歌舞伎俳優・二代目中村吉右衛門が5年ぶりにテレビCMに登場！

2018年10月1日

東京ウォーカー（全国版）

歌舞伎俳優で人間国宝の二代目中村吉右衛門の5年ぶりとなるテレビCMが、本日10月1日から全国で放映開始になった。テレビCMはSMBC日興証券のもので、同社は過去にイチロー選手や女優の天海祐希をCM起用した実績を持つ。

今回CMに起用された中村吉右衛門は、歌舞伎立役の第一人者として長年に渡り活躍し、2011年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されるなど、歌舞伎界の中でも傑出した地位を築き上げてきた。

初代から芸を継ぎ、また後世に芸を残すという使命を課せられている存在だからこそ伝えられる、唯一無二の強い訴求力を持っていることから、今回の起用に至ったという。

新テレビCMでは、自らの芸を磨き続けてきた歌舞伎の舞台に立った中村吉右衛門が、半世紀以上に渡る歌舞伎俳優としての人生と自らの使命を、柔らかな口調とともに泰然と語っている。

ちなみにCM撮影現場での中村吉右衛門は人懐っこい笑顔と柔らかい物腰が印象的で、撮影も順調だったそう。威厳を感じさせる堂々とした立ち姿と、深みのある落ち着いたセリフ回しで、5年ぶりのテレビCM出演にも関わらず、OKテイクを連発していたという。

なお、同テレビCMはSMBC日興証券の公式YouTubeチャンネルでも公開されている。

篠田

●中村吉右衛門(なかむら・きちえもん)
昭和19年(1944年)5月22日、八代目松本幸四郎(初代松本白鸚)の次男として東京に生まれ、母方の祖父初代中村吉右衛門の養子となる。
昭和23年(1948年)6月、東京劇場「俎板長兵衛」の長松、「逆櫓」の駒若丸で中村萬之助を名乗り初舞台。
昭和41年(1966年)10月、帝国劇場「金閣寺」の此下東吉、「関の扉」の宗貞ほかで、二代目中村吉右衛門を襲名。
平成23年(2011年)、重要無形文化財保持者(個人指定)に認定される。