旭山動物園にいるエゾヒグマのとんこ、想像以上に登ります
北海道ウォーカー
日本にいる陸上哺乳類のなかでもっとも大きなエゾヒグマ。札幌の市街地にも出没することがある身近な動物ですが、旭山動物園ではそんなエゾヒグマのメス「とんこ」を飼育しています。

エゾヒグマというと「とにかく巨大で恐い」なんてイメージがあるかと思いますが、実は木登りが得意。「とんこ」も、目の前で柵をぐんぐん登るさまを見せてくれます!

このようすが見られるのは、飼育スタッフが動物の特徴を解説してくれる「なるほどガイド」。高い場所にエサを置くことで、柵をタテやヨコに移動できることや、爪の鋭さや頑丈さ、キバなども間近に見ることができるんです。


人間のいる観察ゾーンからだと、3メートルほどの高さまで登るという「とんこ」。あの巨体で木登りまで出来るなら、遭遇したとき一体どうやって逃げればいいんだ……と呆然としますが、ヒグマも体重が重くなると木には登りづらくなるようで、以前いた「くまぞう」というオスのクマは250kgほどもあり、足腰も弱かったそうで柵には登らなかったとのこと。ちなみに、現在「とんこ」の体重は150kgほどのようですよ。このくらいの体重なら木には登れるんですね。

また、エゾヒグマは特に嗅覚が発達していて、数キロ先の風上の臭いを判別することもできるのだとか。また、「片手で物を握る」ということはできませんが、腕で抱えたり、手のひらを使って引っ掛けたりするほか、長くて頑丈な爪で穴を掘ったり、樹皮をはいだりするそう。

柵を登るようすを見られるガイドには結構人だかりができるので、柵のすぐ前ではなく、少し離れた小高いスペースから観察するのもオススメですよ。「エゾヒグマ観察エリア」という看板の矢印に沿ってガイドを待ちましょう。


ヒグマの木登り、迫力あるキバ&爪など、森のなかでは遭遇したくないそのすごさをぜひ間近で観察してみくださいね!

※写真提供:旭川市旭山動物園
旭川市旭山動物園 ■開園期間:夏期開園4月28日(土)~11月3日(祝) ■時間:夏期開園9:30~17:15(入園は~16:00)、10月16日(火)~11月3日(祝)は9:30~16:30(入園は~16:00) ■住所:旭川市東旭川町倉沼 ■電話:0166・36・1104 ■料金:大人820円、中学生以下無料
出村聖子
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