映画「パパはわるものチャンピオン」出演のトップレスラー、オカダ・カズチカ 最強レスラー役は「僕しかいないでしょ!」
関西ウォーカー
新日本プロレス所属のプロレスラー・棚橋弘至の映画初主演作「パパはわるものチャンピオン」は、栄光のトップレスラーから悪役覆面レスラーになった男が、愛する家族のために最強のチャンピオンに挑む感動の物語。本作には棚橋も所属する新日本プロレスの選手が多数出演しており、そのなかでも重要な役どころで登場するのが、オカダ・カズチカだ。今回はオカダに話を聞き、本格的な演技に初挑戦した感想や現役トップレスラーとしての本音などを語ってもらった。

板橋雅弘と吉田尚令による人気絵本「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」が原作の本作。かつては人気レスラーとして活躍していた大村孝志は、ケガなどの影響で今は悪役覆面レスラー・ゴキブリマスクとしてリングで戦っていた。息子の祥太には自身の正体を隠していた孝志だったが、ある出来事から祥太は孝志がゴキブリマスクであることを知ってしまう。ショックを受けた祥太を見た孝志は、自分のプライドと愛する家族のために最強のチャンピオンに挑むことを決意する。
主人公の孝志を棚橋が演じ、妻・詩織を木村佳乃、息子の祥太を寺田心が好演。ほかにも仲里依紗、大泉洋、大谷亮平、寺脇康文ら実力派が揃った。オカダは、かつて憧れていた孝志に勝負を申し出る最強のレスラー・ドラゴンジョージを演じている。

ーーまず、ドラゴンジョージ役をオファーされたときの率直な気持ちを教えてください。
若くて強くて格好良いっていったら、今のプロレス界で「僕しかいないでしょ!」って思いましたね。
ーー主演の棚橋さんとの関係が役柄にもリンクしていますね。
新日本プロレスでは棚橋さんがベビーで、僕がヒールって感じで。映画になると逆になるところが面白いですよね。
ーー以前にドラマにもご出演されていましたが、本格的な演技は本作が初めてですよね?
はい。以前のドラマではオカダ・カズチカ、本人役としての出演でした。その時は監督さんに「ちょっと違う」ってオカダがオカダのダメ出しをされてしまいましたね(笑)
ーー試合と演技、どっちが緊張しましたか?
演技の方が緊張しました。記者会見のシーンは、普段の会見で言っている内容とあまり変わらないんですけど、すごく緊張しました(笑)監督さんにも「こんな感じでやってください」って言われて、その通りにできているか不安になるときはありましたね。
ーー本作の見どころのひとつが試合シーンです。とにかく迫力に圧倒されました。
完全にいつもの試合です。そこが他の映画にはないところですね。本作での戦い方は今のオカダ・カズチカと一緒ですし、プロレスの熱い戦いを見せることができたのは良かったなと思います。
ーードラゴンジョージが入場するときのポーズは、普段のレインメーカーポーズとは真逆のポーズですね。
あのポーズは監督、スタッフ、僕とで決めました。ヒーローっぽくて普段とは似ても似つかないポーズです。「あ、両手広げないんだ」って(笑)
ーードラゴンジョージはいつものオカダ・カズチカとはある意味対象的なキャラクターですよね。
オカダ・カズチカはヒールなので、満面の笑顔で接することもあまりないですけど、ドラゴンジョージはみんなに好かれて子どもたちからもすごく人気だし、いつも笑顔でした。

ーーーー棚橋さんの演技をご覧になってどうでしたか?
違和感が全くなくて、素晴らしいなと思いました。本作は僕たちから見たら当たり前のことが起きているんですよね。僕たちが観ても違和感なく入り込める作品だと感じました。
ーーフィクションを超えてリアリティを帯びた作品になった感じですか?
物語として作り上げたものが、僕たちレスラーが普段感じていることと全く変わらないって、すごいことだと思います。特にクライマックスの試合シーンはいろんな人の思いが詰まった試合で、なぜみんなプロレスに熱狂するのかがわかる「プロレスの良さ」が詰まったシーンになっていると思います。
ーーレスラーが抱える葛藤など普段見ることのできないレスラーのバックグラウンドがリアルに映し出されていますね。
ケガをしていても試合に出たい気持ちとか。僕たちがいつも感じていることがこの作品の中には溢れています。
ーー主人公の孝志もケガが原因でゴキブリマスクとしてヒールレスラーになりますが、ケガがターニングポイントになることは多いものですか?
ケガで自分のスタイルが貫くことができなくなる人も多いですし、本作のようにコスチュームなどを変えて新しいスタイルで挑戦するレスラーも少なくありません。
ーー本作の中で「ブーイングはヒールレスラーにとって最高の応援」というセリフがあり、ヒールに徹する美学みたいなものを感じました。
僕も試合でわざとブーイングを煽るときがありますし、そういうつもりじゃないのにブーイングを受けるときもあります。プロレスを観に来てくれる人にしたらブーイングってストレス発散なんですよね。上司へのイライラをゴキブリマスクのようなヒールにぶつけて、なんとかしてボコボコにしてくれって。そういう意味ではヒールは必要な存在です。

ーーオカダさんは本作をどんな人に観てほしいと感じていますか?
プロレスがテーマですが、子供から大人まで誰が観ても何かひっかかる部分はあると思います。子供が観てもお父さんって格好良いなって思えるはず。プロレスってことは気にせず、家族で観てほしいです。そこから「プロレスってすごい!」って思ってもらえたら嬉しいですね。
ーー本作を観たら、プロレスを観戦してみたい人が増えそうですね。
実際のオカダ・カズチカvs棚橋弘至の試合をぜひ観てほしいですね。2人とも本作とは全く違うコスチュームですし、また違った見方ができて面白いと思います。
映画「パパはわるものチャンピオン」は9月21日(金)より全国ロードショー。
山根翼
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