エッセイ出版&持ちネタの神社を建てて祭りも開催!流れ星を故郷・岐阜県でインタビュー!!

東海ウォーカー

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流れ星のちゅうえい(左)と瀧上伸一郎(右)撮影=小塚清彦


岐阜県下呂市出身のちゅうえいさんと高山市出身の瀧上伸一郎さんによるお笑いコンビ・流れ星が、岐阜県に帰って来た!2人が出会い、ともに過ごした学生時代の思い出や、肘神様のネタがブレイクして実現した肘神(ひじがみ)神社と肘祭り、8月3日に出版された瀧上さん初の書籍について話を聞いた。

高2でお笑いグループを結成してネタ披露。丸パクリだから大ウケ(笑)


【写真を見る】高校の同級生の2人。岐阜県の思い出などインタビュー時間をフルに使って語ってくれた撮影=小塚清彦


――2人の出会いは、白線流しで有名な高山市の岐阜県立斐太(ひだ)高等学校。高校時代の思い出を教えてください。

瀧上伸一郎(以下、瀧)「ボクとちゅうえいは、高2から一緒のクラス。ボクらを含むクラスメート5人でお笑いグループを組みました。その名も、全員の頭文字をとって「INOUT(インアウト)」!文化祭とかで雨上がり決死隊さんのネタをやっていましたね」

ちゅうえい(以下、ち)「ウケましたよ。そのまんまマネして、丸パクリしてましたから(笑)。雨上がり決死隊さんのネタが面白かったのに、自分たちの才能で受けたと勘違いしちゃいました」

今年書籍を発売した、流れ星の瀧上伸一郎撮影=小塚清彦


瀧「勘違いしちゃって、コンビを組んで、“現在に至る”みたいなところがありますね(笑)」

ち「ドラマで有名になった白線流しってあるじゃないですか?卒業式に高校の前の川で行ってたんですけど、毎年、何人かふざけて川に飛び込むヤツがいるんです。ボクらが高3の時は、その“ふざけたヤツ”がボクらだった。川の中に飛び込んでコントをやったんですけど、水の流れが強すぎてオチの前に流されちゃったんです(笑)。あれは、まさに青春の思い出。いや、まさに、青春の“イタい”思い出でしたね(笑)」

瀧「あと、思い出と言えば、ちゅうえいの寮ね」

ち「そう。ボクは実家と高校が遠くて、高校の近くに下宿していたんですよ。懐かしいなあ」

瀧「ボクがちゅうえいの部屋に遊びに行くと、ナゼかお菓子のプリングルスの空き缶が並べて飾ってあったんです。きっとパッケージに書かれた英語がカッコイイと思ったんでしょうね。それを、ボクはすごくカッコ悪いと思った記憶があります。“あと紫色を買えばコンプリートなんや”って自慢気に言っちゃって(笑)」

ち「去年かな。その寮のお父さんとお母さんに会いに行ったんです。そしたら、その場所は花壇になっていた。赤色と黄色のチューリップが咲いていたので、たぶんあの2輪のチューリップがお父さんとお母さん…」

瀧「いやいやいや、亡くなってないでしょ!(笑)」

ち「いい思い出です(笑)」

ファンの声から岐阜県に肘神神社と肘祭りが誕生!


岐阜県高山市の高山本町商店街に建てられた、肘神神社


――2013年THE MANZAI決勝で披露した肘神様のネタがブレイク。8月1日には、高山市内に建てられた肘神神社で、肘祭りを開催しました。経緯を教えてください。

瀧「肘神様のネタは、肘祭りという架空の祭りがあるっていう設定で、“腕の骨をつなぐ関節〜♪肘〜♪肘〜♪”“は〜♪ありがたや〜♪ありがたや〜♪”などと、ちゅうえいが歌い舞うというもの。そんな祭りも神社も神様もあるワケないよ~っていうボケなんですけど、年に数回、“肘神神社って、どこにあるんですか?”と聞かれることがあったんです。それじゃ、本当に作っちゃおうっていう話になったんですけど、お金はないからクラウドファンディングで募集。150万円目標だったのに、なんと400万円以上も集まっちゃった」

流れ星のちゅうえい撮影=小塚清彦


ち「オレも、SNSで“初詣で肘神神社に行きたい。どこにあるんですか?”って聞かれた。“アナタの肘の中です”と答えたら、けっこうウケたよ(笑)」

瀧「なんでSNSでウケてるって分かるんだよ!ウケてねえよ!(笑)」

――祭り当日は、かなり多くの人が集まったとか。どんな祭りだったのでしょうか?

