職人の技を堪能!福岡で長年愛されている天ぷらの老舗4選
九州ウォーカー
地元で数十年と愛される老舗は、説明不要の“姿勢”と“ポリシー”を確実にもっている。今回、福岡で長年愛されている天ぷらの老舗4軒を紹介する。雰囲気も含めて、各店に自然と滲み出る天ぷら哲学を堪能あれ。
受け継がれる揚げの技と趣あふれる店の雰囲気「天安」

大正通り交差点で、61年続く天ぷら専門店「天安」。店に立つ2代目は、18歳から東京で修業を積み、家業を継いだ天ぷらひと筋の職人だ。油は昔から一貫して、菜種油100%を使用。「衣の練り具合が大切。薄すぎても濃すぎてもダメ」と樋口さんは話す。

定番の天婦羅定食は「竹」(1000円、夜は+200円)、「松」(1300円、夜は+200円)、「特」(1800円、夜のみ)を用意する。「松」は、エビ3尾、キス、アナゴ、イカなど豊富な魚介に加え、豚の天ぷら、ご飯、赤だし、漬物が付く。


[天安]福岡県福岡市中央区舞鶴3-1-1 / 092-781-1094 / 11:30~14:00、17:00~21:00 / 土曜の夜、日曜、祝日休み
“納得できないものは出さない”を徹底する料理人の鑑「酒宇」

1930(昭和5)年創業、「酒宇」の店内はBGMが流れていない、静かな空間。その理由は、揚げる音や箸先から伝わる触感で、絶妙な揚げ具合に仕上げるため。粒子を均一にするために粉をふるいにかけるなど、細部まで妥協しない姿勢に感服する。「極力薄く衣をまとわせ、油の熱で蒸す感覚。食材の状態を揚げる音が教えてくれる」と、2代目の茶野さんは語る。

菜種油や大豆油などをブレンドした特製で、サクッと揚げる天ぷらは単品(100円~)から用意。秋はキノコ、冬はカキやワカサギなど、旬の食材を積極的に揚げる。ネタは昼夜で全替えする。


[酒宇]福岡県福岡市中央区今泉2-3-17 / 092-751-2207 / 11:40~14:00、17:00~21:30ごろ / 不定休
錦小路に灯る提灯が“おいで”と誘う天ぷら酒場「くすしゃん」

創業50年、夜中まで定食が味わえる店として、中洲で働く人々に愛されてきた「くすしゃん」。カウンターのみの店内は屋台のような雰囲気で、ちょい飲みにも最適だ。手ごろながらボリューミーなのもうれしい。

「天婦羅盛り合わせ」(1300円)は、イカや白身魚、豚ヒレ肉、野菜など全11品。カツオダシが上品に香る天ツユ、塩と、薬味の自家製柚子胡椒で味わう。天ぷら5品と刺身、小鉢に、好きなドリンクが選べる「晩酌セット」(1500円、21時まで)もお得だ。


[くすしゃん]福岡県福岡市博多区中洲2-4-16 / 092-291-5625 / 18:00~翌1:00(LO24:30) / 日曜休み
早い、安い、旨い!三拍子そろったコスパ抜群の名店!「揚げ物料理 彩」

天神ビブレ地下1階と、やや隠れ家立地ながら、ランチピーク時から夕方まで、ひっきりなしに客が訪れる「揚げ物料理 彩」。驚かされるのはその手ごろさで、日替りで2種類あるサービスランチは、いずれも620円ほどと圧巻のコスパだ。

「えび天定食」(900円)は、エビ天5尾に野菜天2、3種が付く。創業時から変わらないダシを使った天ツユで味わう。


[揚げ物料理 彩(いろどり)]福岡県福岡市中央区天神1-11-1 天神ビブレB1 / 092-761-1724 / 11:00~19:20(LO) / 無休
九州ウォーカー編集部
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