前島亜美「広島弁をしゃべる役ですが、方言自体初めてなのですごく苦労しました」

東京ウォーカー(全国版)

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タクフェス第6弾の舞台「あいあい傘」に出演!


舞台「あいあい傘」に出演する前島亜美さん


12年に解散した「東京セレソンデラックス」主宰の宅間孝行さんによるタクフェス。その第6弾として舞台「あいあい傘」が上演される。本作は、星野真里さん演じる主人公の高島さつきは、25年前に疾走した父親・東雲六郎(永島敏行)を探して、広島・恋園町にやってきたが、父親には新しい家族がいて…。娘と父親との再会、そして家族のあり方や絆を描いた作品に、前島亜美さんは松岡麻衣子役で出演する。この作品と演じる役柄への思い、見どころなどについてお話を聞かせてもらった。

【写真を見る】前島亜美さん「宅間さんの作品はどれもステキで、いつか出演させていただきたいなと思っていました」


―宅間孝行さんが作・演出を手掛けるタクフェス第6弾、舞台「あいあい傘」への出演が決まった時の気持ちから聞かせてください。

「宅間さんの作品はどれもステキで、いつか出演させていただきたいなと思っていましたので、決まった時は純粋にうれしいという気持ちでした。宅間さんの稽古は厳しいと聞いていたので、ちょっとドキドキしていましたが、顔合わせの時に『そういうウワサがあるみたいですが、全然そんなことないので頑張りましょう』とおっしゃっていて、実際に稽古が始まってもすごく朗らかな雰囲気でした。星野真里さんをはじめ、先輩方がたくさんいらっしゃって、カンパニーの中で私が一番年下ですが、みなさん優しい方ばかりなので、毎日楽しくお稽古を頑張らせていただいています」

―ウワサで聞いていたのとは全然違っていたのですね。

「はい。でも、タクフェスには特殊な恒例行事があることがわかりました。稽古は13時から始まりますが、毎回11時からアップがあって、宅間さんがやっているタバタ式トレーニングというのを行います。決まった曲を流して、決まった秒数で筋トレをして、ちょっと休んで、繰り返す、という内容で、みんなで30分くらい汗を流します。その後、稽古場にある炊飯器にご飯を炊いて、お昼ご飯はみんなで同じ釜の飯を食べるんですよ」

―合宿じゃないですけど、それに近い雰囲気ですね。

「はい。これがあることで先輩方とお話しする時間もできて仲良くなれるので、和気あいあいというか、すごく現場の雰囲気が温かいんです」

前島亜美さん


―そんな雰囲気の中で稽古が進んでいるということですが、今回の物語についてはどういう印象を受けましたか?

「家族の話、親子の愛の話で、全ての人に刺さる言葉だったり、共感できる思いが詰まっている作品だと感じました。星野真里さんのお芝居がすごくステキで、宅間さんの演出に沿っていろんな表現をされているのですが、通し稽古で見るたびに号泣してしまっています。ほかの誰よりも稽古場で泣いてしまっている自信がありますね(笑)。星野さんは尊敬する女優さんで、いつも「勉強をさせていただこう」という気持ちで稽古の様子を見ています。宅間さんからの演出を受けて、私がどう演じたらいいのか悩んでいた時に優しく声をかけてくださったりして、すごくうれしかったです」

―宅間さんの印象は?

「すごくストイックで、どこまでも愛を持って丁寧に舞台のことを一から教えてくださいます。そして、頭の回転がすごく早い方だと思いました。宅間さんからも学ぶことがたくさんありました」

前島亜美さん


―今回、前島さんが演じる役どころについても教えてください。

「はい。星野さんが演じるさつきが父親を探しに横浜から広島にやってきて、そこで再会するのですが、父親には新しい家族がいて。私はその新しい家族の中の娘、松岡麻衣子を演じます。恋園神社で巫女をしているのですが、基本的にはおとなしくて、みんなにニコニコとして、社交的な印象があります。義理のお父さん、永島さんが演じる六郎にいろいろ思うところがあって、愛を求めるがあまり、気持ちがすれ違ってしまったり。不器用な女の子でもあります」

―麻衣子と前島さん自身、似ていたりしますか?

「近しい部分がすごくあって、共感できる部分が多いからこそ、演じるのが難しいなって感じました。宅間さんも『自分に近い方が難しいんだよ』とおっしゃってましたし。それと、難しいと言えば、方言ですね。麻衣子は広島弁をしゃべりますが、方言自体初めてなのですごく苦労しました。イントネーションは標準語に近いのですが、語尾が違っていたりして、方言指導の方にも『だいたい合っているんですけど、気持ち少し』と、直していただいたりしています」

前島亜美さん


―いよいよ10月5日(金)の志木市民会館パルシティからスタートします。

「舞台は何度か経験がありますが、毎公演、何かしでかしちゃうんじゃないかと不安になってしまいます。でも、今回は、佐賀、東京、広島、大阪、仙台、栃木、新潟、札幌、名古屋と全国での上演が予定されていて、すごく楽しみです。11月22日(木)が私の誕生日ですが、初めて座組の中で誕生日を迎えることになります。誕生日の翌日が札幌公演なので、北海道で誕生日を迎えることになりそうです」

―最後に、見にこられる方に見どころとメッセージをお願いします。

「はい。尊敬する先輩方と共演させていただくことは、私にとってすごく勉強になりますし、大きなチャレンジだと思っています。広島弁の巫女役ですが、見終わった後で少しでも印象に残るように頑張りたいと思います。本編が終わった後、カーテンコールの時にテーマソングに合わせてみんなで踊るダンスタイムがあるのですが、お芝居はみなさんに敵いませんが、ダンスはずっとやってきたことなので、そこも頑張りたいと思います(笑)」

撮影=石塚雅人 取材・文=田中隆信

ウォーカープラス/週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一

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