【本誌連載の拡大版】巨人ドラフト1位、大田泰示選手インタビュー(2)

横浜ウォーカー

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――夏場にプロ野球の広島東洋カープ対阪神タイガースを観戦したことが、それまでの進学希望からプロ入りへの決め手になったとうかがっています。

「8月の中旬ぐらいですね。実家に帰省している時に広島市民球場に観に行きました。社会人や大学ではいろいろな人たちにやはり感動は与えられるかもしれないけど、夢や憧れまでを抱かせることはあまりないと思うんです。プロの世界でああやって活躍することによって、小さい子供から年配の方まですごく夢を見せられるというか。すごく華のあるプレーをして、見ている人に憧れと夢を与えられる場所で自分もやってみたいと思うようになりました」

――義務づけられているプロ志望届を神奈川県高野連に提出したのが締切日の10/15。約2か月のブランクは、それでも迷ったということでしょうか。

「それまで大学進学の話も進めてもらっていたので、ちょっと迷ったところもありました。門馬監督には申し訳ないといいますか、ちょっとわがままなことを言ってしまったんですけど、自分としてはやっぱりそういう思いが強かったので」

――そして、10/30のドラフト会議を迎えました。長く感じた一日でしたか。

「いつもと変わらないような感じで待っていたんですけど……あの日は中間試験だったんですけど、全然集中できなくて(笑)。試験科目は国語と……ちょっと忘れました。試験を終えてから昼食を取って両親と監督室で待機していたんですけど、ドラフト会議の時間になって、どこが指名して、どこが当たりを引いたという情報を監督からこまめに聞かれていたので。やはりうれしかったです。恵まれているという部分で、ホントによかった」

――広島の城南中2年の時に参加された野球教室で、講師を務めた当時野球評論家の原辰徳監督が当たりくじを引きました。そういう縁を指して「運命」という言葉をよく使われていますね。

「運命といいますか、それは感じますね。すごくうれしかった。野球教室の最後に原監督から『頑張ってくれ』と言われて、それが自分にとって一番の励みになりましたから。東海大相模の一員として激戦区の神奈川でプレーされていた方なので、自分も(東海大相模で)やりたいなというのが出てきまして。たまたま自分の後輩の父兄に東海大のOBの方がいたので、その方からいろいろな話をうかがい、それで東海大相模に決めました」

――初交渉の席で巨人のスカウトの方が「おみやげ」をもってきたと思いますが。

「原監督のドラフト会議の認証というかパスみたいなものに、監督がサインしていただいたものをもらいました。部屋の机の引き出しの中にしまってあります。あれは一生の思い出ですね」

――球団はサードとして期待しているようです。サード、中軸で右打者で思い浮かべるのは。

「やはり巨人の原監督です。その前で言えば長嶋さんもいらっしゃいますし、やっぱり重たいポジションだと思います。現役ならば、ことしの日本シリーズで言えばやはり埼玉西武ライオンズの中村剛也さんですし、あとは中日ドラゴンズの中村紀洋さん、横浜ベイスターズの村田修一さん。記録に残るような、ファンの方々の記憶にも残るような選手になりたい」

――ファンの記憶に残るためには、どのようなプレーが必要だと思いますか。

「自分としては熱いプレーヤーにたりたい。ホント、一球一球に真剣に集中して、ボールに対して常に向かっていく姿勢の中で野球をやっていきたいと思っています。いま僕が名前をあげた選手はやはりチームの中心になって、チームを背負っている方が多いので。自分もそういうふうに巨人を背負えるような選手にならなければいけない、と思っています」

――なりたい、ではなく、ならなければいけない、と言い切るわけですね。

「はい、そうです! ドラフト会議が終わった後に、両親にも『これからが勝負。ホント、頑張らないとダメだぞ』と言われていますから」

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