北原里英 初主演舞台「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」が開幕! 「稽古を重ねていくうちに自分なりの沖田総司になれたと思います」

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア
「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」主演の北原里英さん


7月7日、北原里英さんが主演を務める、つかこうへい生誕70年記念特別公演「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」が東京・紀伊國屋ホールで初日を迎えた。「演劇界の風雲児」と呼ばれ、戦後の昭和、そして平成の演劇界に一時代を築いた劇作家・つかこうへいさん。2010年7月10日に、62歳の若さでなくなったが、彼の残した多くの名作は、今も多くの役者たちによって演じ継がれている。

【写真を見る】北原里英さん「みんなに『沖田総司』にしてもらったなって思います」


「熱海殺人事件」や「飛龍伝」と並ぶ、つかこうへいさんの代表作の一つ「幕末純情伝」は、幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったというユニークな着想のもと、1989年に初上演された作品。今回の主役、紅一点、10代目の沖田総司を、今年の春にNGT48を卒業した北原里英さんが務めている。味方良介さん、小松準弥さん、細貝圭さん、田中涼星さん、松村龍之介さん、増子敦貴さんという実力派の若手俳優たちが脇を固める。

ゲネプロ(最終通し稽古)終了後、初日の舞台本番前に北原里英さんにインタビューを行った。

北原里英さん「何回でも発見がある舞台だと思うので、一度見て『いいな』と思ったら、また見にきてもらって、違うところを見てもらえたらすごくうれしいです」


−ゲネプロを終えて、このあと、いよいよ本番初日を迎えます。

「はい、1か月くらい稽古期間がありましたが、すごく濃密な毎日でした。最初のころは、男の子ばかりの現場ですし、これまで女の子ばかりの中で過ごしてきたので、どうしようかと思ったんですけど、みんなすぐに仲良くしてくれて、いろいろ教えてくれたり、支えてくれたりしました。初舞台だったんですが、力強い言葉もたくさんもらって、みんなに『沖田総司』にしてもらったなって思います」

「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


―すごくいい雰囲気で稽古が行われたんですね。

「はい。座長としてみなさんに奢ったりしないとって思っていたんですけど、いつも味方さんが出してくれるんです(笑)。昨日やっと、ソフトクリームを奢りました!」

「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


―稽古を通して、北原さんの中で「沖田総司」はどんなふうに変化してきましたか?

「ひとりぼっちのイメージがありました。月と太陽だったら、月のイメージかなって。色白で目がつりあがっているけど、私自身は目がまん丸で色黒だし、大丈夫かな? 沖田総司に見えるかな?って不安はありましたが、稽古を重ねていくうちに自分なりの沖田総司になれたと思います。以前、沖田総司を演じた松井玲奈ちゃんが稽古を見にきてくれたんですけど、『自分がやってた沖田総司とは全然違うね』って言ってくれました。玲奈ちゃんは『自分の総司は反骨精神で殺気立ってるけど、里英ちゃんの総司はすごく優しい』って。私がどう頑張っても玲奈ちゃんのようには演じられないですし、そういう意味でも、北原らしい総司になったと思います」

「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


―舞台の楽しさと難しさ。どちらもあると思いますが。

「そうですね。やっぱり難しいです。でも、稽古の時にみんなで作っていくという楽しさや、終わってからみんなで飲みにいくという楽しさも感じることができましたので(笑)、本番では緊張感も含めて、難しさにも向き合って頑張りたいと思います」

「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


―感情の起伏が激しく、涙を流す場面もありますよね。

「はい。あのシーンは稽古の時から何度演じていても毎回泣けるんです。私はいつも泣けるタイプではなくて、むしろ、泣かなきゃいけないシーンで泣けなくて悔しい思いをしてきました。つかさんの脚本が素晴らしいんだと思うんです。どのセリフも響いてきましたし、実際に演じてみて、つかさんのすごさ、素晴らしさを改めて感じました」

「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


―満をじして初日を迎えるわけですが。

「はい。これまで稽古で作ってきましたが、お客さんが入ることで変わる部分も多くなると思います。何回でも発見がある舞台だと思うので、一度見て『いいな』と思ったら、また見にきてもらって、違うところを見てもらえたらすごくうれしいです。あと、AKB48グループのファンの人で舞台を見たことがない人や、つかさんの作品を見たことがないという人にも、舞台に来てもらえるきっかけになればいいなと思っています」

「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」ゲネプロより


―これから見にくる人たちに、メッセージをお願いします。

「この1か月間、みんなで一丸となって稽古を頑張ってきました。自分たちでは客観的に見ることができないので、みなさんに客観的に見て評価していただきたいと思っています。間違いなく熱量は伝わる舞台だと思いますので、騙されたと思って見にきてください!」

「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」囲み取材フォトセッションにて


「『新・幕末純情伝』FAKE NEWS」囲み取材フォトセッションにて


撮影(インタビュー)=西山輝彦 取材・文=田中隆信

週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一

この記事の画像一覧(全17枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る