DJみそしるとMCごはん「おひとりさま」を“あの人”と語り合う<前編>

東京ウォーカー

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DJみそしるとMCごはん(左)、『おひとりさま専用Walker』を企画・編集した中村茉依さん(右)


2017年12月に発売された『おひとりさま専用Walker』。ひとりで過ごす時間のためのたくさんのアイディアとおひとりさまスピリットが詰まった1冊は、大きな話題となった。「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに、曲作りからアートワークまで「おひとりさま」でこなしてしまう、超自家製ラッパー、DJみそしるとMCごはんもこの雑誌に共感したひとり。そこで、企画・編集を務めた中村茉依さんと「おひとりさま」について語り合った。後編では、やってみたい企画を自らプレゼンするなど、意気投合した二人の“同世代トーク”をお届け!

実はみんなが「おひとりさま」だった!?


DJみそしるとMCごはん(以下:おみそはん):はじめまして!DJみそしるとMCごはんです。今日はよろしくお願いいたします。

中村茉依:昨年12月に出版した『おひとりさま専用Walker』の編集を務めた中村です。こちらこそ今日はよろしくお願いいたします。

おみそはん:中村さんは同い年くらいだと思うんですが、何年生まれですか?

中村:1988年生まれです。

おみそはん:私は1989年生まれだから、中村さんのほうがひとつ年上。でも、ほとんど同い年ですね。

中村:同世代ならではの感覚を共有できそうです。『おひとりさま専用Walker』を読んでくださったと聞きました。

おみそはん:はい!すごく面白くて役に立ったし、共感しました。中村さんご自身の企画なんですよね?だから、今日は中村さんにお会いできてうれしいです。

中村:私はずっと『東京ウォーカー』の編集をしてきて「誰かと過ごす」ための本ばかりを作ってきました。そうしたなか、自分自身はおひとりさまなのに、誰かと過ごす本を作り続けることに疑問を感じ始めて。

おみそはん:ちょっと矛盾みたいな気持ちが生まれたんですか?

中村:そうなんです。自分を含めたおひとりさまに向けた本を作りたいと、昨年、クリスマスの時期に向けて作りました。おかげさまで重版が2回かかるほど売れました。ありがたいことに、いろんなメディアにとりあげていただいて話題にもなり、今年も出せたらなと思っています。

【写真を見る】「おひとりさまを私も楽しんでいます。何か一緒に企画をやらせてください!」(おみそはん)


おみそはん:すごーい!つまり、これが売れた、ということは、みんなも“おひとりさま”だったことが明るみに出たわけですね(笑)。堂々と「私はおひとりさま」と言える世の中になったんだなあ。私も次は何か企画をご一緒させていただきたいです。

中村:ぜひぜひ。あとで一緒に何ができそうか、考えてみましょう。ところで、改めてお聞きしますが、DJみそしるとMCごはん、という名前はひとりなのにふたりのような名前ですよね。

おみそはん:ふたりいそうでおひとりさまのユニットです(笑)。

中村:あえてふたりいそうなお名前にした理由はなんですか?

おみそはん:もともとは、大学(女子栄養大学)の卒業研究で「料理のことを歌う架空のユニット」として考えたものです。こんなグループがいたら面白いんじゃないかな、と思って。それをそのまま自分ひとりでやることになっちゃいました。

中村:そうだったんですね。でも、びっくりされることが多いんじゃないですか。「あれ、ひとりなの?」って。

「ひとりで良かった」と思う、おひとりさまの特権とは?


おみそはん:そうですねえ。未だに「DJみそしるさんはどちらの方ですか」と言われたりします(笑)。周りのミュージシャン、たとえばヒップホップをやっている方たちもグループが多いし、同じ事務所に所属している人たちもバンドばかりなので、「ひとりでさびしいなあ」と思う時もたまにあります。でも、「ひとりで良かった」と思う時もたくさんあるんですよ。

中村:たとえば、どんな時に「ひとりで良かった」と思うんですか?

おみそはん:バンドの人たちは一緒に行動しているから、トイレもタイミングを見て行くと思いますが、私はひとりだから自分のタイミングで勝手に行ける……って、こんな理由でいいのかな(笑)。

中村:いえいえ、大事ですよ、そういうの。おひとりさまの特権ですよね。

おみそはん:あとは曲作りも自分のタイミングで自由にできます。バンドだとみんなで集まる必要がありますが、私はおひとりさまだからこそ、気が向いた時に家で作ったり、カフェで作ったり、自由に音楽が作れる強みがあります。たとえば、以前、SPAM(R)の曲を作るために、突発的に沖縄にひとりで行ってきました。沖縄の方はSPAM(R)をたくさん食べるから、どんなふうに料理するんだろう?と知りたくなって、「よし、今から行こう!」と。

中村:突発的なひとり旅、よくするんですか?

おみそはん:近場にはよくひとりで行きますが、遠くに行くことはあまりないので新鮮でした。中村さんはよく行きますか?

自分の時間を自分のために使う喜び


「おひとりさま対応している飲食店は意外と多いんです。それを知ったら、ひとりで行動することが億劫ではなくなりました」(中村さん)


中村:この本を作るまで、ひとりで行動することに対して、人目を気にして、わりとネガティブな気持ちを持っていたんです。「あの人、ひとりで来ているんだ(笑)」なんて感じに見られるのではないか、と。でも、取材を通して、たとえば、二人前のメニューを一人前にしてくれる料理屋さんが結構多いことを知り、「意外とおひとりさま、いけるじゃん」とひとりで行動するのが億劫ではなくなりました。なかなか遠くには行けていませんが、近場の温泉地でリラックスすることはよくありますよ。

おみそはん:ひとり温泉!良さそう!

中村:本当にいいですよ~。好きなタイミングでお風呂に入れて、好きなタイミングで寝て、また目が覚めて「あ、もう一回、温泉行こう!」というのが許される。

おみそはん:私もひとりスーパー銭湯には行きます。

中村:私もひとりスーパー銭湯、好きです。同世代のおみそはんがおひとりさまを楽しんでいることがわかって、うれしいですね。私たちの世代って学生時代、「一緒に行動することが正義」みたいな風潮、ありませんでした?

おみそはん:あった~!みんなで一緒にトイレに行くとか(笑)。

中村:大人になってそこから解放されて、自分の時間を自分のために使う有意義な気持ち、ありがたさ、喜びを知りました。

おみそはん:わかります。私は大学に入り、ひとり暮らしを始めてから、自分の中で「おひとりさま」を実感して、ひとりを楽しむようになりました。人と一緒の行動は絶対いや、というわけではないんですが、半々ぐらいのバランスが私にはちょうどいい気がします。

中村:いずれにしても、おひとりさまを楽しめる世の中になってきましたね。

おみそはん:本当にそう。ひとりの時間は自分のための神聖な時間でもあるから、大切に過ごしたいと思います。

「ひとりの時間は自分のための神聖な時間でもあるから、大切に過ごしたい」(おみそはん)


<後編に続く>

撮影/山本佳代子 取材・文/中沢明子 東京ウォーカー編集部

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