ザ・ダイナー)渋谷」の日下野さん。なんでも、予約の電話は“初戦中”から鳴りはじめ、15日にはテーブル席（約300席）が予約済み状態に。「14日はサッカー好きが“勝てるのか”という雰囲気で観戦していましたが、19日は“祭り状態”になると思います」とのこと。ちなみに、19日の当日は、予約なしのスタンディング席を急きょ増設。長蛇の列を予想し、非常階段への誘導などもシュミレーションし、“決戦”への準備も万端にしているという。

また、元Jリーガー・ロアッソ熊本のMFとして活躍した斉藤紀由さんが運営する「ダイニング UNION(ユニオン) 六本木」には、すでに予約を諦めたお客さんから「並んでもいいですか？」との問い合わせが。寝る間もないほど、店の電話が鳴り止まないという。

「19日の第2戦の予約は取っていないんですよ。にも関わらず予約申し込みの電話はなり続けていますね。時期ですか？　もちろん14日のゲーム終了直後からです！　こんな電話の数は初めてですね」(斉藤さん)

席数は約25席ほどのため予約は取っていないと言うと、お客さんからは「じゃあ、並んでもいいですか？」と懇願ぎみに言われるのだそう。「当日は早いもの勝ちになると思います。早めにお越しいただいた方がいいかもしれません。一体感を味わえる店なので、思いっきり盛り上がりましょう！」と、斉藤さんの意気込みもすでに最高潮だ。

一方、「個室はまだ若干の余裕があります」と教えてくれたのは、ダイニングバー「THE CAVE TOKYO」(東京・新宿)の担当者。店内にいくつものモニターを設置しているが、ゲーム観戦ができると知らない人も多いようで、いわゆる“穴場”の店だ。とはいえ、初戦後からの電話はやはり増え続け、「いつ埋まるか分からない」とのこと。こちらも異例の事態に驚きを隠せない様子だ。

みんなで応援する一体感や非日常の雰囲気が醍醐味のスポーツレストラン＆スポーツバー。基本的には今から予約を入れることは至難の業だが、多くの店舗では、当日予約なしの席を用意しているので並べば入店のチャンスあり。次の決戦は19日の土曜日。どうせなら並んででも、他のお客さんたちと勝利(するはず)の瞬間を味わってみては？　【東京ウォーカー】