年間800杯実食の“ラーメン官僚”2018新店の推し麺!「亀戸煮干中華蕎麦つきひ」
東京ウォーカー(全国版)
ここ10年のラーメントレンドを知りつくす“ラーメン官僚”田中一明さんが、日々誕生する18年の新店のなかから、おすすめの「推し麺」をセレクト。今回は2018年1月に亀戸にオープンし、早くも人気店の仲間入りを果たした注目の新店を紹介する。
丸鶏+煮干しで超濃厚!“セメントスープ”が圧巻

「亀戸煮干中華蕎麦つきひ」は、動物系+煮干しの濃厚スープが売りの濃厚蕎麦、煮干しが香る淡麗な中華蕎麦の2種が主軸。有名店出身、33歳の店主が生むスープの味が評判を呼び、人気店の仲間入り。小麦の味がしっかりした低加水麺もスープにマッチしている。

「特製濃厚蕎麦」(1000円)は独特の色合いから“セメントスープ”と呼ばれる。丸みがある丸鶏系のコクに、1杯当たり90〜100gも使われる煮干しの香りと苦味とが加わりインパクト大。

一方「中華蕎麦」(750円)の麺は中細。風味豊かな煮干しスープとカツオ節の削りなどを漬け込んだ醤油ダレのマリアージュにうなる。低温調理のチャーシューは鶏ムネ、豚肩ロースの2種。

「亀戸横丁に出店したのは、にぎわう駅前で勝負したかったから」と語る店主の長谷川裕亮氏。「食べ進んだら卓上のイカ酢や昆布酢で味の変化も楽しんで」とのことで、ぜひ参考にして欲しい。
ラーメン官僚の「亀戸煮干中華蕎麦つきひ」リコメンド

ロケーションは、下町亀戸の路地裏にある「亀戸横丁」の最深部。そこにラーメン店があることを知らなければ、店舗を視認することすらできないだろう。マニア心をくすぐるディープな立地だ。そんな店を切り盛りする店主は、都内の有名店で腕を磨いたあと、現在もなお、煮干しラーメンを手がける数々の実力店の店主と交流・切磋琢磨し合う実力派。中華蕎麦と濃厚蕎麦の二頭馬車体制で日々、長い行列と対峙する。


どちらのメニューもラーメンマニアお墨付きのクオリティを誇るが、特に濃厚蕎麦の完成度の高さは特筆に値する。10㎏の丸鶏と大量の背脂を2日間かけて徹底的に炊き込んだ動物系スープに、ウルメ、セグロ、イリコなどの煮干しの滋味のみを正確無比に切り出した魚介ダシをブレンド。芳醇な煮干しと濃密な鶏の風味とが、衝突せずに魅力を引き立て合う構成は、煮干し一辺倒ではない重層的な味わいが他店との差異を生む。麺に「村上朝日製麺所」の中ストレートを配し、スタイリッシュな食べ口を演出するなど、スープ以外のパーツにもこだわりは満載だ。
ラーメン官僚が語る「2018年のラーメン界はこんな年だった」

奥深い和風味が印象深い煮干し系、鶏豚牛など動物系素材のコクと香味が冴える濃厚系、こだわり抜いた手打ち麺など食べ手が真に求める内容を拾い丁寧に磨き上げた店が上位に。本郷の「hide mode」など非ラーメン専門店で高水準な一杯を出す店も急増!ぜひ食べ歩いてください。
■亀戸煮干中華蕎麦つきひ 住所:江東区亀戸5-13-2 スクエア三報ビル1F 亀戸横丁内 電話:03-5858-8099 時間:11:30~14:00、18:00~20:30※火土日祝は11:30~14:30(各LO) 休み:月曜 席数:7席(カウンターのみ) タバコ:禁煙 駐車場:なし
ラーメンWalker編集部
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