2010年のラーメン界、注目は“名店出身”&“名店復活”だ!

東京ウォーカー(全国版)

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2010年上半期は有名店出身者による新店と、惜しまれつつ閉店した名店の復活、この2つのオープンラッシュが重なり、ラーメン界に風を巻き起こした。

有名店出身者による新店は、「麺や 七彩」出身の店主・河野さんの「麺や・河野」、「ひるがお」出身の店長・天野さんの「市屋麺」、「味噌麺処 花道」出身の店主・花田さんの「麺処 花田」の3店だ。

「麺や・河野」は、無化調ラーメンの雄「麺や 七彩」から初の独立となる、地域密着型の店。修行先で麺を担当していた店主が毎朝5時から手打ちする麺は、なめらかでコシが強く、素朴な甘みが感じられる。無化調の「らーめん」(650円)は鶏ガラとサバ節のダシと、2種類の醤油をブレンドしたタレを合わせたもの。1日50食しか作れないという、思い入れたっぷりの麺が魅力だ。

イワシの稚魚“かちり”を使った澄んだ味わいのスープを出すのは「市屋麺」。魚介ダシ系塩ラーメンを牽引する「ひるがお」出身の店長ならではの「塩全部入りラーメン」(1000円)は、煮干しスープと香味油の甘みが味わえる。対して、「麺処 花田」は、修行先と同じく味噌で勝負。「味噌」(790円)は、赤・白2種類を合わせた味噌に、細かく刻んで炒めたニンジンとタマネギを合わせたタレが売り。とろりとしたスープが食欲をそそる。

一方で、閉店した名店が続々と復活しているのも今年ならでは。注目は、7年ぶりに営業再開した“ドカ煮干しラーメン”の元祖とも言われる「大八車」、店主の逝去で閉店した「中華そば 江ぐち」を弟子が店名を変えて復活させた「中華そば みたか」、5年ぶりに復活した「麺創房 玄 本店」だ。

ことし2月に電撃復活した「大八車」は、銚子産など6種の高級煮干しを使い分けて作る3種の煮干しスープが魅力。「中濃にぼし麺」(750円)は、「東京にぼし麺」(700円)の清湯に、脂の多い煮干しを加えて追い炊きした白湯スープだ。それぞれの個性と、煮干しの奥深さに驚かされる。

半世紀以上も愛されてきた名店「中華そば 江ぐち」のDNAを受け継いだのが「中華そば みたか」。良質な日高昆布を使ったスープと、そばのような独特な風味の自家製麺を使った「ラーメン」(450円)はまさに名店の味だ。そして秋葉原の行列店が「麺創房 玄 本店」として五反田に復活! 原材料を再構築し、進化した無化調の「玄流塩ラーメン」(780円)は天日塩・カンホアの絶妙な甘みが深い味わいを与えている。

2010年上半期、ラーメン業界に続々誕生・復活した名店たち。有名店出身の店主が作る新たな感動か、復活した一杯と再会を喜ぶか。どちらを求めるかはあなた次第だ。【東京ウォーカー】

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