ドコモ、ヤフー系も参入で急速に拡大中!大手企業が「シェアサイクル」に進出する狙いとは!?
関西ウォーカー
中国で爆発的なブームとなり、世界的に注目されている自転車のシェアリングサービスの波が関西にも押し寄せている。レンタサイクルとの違いは、短距離・短時間で繰り返しレンタル利用ができ、借りた場所に返却する必要がなく、スマホやパソコンで予約、貸出&返却、支払いができるという点だ。<※情報は関西ウォーカー(2018年9月11日発売号)より>
首都圏を中心に展開するシェアリングサービス
今年、大阪に進出や拡大したシェアリングサービスは「ドコモ・バイクシェア」(5月23日開始)と、ヤフー関連会社のオープンストリートが自転車のシェアリングシステムを提供する「ハローサイクリング」。「ドコモ・バイクシェア」は、すでに東京で成功実績があり、類似環境にある大阪でも可能性があると事業展開を決定。大阪市内を中心に運営している自転車シェアリング「ハブチャリ」との相互乗り入れで利便性を高めている。

一方、「ハローサイクリング」は、以前より阪神電車沿線に展開し、今回、再開発が進む大阪ベイエリアのランドマーク、大阪ベイタワーにステーションを追加。同地域での回遊性向上、関西圏での拡大を目指している。
利用者の拡大を視野に付加価値サービスの創出
ポート数や自転車の保有数だけでなく、利用者側が重要視するのは、いかに便利に使えるかだ。「ハローサイクリング」の強みは、約4400万のヤフージャパンID、約4000万口座のヤフーウォレットと連携し、その顧客基盤を活用できること。「今後はヤフー交通系サービスとの連携も考えられます」とオープンストリートの江原さん。

「ドコモ・バイクシェア」は、現在、東京で公共交通の複合経路検索サービスの実証実験をしていて、広報の山口さんは「サービスの有用性やニーズを調査し、大阪も含めその他の都市への対応も検討します」と言う。さらに、自転車に搭載したGPSと通信装置で得た行動データを分析。利用者にとってより便利なサイクルポートの設置位置の選定にも役立てようとするなど、両社共付加価値サービスや利便性の向上を視野に入れている。観光の足としてだけでなく、電車やバスに次ぐ交通手段としてどのように浸透していくのかが興味深いところだ。

数字で見るヒットのポイント
【940】「HELLO CYCLING」が、全国で展開するステーションの数。2017年11月からセブン-イレブンとの提携も開始し、提供地域は85市区町村に。
【470万回】「ドコモ・バイクシェア」は11年に横浜で開始し、初年度の利用回数は4万回、2017年度には470万回と飛躍的なスピードで成長している。
【7700台】「ドコモ・バイクシェア」の保有自転車数。次世代シェアリングシステムの普及により、全国の自治体で急速に拡大し、26都市で展開している。
■ドコモ・バイクシェア 大阪バイクシェア<電話:0120-116-819 料金:月額会員2160円/月、1回会員162円/30分、1500円/1日(要会員登録)、1日パス1500円(会員登録不要) ※北区、中央区、西区、天王寺区などに設置
■HELLO CYCLING OSAKA BAY TOWER シェアリングサービス<電話:044-385-9048 料金:60円/15分、最大24時間1000円 ※大阪ベイタワーに設置(他の地域および運営事業者により料金が異なる場合あり。利用料金には自転車用障害保険を含む)>
関西ウォーカー編集部
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