東京・国分寺が音楽好きを魅了してやまない理由とは
東京ウォーカー
1960年代、ベトナム戦争への反対運動から生まれたとされる「ヒッピー」。愛や平和、歌を大切にし、自由を愛した「ヒッピー」たちのコミューンが、かつて国分寺にも存在していたという。現在でもその名残を感じさせるミュージックバーや、新しいスタイルでコーヒーと音楽を楽しめるカフェが点在する国分寺。今回はそんな音楽好きが集まるスポットをご紹介!
ヒッピー時代も見届けたカフェ&バー「ほんやら洞」

1970年代、ヒッピーの聖地と呼ばれた国分寺。1975年創業の「ほんやら洞」を、1977年に前オーナーから引き継いだ店主の中山ラビさんは当時を知る語り人だ。開業当初は、自分らしく生きることを探しているようなヒッピーやフーテンと呼ばれる客が多くやってきたという。

「私はヒッピーじゃないわよ(笑)。でも昔はそんな人たちが集まれる喫茶店とかバーが国分寺にはたくさんありましたね」とラビさん。実はラビさん、1972年にフォークブームの最中デビューしたシンガー・ソングライターだ。当時は女ボブ・ディランと呼ばれていたという。店内ではロックを中心に、様々なジャンルの音楽が流れていて、音楽好きにはたまらない空間となっている。


店内で味わえるメニューも気になるところ。ランチで人気の「スパイシーチキンカレー」(850円)が有名だが、今回は隠れた逸品をご紹介。山椒をしっかりと効かせた食欲をそそる香りと辛さの「しびれるマーボーはん」(850円)は、激辛好きも唸るほどの辛さ。ひと口味わった後にやってくる旨味が絶妙で、辛いながらも食べ進めてしまう一品だ。このほか、チリソースを使った2018年の新作「タコライス」(950円)など、刺激的なメニューが並ぶ。
国分寺の魅力を聞くと、「時代が移り変わっても国分寺は“都心に近い田舎”のままだから人も街も大好き。ここに集ってくれる人と過ごす時間を大切にしています」とラビさん。気さくな店主とのおしゃべりや訪れる常連客との会話を楽しんで。
ビートルズファン必見のライブ&バー「RUBBER SOUL(ラバーソウル)」


「RUBBER SOUL」は、ビートルズをコンセプトにしたバー。兄弟で切り盛りする同店は、兄がジョン・レノン派、弟はポール・マッカートニー派と根っからのビートルズ好きだ。

ビートルズが活躍していた1960~80年代のレトロな雰囲気をイメージしたバーは16年前にオープン。店内には、ギターやベース、ドラムセットのほか、兄が世界を旅したときに集めたという各国の楽器が並ぶ。
「RUBBER SOUL」では、週に3~4日ほど音楽イベントや貸し切りライブを開催。月に一度は兄がギターボーカルを務めるオリジナルバンド「カストロハウス」のライブも行っている。店内に置かれた楽器は一部を除き弾くことも可能で、弾きながら、歌いながら、聞きながらと、自由なスタイルで音楽を楽しむことができる。

人気のメニューは「石焼ドライカレー」(1人前880円、2人前980円)と、手軽に食べやすい「メキシカンラップ」(580円)。本場・韓国の石鍋を使ったドライカレーはしっかり混ぜて、おこげを作ってから味わうのがオススメ。ピリッと辛いルーの刺激と香ばしいおこげの風味を楽しんで。メキシカンラップは、酒との相性がバツグン!とろとろチーズ×チリソースの組み合わせがビールにピッタリだ。
人とのつながりを大切にするコーヒースタンド「Life Size Cribe(ライフサイズクライブ)」


近年注目されているオーストラリアコーヒーが味わえるコーヒースタンド。英国の移民文化の影響を受けているオーストラリアのコーヒーは、本格的なエスプレッソコーヒーがベースとなっている。同店では、その味わいと、ミルクの流れを利用して生み出すラテアート“フリーポア”が人気で、流行に敏感な若い世代が多く訪れる。

店主の吉田一毅さんは、学生時代に国分寺に住んでいて、その時感じていた“住民の人懐っこさ”に魅了されてこの街で開業したという。元ダンサーという店主の店で流れる音楽はR&Bやソウルミュージックなど。「R&Bシンガーのミュージック・ソウルチャイルドが好きでよくかけていますね。特に『Just Friends』というニュートラルさのある曲が好きで。この楽曲のように気軽に立ち寄ってもらえるような店にしたいと思っています」と吉田さん。店内では知人のアーティストが製作したアクセサリーなども販売している。

吉田さんは「訪れたお客さまとは必ず会話をして、好みに合わせた豆の選定や抽出方法でコーヒーを淹れます。その方に合う一杯を提供するために、“カウンセリング”のようなことをするのがバリスタの仕事なので(笑)」と話す。

同店で楽しめるコーヒーは、オーストラリアのバリスタ世界チャンピオン監修の店で学んだ吉田さんの技術による、豆本来のフルーティーさを引き出した味わいが特徴だ。オーダーする際は、まず豆の味がストレートに味わえる「BLACK」、そしてミルク入りの「WHITE」の2種からセレクト。「BLACK」には「エスプレッソ 」(400円)や「アメリカーノ」(450円)などがあり、「WHITE」には「カプチーノ 」(500円)や「カフェラテ」(500円)などがそろう。ほかに、エチオピア産×ブラジル産などオリジナルブレンドを含む、8種類の豆も販売。
「国分寺の人たちに、吉田が作るコーヒーを飲みに来たよって言ってもらえるようにがんばります」と吉田さん。味や香り、ラテアートの美しさを楽しみながら、心地よい音楽が流れる空間で店主との会話に花を咲かせて見ては?【ウォーカープラス/PR】
大藤文
この記事の画像一覧(全13枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介