ち「祭りの内容ですか?実は…オレ自身は祭りについて一切覚えていなんです…」

瀧「(笑)。説明すると少しややこしいんですけど、祭り当日、ちゅうえいは謎の腹痛で一日中その場所にいなかったんです。ただ、ちゅうえいにソックリな肘神様が現れまして…ボクと一緒に漫才をやりました(笑)」

ち「肘神様もよくオレらの漫才のネタを覚えたよね。物販の手伝いもしてくれたらしいじゃない?(笑)」

瀧「祭りは、ボクと肘神様が肘神神社のお披露目をしてスタート。肘神様を乗せた神輿が商店街を練り歩いたほか、クラウドファンディングでご祈祷コースというコースを選んでくれた約80名の人たちには、肘神様がその場で悩み相談をして、肘祭りの歌にあわせてご祈祷もしました」

ち「設定がホントややこしい…。(やや沈黙して)ビックリすると思うんですけど、実はオレが肘神様に扮していたんです。ビックリしすぎて心臓飛び出てないですか?大丈夫ですか?(笑)」

「肘神様の正体はナイショにしておいて~」とお願いするちゅうえい撮影=小塚清彦


――(笑)。肘神神社自体はどんな神社なんでしょうか?

瀧「小さいながら、クオリティーの高さに注目!お賽銭を入れると、“お賽銭♪ありがとう♪”や“ありがたや〜♪ありがたや〜♪”など、10パターンあるボクらのメッセージが流れるようになっています。だけど、神社をお披露目して一人目のお客さんがお賽銭を入れたら、唐突に“エルトン・ジョン”が流れた(笑)」

ち「名曲の“ユア・ソング”(笑)」

瀧「まったく想像していない “エルトン・ジョン”。めちゃくちゃおもしろかった。たぶんテストの段階で入れていた音楽が、間違って残っていたんだと思います。ちなみに、今は“エルトン・ジョン”はもう入ってないと思いますよ」

ち「あと覚えてほしいのが、肘神神社の参拝の作法である“二礼、三回し、ありがたや♪”。この“三回し”とは、神社に取り付けてある“肘回し”という部分を3度回すという意味。“肘回し”を回すと、肘の具合が良くなるとか…良くならないとか(笑)」

瀧「どっちなんだよ!(笑)」

ネタを作ってるのは “じゃない方”の瀧上!初エッセイも書いたんです!


肘神様が生まれた街(税抜1,111円/KADOKAWA)


――8月には、瀧上さん初の書籍「肘神様が生まれた街」が発売。その内容と魅力について教えてください。

瀧「ボクは“流れ星のちゅうえいじゃない方”とよく言われるんです。だけど、漫才のネタを作っているのは、実はボク。ちゅうえいのギャグのほとんどを作っているのもボク。肘神様のネタを作ったのもボク。つまり、ボクは肘神の神様、肘神神様なんですよ(笑)。なのに、なぜか世間では“じゃない方”扱い。恨み辛みを活字にしてみました(笑)」

ち「絶対にマイナスプレゼンになっている!(笑)」

瀧「まあ、冗談はさておき、冒頭で話したようなエピソードも含む、ちゅうえいとの出会いや学生時代の秘話、コンビを組んでから現在に至るまでの話、お笑い論などをたくさん書いています。きっと“じゃない方”っておもしろいこと書くじゃん!って思ってもらえると思います。岐阜県のこともたくさん書いているので、岐阜県の皆さんに読んでもらいたいですね。岐阜県民は200万人ぐらいいるので、ボクの中では最低200万冊売れる計算です(笑)」

ち「ナニ?岐阜県の本にしたいの?」

瀧「ハイ。ぜひ岐阜県庁にも置いてほしいし、最終的には岐阜県の教科書になってほしいです!」

ち「何の授業に使うんだよ!(笑)」

瀧「ホントに皆さんに読んでほしい!絶対におもしろいから!そして、たくさんの人に広めてほしい!アマ○ンとかのレビューで、星5つ評価してくれると嬉しいです(笑)」

ち「情報操作ダメ!」

瀧「星5つはウソ臭いので、やっぱり星3.5ぐらいでお願いします!」

ち「“星”操作だ!スゴイ!」

瀧「流れ星だけにネ!!!(笑)」

高橋穣

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