花火師の熱き戦い!隅田川花火大会のコンクールとは?

東京ウォーカー(全国版)

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東京の夏の風物詩・隅田川花火大会が、いよいよ明日7月31日(土)に開催される。連続スターマインなど派手なプログラムもいいが、今年は少し趣向を変え、ぜひ第一会場で行われる花火コンクールに注目してほしい。国内トップクラスの花火師を擁する10社の煙火店が作品を出品。小振りながら技術の粋を集めた美しい花火はまさに必見なのだ。

内閣総理大臣賞を8年で10回も受賞したことで知られる“伝説の花火師”野村花火工業の野村陽一さんは「コンクール玉には日本の花火の技・粋が詰まっています」と話す。「江戸時代から続く、由緒ある花火大会なので、コンクールに出品する10社は並々ならぬ意気込み。観賞していただく際のポイントは、少ない玉数・小さな号数の2つです」と教えてくれた。

“少ない玉数”とは、コンクール玉の数が「1社20発」と決まっていること。これは一般的なコンテストの10分の1以下だという。2つめの“小さな号数”は、保安距離の制約から、最大号数が5号と小さく、細工を仕込むのが難しい点。つまり、花火師たちは小さな玉に技術を込め、少ない玉数で魅了せねばならず、“より高度な技術”を必要とされるのだ。

この野村さんを始め、出品する煙火店の花火師はカリスマぞろいだ。北日本花火興業の今野義和さんは、アニメキャラや動物を模した“型物”といわれる花火で最先端を行く花火師。父・正義氏と2人で開発に力を注ぎ、ドラネコやメガネ型の花火を創り出した。昨年は各地の大会に“アフロ型の花火”を出すなど、話題性も満点。今年の作品は「赤いリンゴ-ニュートンの万有引力-」で、8番目となる19:58ごろに登場予定だ。

水色やレモン色、オレンジなどのパステルカラーの花火を開発し、業界に革命を起こした池谷光晴さんにも注目したい。代表を務めるイケブンは「静岡県内の花火業者の御三家」と言われ、隅田川花火大会にも毎年出品している由緒ある煙火店。近年では2006年のコンクールで優勝している。今年の出品は「菜の花畑に光の妖精」で、2番目の19:44ごろに登場予定だ。

「名だたる花火師たちが緻密な技術を披露する様を楽しんでください」と野村さん。ちなみに野村さんは4番目で、19:48ごろから「美しき隅田の情景」を出品する。感動の舞台のスタートは、7月31日(土)19:40ごろ。コンクールの見どころを押さえて、いつもとは違った“ツウ”な観賞をしてみてはいかが? 【東京ウォーカー】

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