友達をレンタル!?　北海道・旭川で夜遊びしてみた!

人気の旭山動物園や、紅葉の名所・層雲峡などに行くとき起点となる北海道・旭川。魚介と豚骨のWスープの旭川ラーメンが超有名ですし、ご当地グルメの新子焼き、塩ホルモンなど、おいしいものがいっぱい！

旭川に着いたら、さあ何食べようとなるわけですが、「星野リゾートOMO7旭川」が仕掛ける注目のサービス「ご近所専隊OMOレンジャー」に参加してきました。これ、一口でいうと、旭川の街ナカグルメのガイドサービス。2時間で宿泊者をレンジャーが紹介したいスポットへ行くというスタイルで、それゆえ料金は1人1000円と格安！　地元民だけが知っているうまい店やディープなスポットを友達に連れてってもらう感覚に近いです。ちなみに途中の買い物、飲み代は当然、自己負担ですよ。

さて、まずはホテルのロビーに集合！　OMOレンジャーがパーカにアウトドアハットという超カジュアルないでたちで迎えてくれます。フツーのガイドサービスとはちょっと違う、探検に行くような気分です。

さっそく出発！　あいにくの雨ですが、それはそれでまた趣もありで。雨の旭川の夜をズンズン歩いていきます。途中、立ち止まって、この店はアレがうまいとか、女子に人気があるとかプチ解説。これはまるで地元の友達と飲みに行くような感覚です。初めての街を歩いていると、こういうことってわかりませんよね。街に親しみが湧きます。

歩いてると路地裏に面白そうな店が！　路地裏には看板がかかっていて、その名は「ふらりーと」。昭和な香りがたっぷり残る、まさにザ・路地裏です。なんでも戦前、市場だった場所で、狭い路地には居酒屋からラーメン店、ヘアーサロンまで18店舗。新子焼きの老舗「ぎんねこ」、旭川ラーメンの「蜂屋」など有名どころもここにあります。

入ったのは居酒屋「ふくろう亭」。なんでも日本酒好きが足しげく通うという店らしく、さすが地元の人はいいとこ知ってるねぇと感心しました。入るとすぐ、席に通され次々とお料理が。いつも行列だったり、常連さんじゃないと入りにくい雰囲気の店でも、どうやらOMOレンジャーが事前にうまく仕切ってくれているようです。

ここ、刺身がうまいです。旭川って海のない内陸の街なんですが、交通の要衝にあり、日本海、オホーツク海、太平洋の3つの海からうまい魚が集まるんだそう。

食事中はOMOレンジャーと雑談。案内してくれたレンジャー旭川生まれの旭川育ち、チャキチャキの旭川っ子。普段、みんなで飲みに行く店、朝までやっている店、オシャレなとこならココ！と、地元のことをさすがに本当によく知っていますね。

日本酒の飲み比べセットが空になったところで、2軒目へ行こうということになりました。やはり北海道ならではの食べ物ということでジンギスカンへ。昭和な香りの「ふらりーと」に別れを告げ、あちこち曲がっていると、ん！?

……「パリ街」という看板が！　ここも裏路地です。レンガが敷かれた小粋な雰囲気。なるほどパリです。ビストロ風の店やBARなどあって、先ほどの「ふらりーと」と趣が違います。う～ん、旭川って路地歩き楽しいです。どこに入るのかなと思っていたら、ここはすべてスルー。そして、パリ街を抜けたところに目的の店がありました。

「ひつじ家」。旭川の有名なジンギスカン店のなかでも、地元の支持率高いそうです。ジンギスカンって煙もくもくの昔ながらの店と、無煙ロースターのきれい系に分かれますが、ここは後者。オススメのメニューはプレミアム生ラム！　生産量が少なく東京の高級な店でしか味わえないと思っていた、サフォーク種の生ラムではないですかっ。肉は柔らかく脂が甘～く感じられるのが特徴です。ラムタン（羊の舌です）というのも、ここで初めて食べました。

いやあ、満足！　OMOレンジャー、グッジョブ！　酔っ払って途中から写真撮るの忘れるくらい満足です（すみません）。ちなみにOMOレンジャーの正体は、「星野リゾートOMO7旭川」のホテルスタッフさんです。「明日の朝食バイキングでは、山わさび丼、ぜひ試してくださいね。メチャクチャ辛いですから」と、さりげなくホテルの仕事も。翌朝、山わさび丼食べましたが、おっしゃるとおりでした。山わさび、盛りすぎて涙が出ました……。さすがOMOレンジャー、グッジョブ！

旭川の魅力って街歩きにあるんだなと気づかされた夜でした。ありそうでなかったこの新サービス、旭川観光の満足度をあげてくれること確実です。

■星野リゾートOMO7 旭川　■住所：旭川市6条9丁目　■電話：0166・29・2666

【北海道ウォーカー編集部】

井上裕信