映画「あの頃、君を追いかけた」山田裕貴&齋藤飛鳥の関係は役柄と全く同じ!? 撮影中(秘)エピソードを明かす
関西ウォーカー
台湾で200万人を動員し、社会現象を巻き起こしたヒット作を日本版にリメイクした映画「あの頃、君を追いかけた」( 現在全国公開中)は、10年に渡り繰り広げられる切ない恋の物語。本作で素直な気持ちを打ち明けられない男女を演じた山田裕貴と齋藤飛鳥(乃木坂46)は、撮影中も劇中の関係そのものだったそう。お互いの印象や撮影中のエピソードなどを交え、明かしてくれた。

お調子者の高校生・水島浩介は、クラスメイトとバカなことをして気楽に過ごしていたが、ある日、浩介のお目付け役として優等生の早瀬真愛が任命される。最初は真面目でお堅い真愛に反発する浩介だったが、真愛と関わっていく中で胸がざわつき始めていく。主人公・浩介には人気・実力共に評価される山田裕貴が演じ、ヒロイン・真愛には映画初出演の齋藤飛鳥が演じている。他にも松本穂香、佐久本宝、國島直希、中田圭祐、遊佐亮介ら旬なキャストが揃い、「ホワイトアウト」「亡国のイージス」の脚本家として知られる長谷川康夫がメガホンをとった。

ーー共演前と後のお互いの印象について教えてください。
山田「事前に齋藤さんのことを調べたら、物静かな感じで『俺で大丈夫か?』って思って(笑)乃木坂46の曲は好きだったので『いつも聴いてます』みたいなのが最初の会話だったと思います。その距離感が劇中の浩介と真愛の関係みたいだったので、そんなに心をこじ開けなくてもいいかなって思いました。撮影が進むにつれ、すごく笑ってくれるようになって『普通の女の子なんだな』って。お芝居に対しても熱いものを感じたので『もしかして、俺と似てる?』って思いました」
齋藤「私も山田さんの作品を観たりしたんですけど、役柄がバラバラだけど全部ハマっているから、どういう人なのか全然想像がつかなくて。でも、お会いしてみるとすごく明るい方で、私が今まで関わってきた人の中でもいないタイプの明るさで」
山田「どんだけ明るいんだよ、俺(笑)」
齋藤「太陽みたいな方で、ついていけるか不安もありました。でも、人にはあんまり見せないけど明るいだけじゃない部分もあって、周りのことを思っての明るさなんだろうなってわかると、浩介のまんまだなって思いましたね」

ーー山田さんは浩介を演じるにあたり意識したところはありますか?
山田「一番は内面ですね。例えば、台湾版と違って浩介は真愛に触れられないことを重きに置いたり、親友が同性の子が好きでもフラットに見るし差別をしない。実際にいそうな高校生でありながら、いい人間の本質を突いている。はしゃぎつつ、仲間のことはすごく思っていて、誰に対しても差をつけないところは演じるにあたって意識したポイントですね」
ーー自宅にいる浩介は常に裸ですが、普段の山田さんはどうですか?(笑)
山田「お風呂上がりだとパンツ一丁で『あっちー』って言ってますけど、全部はなかなか…。でも、この作品をやってみると縛られるものが何もないので、アイデアがどんどん浮かんでくるんですよ!」
ーー齋藤さんが演じる真愛は優等生で負けず嫌いの女の子です。齋藤さんは真愛と自分が似ていると感じるところはありますか?
齋藤「クールなところは似ていますね。同い年の男の子に対して躊躇なく『幼稚』って言うところとか、私もあると思います。真愛が浩介を呼ぶときに背中にペンで突いて呼ぶんですけど、撮影では本当に突いてて。最初は気を遣ってたんですけど、次第に「ま、いっか」って強く突っついてました(笑)」

ーー真愛に感情移入したセリフはありますか?
齋藤「浩介に対して『好きになられて不思議な感じがする』とか『私のこと美化していると思うよ』とかは、私が普段ファンの人やスタッフさんに言ってるのと同じですね」
ーー山田さんは他のキャストより少し年上ですね。座長として心構えはありましたか?
山田「もちろん年上なんですけど、引っ張らないといけないみたいな気持ちはなくて。飛鳥ちゃんなら少しでもお芝居を楽しんでくれたらとか、キャスト全員がこの作品に参加してよかったと思える現場になればいいということしか思ってなかったですね。キャストの仲の良さみたいなものがそのまま作品に映ると思っていました。後ろからポンッと背中を押す感覚ですね」

ーー撮影の雰囲気はどうでしたか?
齋藤「最初は(乃木坂46の)メンバーがいないことや控室に男性がいるってことが普段と違う状況なので戸惑いましたけど、山田さんはじめ、他のキャストの皆さんが近づこうと頑張ってくれたので、それを見て、こっちも壁を作ってるわけにはいかないなって(笑)」
山田「みんなで怖い写真を撮れるか大会とか、乃木坂46のダンスを飛鳥ちゃんに見せたりもしたよね」
齋藤「皆さんのダンスを見て、全然違うなと思いながら指摘せず『あ、どうもありがとうございます』って(笑)」
山田「作品を思うことは、他の作品でもありますけど、ちょっと質が違うというか。『どうかこの映画が報われてほしい』っていう思いでした。飛鳥ちゃんも最後に楽しかったって言ってくれて。それぞれの台本に寄せ書きをみんなで書いたんです。そんな現場に出会ったことがないです」

ーー「パラレルワールド」が本作の重要なキーワードですが、もうひとつの人生があったら、どんな人生だったと思いますか?
山田「すぐ飽きちゃう性格なので、この仕事しかできなかったと思います。俳優の仕事は環境や出会う人や役柄が変わる。それがすごく楽しくて。一回きりの人生なのに、何人もの人生を生きることができる仕事だから、得している気分ですね」
齋藤「なんだろうな…。小さい頃から夢とか目標を持っていなかったし、乃木坂46に入ったきかっけもなんとなくだったので。なんだろう…何になってたんだろう」
山田「小説家とか?」
齋藤「確かに昔から本が好きでしたね。そっちにいくか、あんまり外に出たり人と接したりするのが苦手なので、普通にニートしてたかも。ニートのプロ(笑)」

ーー劇中の「すごい人間になりたい」という浩介のセリフが印象的ですが、今のご自身は「すごい人間」だと思いますか?
山田「今は俳優としてまだまだだと思うので、死ぬ時までに大抵の人が知っている俳優になれたらいいなと思います。今はまだ走り続けている途中かもしれませんね」
齋藤「今は常に(乃木坂46の)メンバーに囲まれていて、メンバーそれぞれ『ここがすごい!』という部分がたくさんあって、それが40人いるから、自分がその中にいるのは未だに不思議な感じがしますね」
山田「そんなことない。飛鳥ちゃんは、もう十分すごい人間です!」
山根翼
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