素材の旨味がしっかり!川崎駅周辺を代表する人気カレー店の実力を見た!
横浜ウォーカー

ココナッツとトマト+スパイスの魅惑の融合
2013年にオープンしてから瞬く間に数ある川崎駅周辺のインド料理店の中でも圧倒的な人気を博してきた「TAJ(タージ)」。
ドバイの五つ星ホテルをはじめ、インドのコルカタやシンガポール、マレーシア、ドイツなど世界中で腕を振るってきたインド人シェフが作るインド料理が味わえる。
中心は南インド料理。トマトとココナッツをたっぷり使い、そこに12種くらいのスパイスをブレンドした南インドチキンカレーのように、新鮮な野菜、植物の甘味や旨味を存分に煮出しつつ、インドから直送されたホールスパイスなどを絶妙なブレンドで入れることで、最初の口当たりはまろやかだが、あとからスパイスの香りと辛味が押し寄せてくる。
そして南インドを代表するクレープのような料理の大きなドーサは、外はカリカリ、中はモチっとした食感が絶妙で、カレーとの相性もバツグンだ。米粉の香りもふんわりと漂い食が進む。
新鮮なホールスパイスなどをインドから仕入れる

カレーの種類によって異なるが、1つのカレーに約12種ほどのスパイスを使う。味の決め手となるカレーリーフなど、新鮮なホールスパイスをインドから直送する。そのほかにもピーナッツやココナッツ、ガーリック、トマトペーストなどを駆使して独特の深みのあるカレーを作りだしていく。
世界中のホテルで実力を磨いたシェフ自慢の料理が味わえる

シェフは、ドバイの五つ星ホテルのシェフをはじめ、世界中のホテルやレストランで活躍をしていたシェフを招き入れている。スパイスのブレンドの仕方や、野菜の素材の旨味の引き出し方などがインド料理の中核を成すだけに、本場の実力派シェフではないと出せない味が楽しめるのも「TAJ(タージ)」の魅力である。

川崎駅から歩いて5分ほどの雑居ビルの2階にあるだけに、初めは入りにくいかもしれないが、入口のドアを開くとそこは華やかなインドの世界が広がる。店の壁や天井にはゾウの絵柄が刺繍された布が貼られ、インド国旗やインドのかわいい装飾なども店内のあらゆるところに飾られている。
華やかな店内で本格的なカレーやインド料理を味わえる「TAJ」の実力を存分に体感しよう。
取材・文/瀧本充広、撮影/島本絵梨佳