神木&米林監督が語るスタジオジブリ最新作「借りぐらしのアリエッティ」の魅力とは?
関西ウォーカー
古い屋敷の床下で暮らす小人一家の快活な少女・アリエッティと、病弱で孤独な12歳の少年・翔の交流を描いたスタジオジブリ最新作「借りぐらしのアリエッティ」。翔の声優を務めた俳優・神木隆之介と、「崖の上のポニョ」(’08)などこれまでアニメーターとして活躍し、本作でメガホンを取ったジブリ史上最年少の米林宏昌監督、笑顔の印象的な2人がお互いの印象から作品の見どころまでたっぷりと話してくれた。
─今回、宮崎駿さんが企画・脚本による「借りぐらしのアリエッティ」の監督を務めるにあたって、プレッシャーはありましたか?
米林「いままでアニメーターとしてやってきて、突然、監督を任された時はとても驚きました。作品の中に、監督として最初は自分の思想を込めなきゃいけないとプレッシャーを感じて、断ったんです(笑)。でも、一度もやらずに断るのもいけないと、とにかく失敗しないよう、堅実に作りました」
─神木さんは「千と千尋の神隠し」(’01)、「ハウルの動く城」(’04)とジブリ作品の常連ですが、今回演じた翔という役はいかがでしたか?
神木「翔はあまり感情の起伏がないので、お芝居が限られて難しかったです。時に残酷でしっかりと現実を見ている部分もあって、年齢以上に大人らしいところがあって…。でも、アリエッティの口から、他の男の子の名前が出てきた時に、ちょっといじわるなことを言ってみたりして、12歳らしいところもあると思いました」
米林「翔は本当にいろんな面を持っているので、すごく難しい役だったと思います。でも、それを神木くんはうまく表現してくれています」
─ちなみに、お2人は本作で初めてお会いしたと思いますが、お互いの印象は?
米林「すごくカッコいいなと思いました。なので、こういうふうに横に並びたくないくらいです(笑)」
神木「いやいや…(笑)。米林監督はすごく優しい方ですね。初めて会った時からフレンドリーで、家族みたいに接してくれて…。だから、すごく安心して演じることができました。宮崎駿さんが米林監督のことを“『千と千尋の神隠し』のカオナシのモデルにした”というお話をされてからは、そればかり意識してしまいますけど(笑)」
─監督のその人柄は作品にもにじみ出ているように思います。
米林「実直に描けば、知らず知らずのうちに“自分らしさ”は出てくると思うんですよね。それは自分ではなかなか分からないですけど、この作品を観た周囲からは“マロ(米林監督のあだ名)らしいね”と言われます。世界は美しく、希望に向かっているというメッセージを込めた映画なので、それを観る人にも感じて心に温かいものが残ればうれしいですね」
【取材・文=リワークス】
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