「未来のミライ展」内覧会レポート!映画の世界を立体的に再現した展示の数々を紹介
東京ウォーカー(全国版)
7月20日(金)に全国公開された細田守監督最新作『未来のミライ』。同作の公開に合わせ、7月25日(水)から9月17日(月・祝)まで「未来のミライ展 時を越える細田守の世界」が東京ドームシティGallery AaMo(ギャラリー アーモ)で開催される。
「未来のミライ展」は、2015年に延べ13万人を動員した「バケモノの子展」に続き、細田守監督作品として2回目となる大規模展覧会。体感型展示・テクノロジー・原画・背景などを通じて『未来のミライ』の世界を立体的に再現することがコンセプトだ。会場は、映画の構成に沿って大きく5つのエリアで構成されており、劇中の流れそのものを再現している。会場に足を運んだ編集部が、同展の見どころを紹介しよう!
不思議な庭とくんちゃんの家

来場者をまず出迎えるのが、本作の象徴的な舞台となっているくんちゃんの家の“不思議な庭”だ。プロジェクションマッピングによって庭の季節が色鮮やかに移り変わるだけでなく、足元には歩いたところにできる足跡や、触ろうとすると逃げていく蝶などが映し出される。
さらに、建築家の田尻誠氏による「くんちゃんの家」のダイニングを再現した立体展示は、実際に展示の内側に入って劇中の登場人物の視点から見た家を体感することができる。どちらもくんちゃんたちが暮らす世界に実際に入り込んだような感覚が楽しめる展示だ。

「オニババ対ヒゲ」の巨大絵本が登場

映画の第一幕と対応している「A PART」は、主人公のくんちゃんと生まれたばかりの妹・ミライちゃんとの出会いを表現したエリアだ。ここでひときわ目を惹くのは、映画『未来のミライ』のために描き下ろされたtupera tuperaによる絵本「オニババ対ヒゲ」の巨大絵本。絵本に入り込んだような写真撮影が可能なほか、tupera tuperaによる手書きの絵本原画も展示。作品世界を形作るためのこだわりが感じられるエリアとなっている。
細田守監督作のヒロインに注目

続く「B PART」は、未来からやってきたミライちゃんとの出会いを表現したエリア。ミライちゃんの等身大フィギュアが設置されるほか、細田守監督のこれまでの作品で描かれたヒロインにもフィーチャー。展示されている原画の中には、ファンならニヤリとするであろう意外な“ヒロイン”の姿も見ることができる。

美麗な背景美術や原画を堪能!

「C PART」と「D PART」は、少女時代の母との出会いと、“父の面影を宿した青年”との出会いをそれぞれ表現したエリア。この両エリアでは、映画制作時に描かれた数百点に及ぶ絵コンテや原画などを一挙に展示しており、絵筆で描かれた美術の繊細なタッチや、細田監督がスタッフに向けたコメントなどを間近で見ることができる。「ハーモニー」と呼ばれる演出技法を取り上げたコーナーもあり、その技法を立体的に再現した展示は、映像技術に興味のある人には必見と言うべきものとなっている。

空想の「東京駅」を再現

「E PART」では、映画の中でもひときわインパクトを放つ未来の東京駅が再現されている。どこか異質な東京駅の看板などで独特の雰囲気を表現しているほか、実際に座れる座席が設置された“黒い新幹線”の車内デザインも登場。映画では見逃してしまうような細かなディティールまであますことなく体感できる貴重な展示だ。

このほか、スマートフォンと連動した仕掛けが施された『サマーウォーズ』の“ラブマシーン”巨大フィギュアや、細田守監督作品の名場面を五感で体感できるポストショー“細田作品インデックス”など、最新技術を用いた様々な展示も大きな見どころだ。

展覧会の枠を超えた、文字通り『未来のミライ』の世界に浸れる本展。映画を見た人はもちろん、まだ見ていないという人は「未来のミライ展」でその想像を膨らませてから劇場に足を運ぶのもいいかもしれない。何度でも楽しめるこの夏の一大イベントをぜひチェックしてほしい!
国分洋平
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