みつけだせ!僕らの最高のマネージャー!!「西南学院大学アイスホッケー部」

九州ウォーカー

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選手を支えるキラリと光る“最高のマネージャー”を発掘する連載。今回は「西南学院大学アイスホッケー部」です。

取材交渉の段階で、まず驚かされたのは、練習開始が“深夜0時”ということ。夜も更け切って、すっかり人通りもなくなった福岡市博多区千代にあるアイスリンク、パピオアイスアリーナへ。男女合わせて60人にのぼる大所帯をまとめる西南学院大学アイスホッケー部マネージャー、宮元愛里さんを訪ねました。

西南学院大学アイスホッケー部マネージャー・宮元愛里さん


真夏の真夜中の別世界


日付をまたいだ深夜0時から始まる練習に向けて、宮元さんは22時半に会場に到着。現在、所属しているマネージャーは11名。毎回の練習にはシフト制で5人ほどが参加します。

【写真を見る】プライベートも全部知っている、という位に仲の良いマネージャーたち


まずは、補給水を作るためにアイスリンクへ入ります。取材した日は、夜になっても、暑さの残る熱帯夜。しかし、重い扉の先は一気に10℃の涼しい世界。瞬間的には快適ですが、すぐに肌寒くなってきます。Tシャツ一枚だった宮元さんたちマネージャーも、準備を済ませ、アップを終えた選手たちがやってくる頃には、深夜2時近くまで続く練習に備えて、トレーナーなどで防寒します。

「リンクは寒いですよ!」


“深夜練”のワケ


アイスリンクは一般に開放されている時間が終わったあと、90分ずつの貸切時間となります。最初は、小学生のフィギュア、続いて社会人ホッケーが貸し切るため、学生ホッケーは、どうしても深夜に回ってしまう事が多いそうです。

深夜とは思えないほど活気のある練習風景


新入生勧誘の際には、この“深夜練”がネックになって入部をためらう学生も多いそうですが、実際には車での送迎があり安心です。

「西南のアイスホッケー部は、選手・マネージャー含めて仲がすごく良くて、とても雰囲気がイイのが魅力です!」

「屋内だし、深夜だし、絶対に“日焼け”はしないです(笑)」


練習後には、選手たちと食事に行ったり、年に一度は全員で旅行に行ったり、深夜に行われる練習の一体感が、アイスホッケー部の仲の良い雰囲気を作り出しています。

ツラかったけれど、一番身になった時間


宮崎県出身で、リンクに行った事すらなかった宮元さん。知り合った先輩に誘われ、試合をリンクサイドで観て、その迫力に圧倒され入部を決めます。攻めあがる選手のスピードは時速40kmを超え、防具をまとった選手たちのぶつかり合いは迫力満点です。宮元さんは、当初はプレイヤーと迷いましたが、サポートする側に立ちたいと思い、マネージャーを選びます。

練習中の選手の動きは、つぶさに記録をつけていく


撮影した動画は、選手が確認できるように毎回youtubeにアップする


入部時、1年生のマネージャーは宮元さんと同期の2人でした。先輩は居たのですが、4年生が卒業してしまってからは、実質2人で活動する事に。

「自分たちは、1年生でわからない事も多い状態で、2年生の先輩は辞められて、3年生の先輩も就活の時期と重なって深夜の練習には来られない事も多くて...。たった2人で試合を回す時の大変さはスゴかったです。一番キツかったけれど、そこでマネージャーの仕事を叩きこまれました!同期のマネージャーに助けられて、2人で支え合いました」

選手の好みに応じて作ったドリンクを渡す宮元さん


マネージャーとしての『極意』『ひみつ道具』


《マネージャーの極意》選手を、まわりを、よく見る。今、選手が何を必要としているんだろう?と、常に気にかけます。ドリンクや練習道具の準備は、選手に言われる前に予測して行動します。また、選手に合わせた“声かけ”にも気を配ります。試合前に緊張しやすい選手には、たあいのない会話で和ませたり、集中している選手には、近くにそっとドリンクを置いて見守るようにしたり、選手の個性を把握した上での接し方を心がけています。

《ひみつ道具》ミラーレス一眼カメラ。試合中の選手の写真を撮ると、みんなLINEのトップ画やSNSにあげてくれて、喜んでくれるんです。そんな部分からも、士気を高められればイイな、と思っています。

コーチを中心に、今日の練習を確認する選手たち


宮元愛里さんの『ここが最高!』


選手の成長を見守る“暖かい視線”。

「アイスホッケーは、野球やサッカーと違って、1年生はスケート靴を履くのが初めて、みたいなところからのスタートなので。だけど、ヨチヨチ歩きだった選手が、どんどん上手くなっていくんです。ホントに母親みたいな気分で見てて、試合に出るようになって感動して、さらに点を決めるようになっていくとホントに嬉しくて!頑張ったねぇ!って」

選手たちを暖かく見守る宮元さん


感謝してもらえる環境


11月には九州学生アイスホッケーリーグ戦が開幕。この日練習していた西南学院大学男子アイスホッケー部は現在2部リーグに所属。今年は、1部昇格を目指して戦います。

1部リーグに昇格するための入れ替え戦勝利が目標です


「マネージャーが居て当たり前みたいな感じではなくて『いつも、ありがとう!』と声をかけてくれる人ばかりなので、イヤになることがないです。選手たちを支えていこう!と思えます」

と語る宮元さん。宮元さんたちマネージャーのサポートを受けながら、今日も真夜中のリンクで厳しい練習に励む西南学院大学アイスホッケー部のこれからの活躍に期待です!

「アイスホッケーをプレイしてみたいと思う事もあるけれど、やっぱりマネージャーが楽しいです!」


山本真己

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