和ろうそくの幻想的な灯りでロマンティックに

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神楽坂6丁目の路地裏にひっそりと構えるこちらのお店は、忙しい毎日に疲れた現代人の心と生活にホッと癒しを灯してくれる「アトリエ 灯 AKARI」。店内には全国からオーナーが選りすぐりで集めてきた和ろうそくを中心に、和の間接照明などを取り扱った都内でも珍しいお店。

靴を脱いで上がる店内は、まるで実家に帰省したような心地よさ


和ろうそくって一体なに?


まず、和ろうそくの芯の材料は和紙。その上に灯芯と呼ばれるい草のずいを巻きつけ、さらにほどけないように真綿(絹)でとめて芯が完成。その周りに、植物のハゼの木の実から採れた木蝋を溶かし、何層も木蝋を重ねては乾かすという手間暇のかかる工程を何度も繰り返して出来たのが和ろうそくだ。熟練した職人でも出来上がるまでに数日、大きいものだと1ヶ月ほどかかるものもあるんだとか。原材料のハゼの木の実の生産量が限られ大変貴重なものであることから、現在では他の植物性油脂を使ったろうそくも作られている。

【写真を見る】こちらがハゼの木の実と芯の部分。四角いのは木蝋を固めたもの


「アトリエ 灯 AKARI」に置いてあるろうそくたちは形、色、デザインが豊富でこんなにも華やか


2012年12月にオープンした当時、和ろうそくを扱っているお店は都内にほとんどなかったそうで、たくさんの人に和ろうそくを広めていきたいという想いと、ろうそくといえば仏壇やお寺のイメージという固定観念を払拭したかったんだとか。もっと普段の生活で気軽に楽しんでもらいたいというオーナーの想いがつまった素敵なアトリエ。たしかにここに置いてある和ろうそくは、どれも日常に取り入れたくなるほど可愛いデザインのものが多い。

飛騨古川でのボランティアをきっかけに和ろうそくの世界へ


オーナーの中村知子さん。会社勤めを辞め、一念発起して作られた愛着あるアトリエ


ディスプレイとして生まれ変わったこちらは、元は和室の引戸で中村さんがお友達と協力して解体し組み立て直したもの


オーナー中村知子さんが和ろうそくに興味を持ったきっかけは、飛騨古川で以前から携わっていた古民家再生のボランティア活動の時。たまたま訪れたのが和ろうそくを作っている職人さんの店だったそうで、その時に和ろうそくを作る職人の後継者がどんどんいなくなっている現状を目の当たりにし、「何か自分にできることはないか」と思ったんだとか。そこで中村さんは古民家再生活動の経験を活かし、もう使われることはない日本の古材や古民具をインテリアとして再利用したアトリエで、和ろうそくを気軽に見てもらえたらと考えたそう。そんな愛着ある内装にも注目しながら楽しんでほしい。

東京ウォーカー編集部

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