SKE48チームKⅡ「最終ベルが鳴る」公演初日 大場美奈「劇場の中ってこんな感じなんだ、こんな衣装を着てやってるんだ、ということを知ってもらいたい」
東京ウォーカー(全国版)
6月30日、名古屋・栄のSKE48劇場で、SKE48チームKⅡによる「最終ベルが鳴る」公演の初日を迎えた。

チームKⅡにとって2年ぶりの新公演となるこの演目は、08年から09年にかけてAKB48チームK(大島優子さん、秋元才加さん、宮澤佐江さんらが在籍)が行った公演で、SKE48では初。リーダーの大場美奈さんが「『最終ベルが鳴る』は、ものすごくダンサブルで、力強い楽曲が多いです。前回の公演『0start(リスタート)』が『RESET』公演をモチーフにした、明るくハキハキとした笑顔で踊る感じでしたが、今回はそれよりも一段階上のチームKⅡを見せられたらいいなと思っています」と、新公演に対する自信を語っていたように、1曲目の「マンモス」からSKE48らしい、迫力のあるダンスパフォーマンスを披露。センターを務める小畑優奈さんの表情にも自信が表れているように感じた。

初日の出演メンバーは、青木詩織さん、荒井優希さん、内山命さん、江籠裕奈さん、太田彩夏さん、大場美奈さん、小畑優奈さん、北野瑠華さん、惣田紗莉渚さん、高木由麻奈さん、高柳明音さん、竹内彩姫さん、日高優月さん、古畑奈和さん、松村香織さん、水野愛理さんの16名。「マンモス」に続いて、公演タイトル曲の「最終ベルが鳴る」、そして「ボーイフレンドの作り方」などを次々を展開し、観る者を引き込んでいく。

ユニットコーナーでは、ガーリーな雰囲気たっぷりの「初恋泥棒」(小畑さん、太田さん、水野さん)から妖艶でセクシーな「おしべとめしべと夜の蝶々」(江籠さん、古畑さん)まで、振り幅の広い楽曲で楽しませてくれた。さらに、青木さんと大場さんと松村さんがチームKⅡのメンバー20人を一人ずつコミカルで少し毒っ気のある歌詞で紹介する「20人姉妹の歌」は、会場から大きな笑い声が起こり、和ませてくれた。

後半は再び、チーム一丸となってクオリティの高いダンスを見せ、仲間との絆を歌ったラストの「支え」では、思わず涙を流してしまうメンバーも。これまでとは違った一面を感じさせつつも、SKE48らしい“ダンス”を武器に挑戦した「最終ベルが鳴る」公演。初日のクオリティも高かったが、これからさらに進化していくのだろう。


初日公演に先駆けて行われたゲネプロ(最終通し稽古)の後で、大場さん、小畑さん、惣田さん、高柳さん、古畑さんの5人による囲み取材が行われた。大場さんが「チームKⅡは『いいチームだね』と言われることも多かったんですけど、それで満足していてはいけないなと思い、今までよりも難易度の高い公演を選びました」と話すと、「オリジナルの(AKB48)チームKは、大島優子さんや宮澤佐江さん、秋元才加さんなど、すごい方ばかりですし、すごい公演だったと思います。私、秋元さんのポジションをやらせてもらうので、最初は『全然違うし、大丈夫なのかな?』って思ったんですけど、今はオリジナルにとらわれないKⅡらしい公演にしたいと思っています」と惣田さんが続けて話した。

囲み取材が始まった時からずっと泣いている高柳さんに、その涙の理由を問うと。「(ゲネプロの最後で歌った)『支え』がいい曲だなって。いろんなことがあったなって思い出しました。この公演が大変だったんじゃなくて、この10年間が大変だったなって」と心境を話してくれた。

さらに、古畑さんが江籠さんと披露したセクシーなユニット曲について、「他のメンバーから見て、セーフなのか、アウトなのか?」と聞かれると、惣田さんがすぐに「アウト!」と判定。「えぇ? なんで?」と古畑さんが聞くと、「アウトだけどめちゃくちゃ最高!」と惣田さんが付け加え、「アウトなのがうち(チームKⅡ)はOKなので(笑)。『奈和ちゃん、大丈夫?』っていうくらいのヒヤヒヤ感がいいんです!」とリーダーの大場さんも太鼓判を押した。


1曲目の「モンスター」のセンターを務めるなど、存在感を示した小畑さんは「まとめる役目を今回させていただいているんですけど、これまで、そういう立ち位置に向いてないと思っていました。でも、任されたのには意味があると思いますので、この公演を通して、ちゃんとできるようになりたいと思っています」と“責任感”をもって臨む気持ちを伝え、「SKE48は名古屋で公演を行っているので、全国の方が集まるにはハードルが高いというか、気軽には来られないと思うんです。でも、こんなふうに取材をしていただいて、劇場の中ってこんな感じなんだ、こんな衣装を着てやってるんだ、ということを知ってもらって、劇場公演の魅力が伝わればいいなと思っています。これがきっかけで、東京の方など遠くの方も『観に行こうかな』と思ってくれるかもしれませんので」と大場さんがリーダーらしい言葉で締めくくった。

取材・文/田中隆信
週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一
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