小野塚勇人「映画を観て前向きな気持ちになって!」 亡き大杉 漣との思い出も 映画「恋のしずく」大阪特別試写会

2018年10月15日 12:37更新

関西ウォーカー 南華凛

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西日本豪雨で大きな被害を受けた東広島市西条を舞台にした映画「恋のしずく」が10月13日(土)より広島県にて先行公開、10月20日(土)より、全国公開される。「恋のしずく」は川栄李奈演じるワインソムリエを目指す、日本酒嫌いのリケジョ女子大生・詩織が、意に反して日本酒の老舗酒蔵にて実習をすることとなる物語。「ラーメン侍」「千年火」「マザーレイク」などを手掛けた瀬木直貴監督がメガホンを取り、小野塚勇人(劇団EXILE)、宮地真緒、大杉連らが出演している。その特別試写会が、10月5日(金)大阪市中央区の大阪商工会議所にて行われ、出演の小野塚勇人、瀬木直貴監督、日本酒造りを監修した広島杜氏組合長の石川達也が、上映前に登壇した。

「恋のしずく」特別試写会にて舞台挨拶が行われ(左から)瀬木直貴監督、小野塚勇人、日本酒監修の石川達也が登壇した

「恋のしずく」特別試写会にて舞台挨拶が行われ(左から)瀬木直貴監督、小野塚勇人、日本酒監修の石川達也が登壇した

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大きな拍手で迎えられた3人。まず小野塚が「一足先に大阪でご覧いただけることを幸せに思います」と第一声。続いて瀬木監督が「この映画はお酒を飲めないみなさんも観ることができます。若い方もいらっしゃいますし、先輩方もいらっしゃいます。ごゆっくりお楽しみいただければ幸いです」と挨拶。そして石川は、映画の舞台となった東広島市西条で生まれ育ち、現在も住んでいることを明かし、そこを舞台にした映画が作られると聞き、最初はびっくりしたが、完成してお披露目できることについて「非常に感無量に思います」と述べた。

メガホンを取った瀬木直貴監督

メガホンを取った瀬木直貴監督

本作を手掛けることとなった経緯について瀬木監督は、これまでに「ラーメン侍」「カラアゲ☆USA」という作品を作ってきたが、ラーメンもカラアゲもB級グルメであり、日常食でもあるため、「もうちょっと和食の世界を掘り下げたい!」という思いから、行き着いたのが、米と水が出会い、そこに神様が降りてきてお酒になるという日本酒だったという。

役作りのため、酒蔵を回ったという小野塚勇人

役作りのため、酒蔵を回ったという小野塚勇人

出演のオファーを受け小野塚は「酒蔵にも行ったことがなかったし、知らないことが多かった」と明かし、クランクインするまでに酒蔵を回ったり、石川に日本酒について教えてもらったりし、「自分にとっていい役作りができたので、感謝します」と述べた。一方石川は、「エンドロールに酒監修と出ているが、どっちかというと、夜の飲みの監修だと思っているくらい」と述べ会場の笑いを誘った上で、「教えるというよりは、一緒にワイワイ飲んでいる中で、お酒の話題が出たりして、何か伝わったのであれば良かった」と撮影時を振り返った。

役作りについて小野塚は、当初から役のイメージが、監督の描いていたものと一致していたことを明かし、「僕に選んでいただいたからには絶対に『小野塚使わなければ良かったな』と思われないように、しっかり役と向き合っていった」と語った。また瀬木監督は、気持ちのアップダウンが激しい役なので、「そこの演じ分けを観ていただきたい」と見どころを述べた。また、酒造りをするために杜氏と蔵人が半年間一緒に寝泊まりしているということから、一緒に暮らしていく者同士の距離感を知るためにと、「自主トレと称してみなさん毎日飲みに行っていました」と監督が明かすと、すかさず小野塚が「あくまでも役作りです!」と強調し、会場中を笑の渦に巻き込んだ。

大杉漣との思い出を語る3人

大杉漣との思い出を語る3人

大杉漣の遺作となった本作。そのことについて監督は、亡くなった当初このまま公開するかどうか悩んだが、大杉の事務所社長であり奥様より「この映画がヒットすることが大杉の供養となりますので」という言葉をもらい、公開に踏み切ったという。石川は、酒造りのシーンで一緒になることはなかったが、撮影後のパーティーの際に真向かいに座り、色々な話をしたという。撮影後の直後にもかかわらず、全くそれを見せなかったといい、「はつらつとしていて、逆に若々しいなとエネルギーを感じた」と述懐。小野塚は、大杉とは役の上で折り合いが悪い親子という設定だったため、休憩中もほとんど会話ができず、「何か悪いことをしてしまったのではないかと思った」と不安に駆られたが、後々役作りのためだということがわかり、「役者の鏡で、素晴らしい方だと思った」と印象を述べた。

本作で映画初主演を果たした川栄李奈からのビデオメッセージが流された

本作で映画初主演を果たした川栄李奈からのビデオメッセージが流された

中盤では、当日会場に来られなかった主演の川栄李奈からビデオメッセージが流された。川栄は、色んな人との出会いで成長していくリケジョを演じていると自身の役を紹介し、「素敵な共演者とスタッフ、地元の方々の支えで出来上がった素敵な映画なので、楽しんで下さい」とPR。最後に、1ヶ月滞在したロケ地の東広島市が西日本豪雨により被災したことについて触れ「胸が詰まる思いだったが、この映画で東広島市の魅力を精一杯伝えることができたら幸いだ」と述べ、メッセージを締めくくった。

日本酒監修を務めた広島杜氏組合長の石川達也

日本酒監修を務めた広島杜氏組合長の石川達也

復興の状況について石川は、JRの呉線は全線復旧していないが、物流に関しては以前の状況へと戻っていることを報告。「まだ被災した爪痕は残っているが、『大変だ、大変だ』と言っていてもしょうがないので、前を見て、上を向いて行こうという風に地元では言っている」と力強く語った。

川栄と共演した感想について小野塚は、「人見知りをする方でもあるが、割とパッと心を開いて下さり、明るくて、妖怪みたいなすごく面白い笑い方をしてみたり、スパスパと物事を切り分けられる方。芯が強くて、気を遣える女性です」と語り、更に「共演してみて、すごく自然体でいられる素敵な女優さんだなと思いました」と述べた。

最後に小野塚から「東広島市の組合の方、地域の方など、色んな方が携わってきた映画です。西日本豪雨のこともありましたし、少しでもこの映画を観て、前向きな気持ちになっていただければ幸いです」と語り、「川栄李奈さんの主役に対する覚悟だったり、作品に対する熱い気持ちだったり、一人一人の心のこもった作品を是非最後まで楽しんで下さい」と締めくくり、舞台挨拶は終了した。

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