この夏飲みたいクラフトビール! ブームの新たな担い手が作る「苦渋」とは? 大阪・北浜のビアダイニング「DEPAAS DINER&BREW」
関西ウォーカー

全国的なクラフトビールブームのなか、国産ビール発祥の地といわれている大阪に、今年4月に新たに誕生した醸造所&ビアダイニング「DEPAAS DINER&BREW」。できたての自家製ビールが楽しめるとあって、各地から客が訪れている。北浜駅からすぐ近く、路地の地下に降りる隠れ家的な立地も魅力だ。

日本でビールといえば「のどごしがよくて夏によく飲む」というイメージがある。「でも海外にいくとビールの飲まれ方が違う。海外のビアバーは冬でも多くの客が訪れます。そしてビールだけでも20種近くあったり。このように、ビールって本来はもっと振れ幅が大きくて、バラエティに富んだものだと思うのです。そういった本来多様であるべきビール文化のすそ野を広げることができたらと思っています」(オーナー川本祐嗣。以下川本)。

まず、こちらで作られるビールは、現在のところ3種類ある。
最初に作られたビールは「苦渋(くじゅう)」(780円)。大量のホップを使って力強い苦みと柑橘系の香りを実現している。
第二弾で作ったビールはグァバとオレンジの甘い香りがトロピカルなイメージを想起させる「Badger Game(バジャーゲーム)」(780円)。
第三弾は「エマ・ジャスミン」。ジャスミンティの香りを付けたビールだ。

2つ発酵タンクがあって1度に2種のビールが作られている。1つのビールが出来るまでにかかる時間は1か月。現状は2週間に1つ新しいビールができる。

「今、醸しておりますのは7/20解禁予定のビールなんですが、7/20といえば土用の丑の日、そう、平賀源内の策略によって生み出された鰻を食べる風習に合わせたい、山椒の薫りと甘辛いタレのようなカラメル甘さをまとった『土用の丑ビール』です」(オーナー川本祐嗣)。これらのうち、どのビールが楽しめるのかは行ってのお楽しみだ。

店内の雰囲気を見るとバースタイルに思えるが、実は料理も充実している。料理人は、イタリアン、スペイン料理、和食も経験したベテラン。「世界各地の料理を提供しているのですが、そのまま出しているわけではありません。ライムやコリアンダーが入ったようなタルタルソースを使ったり、ハムを昆布締めするなど、ひと手間加えたりした料理を出しています」(川本)。

定番料理のフィッシュ&チップスでも、芋を4種類使っていたり。魚にアユを使い、さらにアユをコンフィにしたうえで、芋を巻き付けるといった工夫も。遊び心を入れながらもそのうえでちゃんと美味しい。これらの料理も、作られるビールとの相性や季節によって変わっていくので、ぜひ店に行ってからの楽しみとしてもらいたい。

「普段日本のビールを飲まない人、嫌いな人でも、クラフトビールなら「美味しいな」って感じてもらえるものもあると思います。そういう取っ掛かりになればいいかなと思います。クラフトビール通の人だけでなく、もっとカジュアルにいろんな人に来てもらえたら」(川本)

【お店DATA】
大阪●北浜「 DEPAAS DINER&BREW(デパーズ ダイナー&ブリュー)」
電話:06-4256-2955 住所:大阪府大阪市中央区高麗橋1-1-3 桝千ビル B1
営業時間:17:00~24:00 (L.O.23:30) 定休日:日曜 席数:30席 駐車場:なし
交通アクセス:京阪北浜駅・地下鉄堺筋線北浜駅より徒歩6分
メニュー:
自家製ビール「苦渋」780円
海外のクラフトビール 680円~※当日のラインナップによる
ポテトサラダ 480円
フィッシュ&チップス 700円~
おまかせ前菜盛り 680円
<以下季節メニューのため定番メニューではありません>
千葉県産メバチマグロのお造り酒盗醤油 680円
高知県産ごまさばきずし昆布押し 580円
ブラックアンガス牛のグリル 1280円
イカスミパエリア 1180円
宮本昭仁
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