ハロウィーン前からクリスマスケーキの予約をはじめる理由とは？銀座コージーコーナーに聞いた

10月に入り、日に日に高まるハロウィーンモード。街を歩いていてもハロウィーンの飾りつけや、関連商品をよく見かける。だが、それと同時に目につくのが「クリスマスケーキ予約開始」の文字だ。

1948年創業の老舗洋菓子店、銀座コージーコーナーもまた、10月1日(月)から2018年クリスマスケーキの予約受付をスタートした。個人的な感覚としては、10月からクリスマスケーキの予約をするというのは、時期尚早な気もする。記者の感覚を裏付けるように、予約の60％以上は例年12月に入ってからだと同社の広報担当者は話す。

ではなぜ、予約開始日を10月1日に設定しているのだろうか。率直な疑問をぶつけてみると、返ってきた答えは「クリスマスケーキ選びをじっくり楽しんでいただきたい」というものだった。

銀座コージーコーナーが今年展開するクリスマスケーキは全23品あり、種類の豊富さは目を見張るものがある。10月の段階でまずはクリスマスシーズンの到来を伝え、商品のラインアップを知ってもらう。そして11月にじっくり購入するケーキを決めてもらい、12月に予約、という流れを想定しているそうだ。

また、年々ハロウィーンが盛り上がりを見せているものの、イベントの規模、売り上げ共にクリスマスが1番とのこと。広報担当者は、「洋菓子屋としての使命」という言葉で、クリスマスケーキへの気合いの入れようを表現していた。ちなみに、10月よりもさらに早く予約を開始したこともあったそうだが、「あまりにも暑すぎる」との理由から、ここ数年は10月1日に設定しているという。

今年で創業70周年を迎える銀座コージーコーナー。世の中の移り変わりと共に売れ筋も若干変化しているそうだが、王道はやはり、創業当初から販売している「苺サンドショート」(4.5号3200円、5号3900円、6号5400円)とのこと。その一方で、近年人気が急上昇しているのが「アソートケーキ」だ。

銀座コージーコーナーでは、渋栗のショート、チョコストロベリー、レアチーズなど、全8種類のカットケーキを組み合わせた「クリスマスアソート」(4つのアソート2300円、6つのアソート2800円、8つのアソート3300円)や、クリスマスの飾りをイメージしたプチケーキの詰め合わせ「クリスマスパーティー」(9個入2400円、12個入り3000円)を販売している。

これらは1人1人好きなケーキを選べるというメリットに加え、「何がいい？」と会話が生まれるきっかけにもなるため、家族が集まるクリスマスの食卓におすすめだという。

さらに、1人やカップルなど少人数でクリスマスを楽しむ人に向けて、ミニサイズのデコレーションケーキや、クリスマスらしく飾ったカットケーキも用意。素材はもちろんのこと、小さくてもクリスマス感あふれる見た目に仕上げていると言い、広報担当者は「どれを選んでいただいても絵になるのではないかと思います」と胸を張る。

その他、予約のみ1000台限定の新作「ミロワールショコラ」(4.5号4000円)も一押しとのこと。厳選されたベルギー産チョコレートのおいしさが際立つ、濃厚な味わいを楽しめる。ケーキの表面はまるで鏡のようにツヤツヤと輝き、高級感ある見た目も魅力だ。

バラエティに富んだクリスマスケーキの中から、「今年はどれにしよう」と悩む時間も楽しいもの。今からクリスマスのワクワクを感じてみては？

水梨かおる