インスタントラーメン発明60周年! 誕生の地・大阪で「世界ラーメンサミット」
関西ウォーカー
インスタントラーメンが発明されてから今年で60周年。8月22日(水)・23日(木)の両日、大阪の帝国ホテル(大阪市北区)で、世界ラーメン協会(WINA)主催による「第9回世界ラーメンサミット大阪」が開催された。
ホスト企業を世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明した日清食品ホールディングス株式会社が務め、世界のインスタントラーメン製造業者やインスタントラーメン関連事業者、学術団体などが参加した。

世界ラーメンサミットは、同協会が設立された1997年以降 世界各国で開催。インスタントラーメンの品質改善と消費拡大により、世界の食生活に貢献することを目標としている。インスタントラーメン発明60周年にあたる今回は「INNOVATING HAPPINESS FOR 100 YEARS 百年幸福」をテーマに、インスタントラーメン誕生の地である大阪で10年ぶりに開催された。
22日(水)は世界各地から集まったWINAの理事会社13社のトップによる理事会や、各国の取り組みを発表する総会が非公開で執り行われた。
23日(木)には来賓に自由民主党政務調査会長 岸田文雄氏を迎え、WINA会長兼世界ラーメンサミット大阪の議長でもある日清食品ホールディングス株式会社 社長 安藤宏基氏のあいさつで幕を開けた。

有識者によるプレゼンテーションやマサチューセッツ工科大学教授・MIT メディアラボ所長 伊藤穰一氏と現役大学生16名によるオープンディスカッションなども行われ、食のイノベーション(技術革新)や食の文化、インスタントラーメンへの不満を解決したい、など伊藤氏と学生の間で議論が交わされた。

会の最後には安藤宏基氏が大阪宣言を発表。40年後に、誕生から100年目を迎えるインスタントヌードルが人々の健康と地球環境に配慮し「人々にHappyをもたらす食事」であるために、環境負担削減となるCo2の削減に取り組むとともに、業界全体でプラスチック素材を、微生物によって分解される生分解素材に変えていく努力をすることなどを盛り込み、インスタントラーメンを発明した安藤百福が掲げた開発5原則、美味しい、安全・安心、簡便、長期保存、安価に新たに栄養、環境保全の2原則を加えるとした。

合同記者会見には、WINA会長である 安藤宏基氏をはじめ、WINA理事会社 各国の業界トップらが出席。60周年といういわば還暦の節目に、創業の地でサミットを開催できたことについて安藤氏は「創業者(安藤百福)も喜んでいると思う」と述べ、記者からの質問、消費拡大のポイントについては「カロリーや味などターゲットによって細分化して対応したい」と答えた。
環境負担削減のための生分解素材の使用については「今は素材の値段が高い。ニーズがあれば素材の価格も下がる」とし、それまではごみを燃やすことで発電する、ごみ焼却発電(廃棄物発電)を進められればと話した。
次回は2020年にインドフード主催でインドネシア ジャカルタで開催予定。
二木繁美
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