1日5000個!塩パンの元祖「パン・メゾン」が愛媛から東京進出したワケ

東京ウォーカー

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今年、東京のパン好きを熱狂させた大きなニュースといえば、「パン・メゾン」の東京進出だろう。なにせ、ここは塩パン発祥のお店。これまでその味を催事以外で楽しむためには、愛媛まで行く必要があった。それが身近になったのは実にうれしい。すっかりパンの一ジャンルとして定着した塩パン。元祖のおいしさや、東京への出店経緯などをお伝えしよう。

「塩パン」100円。風味豊かなバターの香りと、ほのかな塩味が一番の特徴だ


八幡浜で生まれた塩パンを世界中の人に食べてほしい


最寄り駅は「本所吾妻橋」。浅草からも徒歩圏内で、近くには「東京スカイツリー(R)」も。この場所にオープンした理由にはどのような背景があったのか。東京で代表を務める平田克武(かつむ)さんに話を聞いた。

【写真を見る】「清澄通り」と「墨堤通り」が交わる信号の角地にある。「塩パン屋」と書かれた緑色の看板が目印だ


「私は『パン・メゾン』2代目の弟で、父と兄が本店のある愛媛で腕を振るっています。兄は家業を継いだのですが、であれば違う道でもいいかなと思い、当初私は東京の大学を出て『NTTドコモ』に就職したのです。そうして働くなか、うちの塩パンがすごく有名になり、同僚などから『食べたい』と言ってもらえるようにまでなりました」(平田さん)

しかし、本当のおいしさは焼きたてでないと伝わらない。平田さんは、東京に「パン・メゾン」があればとの思いが強くなり、であれば自分が作るべきだろうと決意。1年弱の期間、日々15~16時間パンと向き合う修業を経て、2018年2月15日に「塩パン屋 パン・メゾン」をオープンした。

代表の平田克武さん


「地元ではいろんな種類のパンを置いてますが、ここは塩パン専門店。だから店名にも“塩パン屋”が入ってるんです。もっともっと、日本全国、世界中の人に知ってほしいですからね。そこで、多種多様な人が集まるこの場所にオープンしたかったんです」(平田さん)

もう一つ、下町に出店したことには理由があった。それは地域に住む子どもからお年寄りまで、幅広い層の人々に日常使いしてほしかったから。事実、100円玉を握りしめておやつ感覚で買っていく小学生や、おすそ分け用にまとめ買いしていく主婦やお年寄りも多いという。「パン・メゾン」の本店があるのは、愛媛の繁華街ではなく八幡浜という港町。つまり、地域に溶け込む“町のパン屋”なのだ。平田さんも、きっとそんなお店にしたいと思ったのだろう。

平田代表が描くユーモラスな夢


多い日には5000個以上売れるという「塩パン屋 パン・メゾン」。名物といえばスタンダードな「塩パン」だが、もうひとつ双璧をなす看板メニューがある。「塩メロンパン」だ。あえて今回は、こちらのおいしさの秘密を紐解いていこう。

「塩メロンパン」150円。「塩パン」に、サクサクとしたクッキー生地をかぶせて焼いている。カリっともちっとした生地のなかから染み出すバターのほろ甘い香ばしさがたまらない


塩パンのベースとなるのは、塩パン用に特注した粉。こちらをこねた生地にバターと塩を練り込み、仕上げにも塩を振る。どんなものを使うかは企業秘密だが、塩の一つは岩塩。塊で仕入れたものをハンマーで粉状にしているという。そして「塩メロンパン」のクッキー生地にはグラニュー糖も使うことで、甘じょっぱい味に仕上げている。

一番手前が「塩メロンパン」。そのほか「塩パン」100円、「塩パンの生クリーム小倉」200円、「塩パン ハムチーズ」150円、「えび塩パン」100円、「和風明太塩パン」200円など、種類は豊富


最後に、平田さんに今後の夢を聞いてみた。すると、店舗を拡大していくことのほかに、驚きの答えが返ってきた。なんと、あの「アンパンマン」に塩パンマンを登場させたいとのこと。そう、実はまだ塩パンマンは出てきていないのだ。その夢を実現させるためにも、もっともっと塩パンを食べて、広めていこうではないか!

東京ウォーカー編集部

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